パワハラに遭った時の対処方法として総合労働相談コーナーや弁護士に相談する




パワーハラスメント、略してパワハラ。
誰もが一度は聞いた事があるワードだと思います。

パワハラとは職場内で優位性を利用した主に社会的な地位の強い者による
「自らを権力や立場を利用した嫌がらせ」のこと。

今増えていますよね。
ネットを見ても色々なパワハラの体験談が載っています。
中には勤務先すべてで受け傷ついている方もいらっしゃいます。
そしてテレビでも匿名で音声を変えてパワハラ体験談を語る方いますよね。
もっと残念なのはそれを苦に自ら命を絶ってしまうのが絶えない事。

ここでパワハラトップ3を紹介したいと思います。
1位は精神的な攻撃
例(会社に)いる事自体が会社に対して損害だと大声で言われた。
2位は過大な要求
例 多大な業務量を強いられ月80時間を超える残業をさせられた。
3位人間関係
例 他の人には雑談や軽口をしているのに自分には一切しない。

将来の希望と未来を描いていくつもある所から選んで入社した会社。
その会社でこんな扱いをされるとは誰もが思いもしなかったはずです。
私もその1人です。

ところがそれは何の予告もなしに起こります。

そこで私が受けたパワハラ体験談とどう対処したか。
それに合わせて、もしパワハラに遭った時の対処方法について書きたいと
思います。

私が受けたパワハラ

やっとしたかった介護の仕事ができる

私は介護の仕事をしたいと思いハローワークへ行きました。
当時私は介護の仕事に必要なホームヘルパー(現:介護初任者研修)の
資格を持っていませんでした。
未経験歓迎という求人の中から自宅から通勤できる範囲のあった
介護療養型医療施設に面接を申し込み採用が決まりました。
そして桜の咲く4月に入職をしました。
主任Sさんに1日の仕事の流れを教わり、そして担当病棟の患者さんの名前と顔を覚えて早く先輩方に追いつきたいその気持ちで1日1日仕事を頑張っていました。
少しずつ出来るようになってきたある日のこと。
小休憩といって10分休憩があります。
そこでAさんがホームヘルパーを取得したという話題に花が咲いていました。
私も介護の仕事をしている以上いつかは取らないといけないなって思いながら
少し距離を置いて話を聞いていました。

パワハラの幕開けは突然やってきました。

そんなある日出勤して挨拶してもみんな無視。
仕事をしようとして準備していたBさんの所へ行くと
「ねぇ。この子使えないから他に手が空いてる人いる?」と
思いもしなかった一言。
やはり翌日もその翌日も・・・。

ほうれんそう(報告・連絡・相談)をしました。

一番最初に仕事の流れを教えてくれた主任Sさんもその仲間の一人。
なのでもう一人の主任のKさんに勇気を出して全部話してどうしたらいいか相談しました。
Kさんは「辛いよね。相手にするともっと(状況)が悪化するから相手にしないで。総婦長には私からこういう事はありましたって話しておくね。」って
アドバイスをもらいました。
ずっと一人で抱え込んでいたので気持ちが軽くなりました。
また明日から頑張ろうって思いました。

私がとうとう退職届を突き付ける事件が・・・

翌日もやはり変わる事はありませんでした。
小休憩の時に使うコップがなくなったり新しいのを持ってきても
翌勤務日にはまたなくなっていました。350mlの小さい水筒を腰につけて
仕事をしました。

お世話するだけでなく患者さんにもっと寄り添うのが必要ではと思った私は担当の患者さんのニーズも聞いてみようと思って話をしていました。
そしたら突然そのメンバーの1人が入ってきて
「話す暇あるなら仕事してくんない?」と言ってきました。
患者さんのニーズを聞いてもっと居心地の良い入院生活を送って欲しかったのですがそう言われたら離れて仕事をするしかありませんでした。

そんなある日の日勤と夜勤が入れ替わる時。
日勤だった私が退勤しようとした時の事です。
同じ日勤だったメンバーの1人が私の前に立ちはだかりました。
「何?」って思っていたら
「前髪長くない?私が切ってあげるよ。」とそのメンバーはポケットから
はさみを取り出しいきなり私の前髪をばっさりと切りました。
それには主任Sさんも「まずい。」と思ったのか走って駆け寄ってきました
けど間に合う事はありませんでした。
私はそのまま「お疲れさまでした。」と言って退勤しました。

外へ出て当時付き合っていていた彼氏に即連絡。
迎えにきてくれてその彼氏も「いくら何でも酷すぎないか。」と怒りをあらわにしました。自宅まで送ってくれました。
そして帰宅した私を見て母は「どうしたのその前髪!?」と一言。
「職場でいきなり切られた。」と私。
母は行きつけの美容院に急いで連絡をしてくれて美容院へ行きました。
母が事情を少し話したのか私の小さい頃から知っている美容師さんは
「いますぐ整えてあげるから大丈夫だよ。」と言って整えてくれました。
美容師さんの優しい言葉に涙が止まらなかったのを今でも覚えています。

そしていつもは口数が少ない父が「もうそんなとこ辞めちまえ。」と言いました。そこで決意がさらに強くなりました。
私は自分の部屋に行って退職届を書きそれを持って事務所に行き
採用担当だった事務局長を直接呼びました。
「社内いじめを受けてそれでも出勤していました。患者さんに寄り添いたくて患者さんに聞いたらある方に必要ないと断られました。そしてしまいには前髪を突然切られました。私は介護をしたくて貴社に入社する事を決意しました。ですが私はもっと患者さんと寄り添える施設へ転職します。」と言って
事務所のテーブルにバンッと退職届をたたきつけて事務所を出ました。
事務局長は慌てて最寄りのバス停まで追いかけて「話し合いしましょうよ。」
と言ってきましたが「私は先ほど全て申し上げました。お話する事はありません。」と言いちょうど来たバスに乗り込みました。
後日菓子折りを持って事務局長と主任Sさんが来たけど「もううちには関係ありませんからお引き取り下さい」と言ってドアを閉めたと母が言っていました。

もしパワハラを受けた時は・・・

周りに相談する

我慢するとエスカレートする可能性がある。
同僚もしくは上司に相談する。
会社の相談窓口もしくは採用担当に相談する
上司に相談できない場合は人事部や社内相談窓口に相談する。

総合労働相談コーナーで相談をする

社内相談窓口がない場合や社内で解決できない場合は外部窓口に相談する。
会社がある場所の労働局または労働基準監督署にあります。電話相談も可能。
総合労働相談コーナーで相談員が対応してくれる。
パワハラが起きた事実確認を整理しやすいようにご自身で
1、ハラスメントと感じた事が起こった日時
2、どこで起こったのか
3、どのような事を言われたのか・強要されたのか
4、誰に言われたのか・強要されたのか
5、その時誰が見ていたのか
などを持っていくといい。

弁護士に相談して訴える事ができる

1、パワハラの中止を求める
上司に直接交渉する。社内だけでは解決できなかった場合に通知書にし中止を申し入れる。通知書ではパワハラの中止の申し入れとそれを受け止めなかった場合には損害賠償を請求する旨を記載する。損害賠償請求等の内容は弁護士と相談する。通知書は内容証明郵便等でパワハラした相手または会社に送付する。

2、パワハラをした相手または会社と交渉する
書面だけの郵送だけでパワハラがおさまらない場合はパワハラをした相手または会社と交渉する事になる。もし直接交渉したくない場合は弁護士を通した代理交渉が良い。

3、法的手段をとる
パワハラした相手もしくは会社との交渉が上手くいかなった場合は弁護士と共に労働審判もしくは裁判を受ける事になる。

どれにも共通している事なのですがパワハラがあった事を立証するために
証拠が必要になる。ICレコーダーや携帯の録音機能を使っての音声録音をするか
その都度ノートに「いつ(時刻)」「どこで(会議室など)」「誰が(課長)」
「どんな事言われたのか」また「(それに対して)どう思ったか」を明確にノートに記録をする。
もしパワハラを目撃している人がいればその目撃者に陳述書を書いてもらう方法がある。
パワハラを受けた事によって「うつ病」になってしまった場合は必ず診断書をもらう事。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今増えているパワハラについて体験談と共に対処法を書いてみました。
「弁護士さんにはちょっと・・・」って思う方もいらっしゃると思います。
私はそこまで知識がなかったので採用担当だった事務長に全てを話し
退職届をテーブルにたたきつけてそのまま退職という形になってしまいました。

その後別の介護施設へ転職をし最初はまたいじめられるんじゃないかと
ビクビクしながら仕事をしていました。でもそこは違いました。
申し送りで気づいた事や患者さんのニーズについて話をしていたのもあるし
職員皆さんとても優しい方ばかりでした。
しっかり出来るようになるまで細かく指導してくださったり悩み事や相談事を
快く聞いてくださいました。
ニーズに答えたくて患者さんと話をしていても止めに入る職員は誰もおらず逆に「〇〇さん何か言ってた?」みたいな感じでみんなでそれを共有していました。
事情があり退職してしまいましたが一番居心地の良かった職場でした。
今でも楽しい介護の仕事の記憶として頭に残っています。

こういう職場がもっと増えていけばいいなと私は思います。

最後に今パワハラを受けている方そういう方達に負けないでください。
とにかく一人で抱えこまずにSOSを出してください。
解決方法にも記載しましたが助けてくれる方が必ずいらっしゃいます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。