私は毎日早起きをして、会社へ行くのにも十分な心構えを持って家を出ていました。
自分の健康管理や、スケジュール調整にも気を配り、社会人としてまじめに暮らしていたことには自負があります。
また、上司に指示された業務も誠実にこなしていました。ですので、仕事において評価してもらえる機会もあります。
そしてそれは自分のやりがいにもなっていました。
ところが、会社の人間関係については悩まされることもあったのが事実です。
しかし、どんな職場であっても気の合わない人というのはいるもの。
そう自分に言い聞かせて、あまり人間関係に気を取られないように、着実に自分の仕事を進めることに専念しようとしていました。
幸いにも、仕事がよくできて、人間的にも信頼できる先輩や同僚に恵まれていたので、私はモチベーションを保つことができていたのだと思います。
しかし、今思えば、仕事から家に帰っても、何となくイライラが続くことが多かったことがわかります。
夜になって眠ろうとしても、寝つけません。
私の睡眠時間は次第に短くなり、体は平気でも、精神的には疲れていました。
そんな状態が続くうちに、ある日、起床時間になっても起き上がれなくなったのです。
いつも早めに起きていたので、出勤時間までにはまだ時間がありました。
しかし、もう家を出なければならないギリギリの時間になっても、どうしても起き上がって仕事に行く準備をすることができませんでした。
仕事で抱えていた悩みは人間関係
まじめすぎる性格のため
私が仕事で抱えていた悩みは人間関係でした。
誰にも苦手な人というのは存在すると思います。きっとみんなどうにかして、やり過ごしているのでしょう。
しかし、私はまじめすぎる性格のためか、苦手な人をうまくかわすことができませんでした。
それどころか、苦手な人にこそ、親切にしてしまうところがあります。これは、自分の罪悪感から来ているのかもしれません。
もしくは、八方美人ということになるでしょう。
苦手な人を自分に引き寄せる
そんな私の態度は、苦手な人を自分に引き寄せることになってしまいました。
どんなに気にしないようにして、仕事に集中していても、彼らは私のところにやってきます。
そのために、私は心の中ではイライラし続けていました。そして、その人達は周りからの評判が良くなかったのも事実です。
彼らは自己中心的で、他の人への配慮が見られませんでした。また、自分が努力したり、我慢したりすることができない点も。
ですので、当然仕事ができるとは言えず、頻繁に遅刻をするような人もいました。
自分の精神の限界
そんな人達にいいように使われるようになってしまい、私の精神は疲弊していきます。
強く言えなかったのが、いけなかったのかもしれません。もしくは、うまくあしらって、軽く流せたら良かったのかもしれません。
しかしそれは今だからこそ、冷静に考えられることであり、そのときは、自分の精神の限界に達っするところまで行ってしまったのです。
心療内科や精神科でも良い
結果的にうつ病と判明
どうしても起き上がって会社に行く準備をすることができなかった私は、昔読んだことがある記事を思い出しました。
毎日会社に行っていたのに、突然それができなくなる。そういうエピソードを紹介した記事です。
そして、その記事の中では、結果的にうつ病と判明したと書かれていました。
私は、何となく他人事ではないとは思いつつも、自分はそうならない気がしていました。
しかし、その過信がいけなかったのかもしれません。
前に読んだうつ病のエピソードと、今の自分の状態が同じだと確信しました。
体調不良で病院に行く
そうなると、やるべきことは病院に行くことです。
私は、体調不良で病院に行くために、その日は休むということを、会社に電話で伝えました。
その申し出は、すんなりと受け入れてもらえました。そのことでとりあえず安心することに。
そして、藁にもすがる思いで病院を探しました。
すると、自宅から近くにあり、ネットの口コミでも評判が良い病院が見つかりました。
心療内科や精神科でも良いと思いますが、私の場合は、たまたま近くにあった神経外科病院です。
診療時間に間に合うように、すぐにその病院に行き、診察を受けました。
診断された結果は、やはりうつ病です。親身に話を聞いてくれる、よい病院でした。
そして、医師と相談した結果、今は仕事ができる状態にないため、退職する運びとなりました。
会社に提出するための診断書
念のために、会社に提出するための診断書も書いてもらいました。会社にそのことを伝えると、誠実に受け止めてもらえました。
契約違反にならないか心配でしたか、やはり病気では仕方ないことのようです。
私は速やかに退職することとなり、借りていた制服はクリーニングをした後に郵送することで、すべてが済みました。
用意していた診断書を提出することもありませんでしたが、診断書があるということは、心の支えにもなりました。
また、会社によっては必要なこともあるかもしれません。
その後、私はしばらく休養をとり、服薬するうちに回復していきました。
今では、以前の会社よりも小規模な、ゆったりとしたペースのところで働いています。
少人数の職場なので、あまりワガママを言うような人はおらず、みんな穏やかで安心しました。
そして、大きな企業で忙しく働くよりも自分に合っているように思います。
また、これは医師による助言のおかげでもあります。
会社に行きたくない時のまとめ
もしも、どうしても体が動かなくなってしまったら、うつ病だと考えてみた方がいいかもしれません。
うつ病は目に見えないだけあって、自分にも、人にもわかりにくいものです。
ですので、まじめな人は、会社を休むこと、または辞めることには、罪悪感を感じることもあるでしょう。
しかし、もしも医師がそう判断したのなら、やむを得なく思うのではないでしょうか。
また、現代のストレスが多い社会では、皆メンタルヘルスに関心があり、うつ病も広く知られています。
私の場合は症状がひどかったので、退職に至りましたが、少し休暇を取るなど、会社に考慮してもらえる場合もあるようです。
ですので、体に怪我をしたときと同じように、うつ病のことも、心に怪我をしたのだと考えて、仕事よりも病院に行くことを優先しなければならないでしょう。
そして、医師による診断書があれば、それによって安心できますし、会社への申し出もしやすくなります。
ただ、通院する病院を選ぶときには、少し慎重になるべきかもしれません。
今の時代は幸運なことに、インターネットで病院の情報も調べられます。
私の場合は病院を利用した人の口コミが参考になりました。
うつ病は心療内科、精神科、神経外科などで診断してもらえるので、通院できる範囲内で、評判の良いところを探してみてください。
医師に相談するだけでも、だいぶ楽になります。
ですので、なるべく親身になって話を聞いてくれる病院にかかることをオススメします。