発達相談ってどんな感じ?心理士さんに会ってきた!




さてさて、私が小さかったうん十年前とはちがって、今では発達の成長スピードやら発達の問題点、課題点…。

えらい小さな赤ちゃんのころから指摘されるようになりました。

それでも外国に比べると、まだまだ日本は遅れているらしいんですが…。

少なくとも私が子どもと同じような年齢だったこの20年以上で、どんどん変わってきたようです。

それに困惑しているのが、親であるお母さん。

そしてお母さんを育てたお母さんですね。

まさしく、私と私の母は困惑しています。

「あんたが小さい頃は、発達相談なんて言葉もなかったと思う」

「実際に歩くのもしゃべるのも周りより遅かったけど、検診で何も言われたことがない」

それが今となっては、早ければ1歳半検診。

そして3歳から3歳半検診。

これまた幼稚園に入園してから、幼稚園での子どもの様子を見た先生から、

「発達相談受けてみませんか?」って聞かれるんです。

戸惑いますよね。

心配になりますよね。

もう不安でいっぱいになるし、なんで?何がおかしいの?ってしっかり受け入れられないですよね。

我が子は初めての発達相談は、1歳半で受けました。

まさに1歳半検診で、「発語が遅い」ということで、言語聴覚士さんに会っています。

そのときのことは、ショックが大きかったからか、じつははっきり覚えていません。

そんな我が子もまだまだおしゃべりは苦手なまま時は経ち…。

「入園前にもう一回発達相談受けてみませんか?」

幼稚園の入園の前のタイミングで、今度は心理士さんに会ってみないか?って保健師さんから言われました。

心理士さんと、言語聴覚士さんのちがいはなんぞや?!なんですが…。

心理士さんということで、お母さんの相談もカウンセリングしてくれるとのこと。

受けるのに時間はかかるものの、別にお金がかかるわけじゃないし。

まぁ、せっかく機会があるから受けとこうかな。

3歳になっても、子どもの発語の遅さを受け入れたわけではないんです。

受け入れられないですよ〜!そんなカンタンには!

発達相談は強制じゃないんでお断りもできます。

子どもの現状を受け入れられないまま、とりあえず、子どもと一緒に心理士さんに会ってきました!

ガチガチ緊張で私にべったり…大丈夫?

積み木を渡される我が子

抱っこのまま先生の前に登場の我が子。

「大丈夫!積み木で遊ぼうよ!」って、なんとも穏やかな先生!

「先生の見てー。こうやって、こうして…。車ができたよ!できるかな?」

3つの積み木を使ってカンタンな車を作った先生。

それを見て我が子も先生の真似をします。

「じゃあ、一個ママに渡してみて!」

私がちょーだいと手を出すと、てんこ盛りに手に乗せてくれました。

積み木を5つ並べて、数も数えられるかみてもらいました。

側から見たら、ただただ積み木で遊んでいるようにしか見えません。

まだまだ子どもは私にべったりとひっついて、それでも積み木に興味はあるようでした。

横目で追ってます!

折り紙を渡される我が子

今度はキレイな色の折り紙を、先生の折り方を真似して折ります。

それも、1工程ずつ真似するんじゃなくて、3工程くらいを見て覚えて真似できるか…。

そんな遊び、家ではやったことありません。

折り紙で家で遊ぶってなったら、ビリビリやぶったり、おにぎりのように丸めたりして遊んでましたから…。

意外と丁寧に半分に折り紙を折ろうとする我が子。

へーこんなに几帳面だったんだな…。って、こっちもびっくりしたくらい。

でも最終、折り紙を細くねじってました。

「これ何〜?」って先生に聞かれて、

「ばなな!」て元気いっぱい答えてました。

紙と鉛筆を渡される我が子

今度は紙とエンピツを受け取り、喜ぶ我が子です。

ここでようやく、慣れてきたのか私の膝から下りてくれました。

お絵描きはどうやら好きなようで…。

先生の真似をして、上手に丸をたくさん描く子ども。

「何かな?」と先生に聞かれると、「しゃぼんだま」と答えていました。

「どっちが大きい?」には、しっかり答えられます。

でも、「どっちが短い?」は答えられません。

大きい、小さいの区別がつくのは2歳前半。

長い、短いの区別がつくのが2歳後半から3歳だそうです。

そういえば、短いことも「ちっちゃい」って私も言ってるなぁ…。

ちょっと反省。

心理士さんに少し慣れてきたら…

モノの名前を聞かれる我が子

食べ物じゃなく、身の回りのモノの名前を聞かれました。

たとえば、車、自転車、時計、傘など…。

私には自転車のことを「りんりん」と言っているのに、しっかり「じてんちゃ」と答えている!

「この中で、着るのはどれかな?」

なんという高度な質問!

そんな質問家でやったことないぞ!

ずっと固まっていた我が子でしたが、「乗るのはどれ?」と聞かれると、自転車の絵を指さした!

すごいすごい!

どっちにボールがあるか聞かれる我が子

小さなボールを先生の手のひらに隠して…。

「どっちだ?」と聞かれます。

これは家でもよくやる遊び。

そして、子どもも大好きな遊びです。

きっかけは、Eテレの「みいつけた!」で大好きなオフロスキーがやっていたから。

私でも、あれ?右かな…?と迷うようなところを、研ぎ澄まされた集中力でどんどん答える我が子。

これには先生もびっくり!

私もびっくりです!

しかも子どもはすっごい喜んでいる!

好きなことってこんなに伸びるのか…。集中できるのか…。と、驚かされました。

名前などを聞かれる我が子

ここで名前を聞かれます。

「お名前は?」

「〇〇でーす」

一応、下の名前だけは言えるんです。

「何歳ですか?」

「さんさい!」

歳も言えるようになりました。

「女の子ですか?男の子ですか?」

「おんなのこ…」

おっと、自信がなくなってきて私をチラリ。

それでも、4ヶ月前には自分の名前なんて言えなかったんです。

「お父さんはいま何してる?」

さすがにこの質問にはダンマリ…。

私の膝に戻ってきました。おかえり!

私と先生の話も含めてのべ2時間!お疲れ!

我が子は2歳半くらいのときにも発達相談を受けています。

単語が出始めるようになった頃でした。

そのときは、「時計」も言えなかったし、「服」も言えなかった!

名前を呼ばれて返事はできても、もちろん、自分の名前も言えませんでした。

「前回のデータを見てみると、今回はとっても成長しています!」

それでも同級生のお友達と比べると、会話にならないことは私も実感しています。

だって、同級生の子どもたちは、

「お母さん、私が幼稚園のあいだ何食べたの?」

「今日〇〇ちゃんと砂場で遊んだ」

「給食お代わりできた」

スラスラとお母さんと会話になっているところを目の当たりにしているんですから…。

我が子は、まだ最高でも3語話せる程度です。

しかも、こっちに言っていることを理解しているのかどうか…。

コミュニケーション力は、2歳前半くらいだと言われてしまいました。

1年も遅れているのか…。

とてもショックでした。

こんなのすぐに受け入れられません。今でももちろん、受け入れられてないんです。

でも、先生が素敵なことを教えてくれたんです!

「お母さんは、気持ちを常にニュートラルな状態にできるよう意識してみてください」

これは、他の子と比べて落ち込まないこと。責めないこと。

でも、安心して子どもを放っておかないこと。「療育」の場を活用すること。

ぐらぐらと気持ちが不安定になっている私にとっても響いた言葉です。

1年前に比べて、我が子はとっても成長しました。

お父さん、お母さんと呼べる。

自分の名前も呼べる。

私が泣いたらティッシュで涙を拭いてくれるし、怒られたら悲しそうにする。

お顔も描けるようになったし、自分でズボンも履ける。

子どもなり、少しずつ毎日頑張っていることを絶対に忘れたくないと思ったんです!