大好きだった仕事の最中に、ふと「誰も私を知らない街に行きたい」「一人旅をしたい」と感じ始めてから、気が付いたら当時47kgの体重がどれだけ食べてもどんどん落ちてしまい、30kg台に落ちてしまいました。
気持ちはどちらかと言えば、ハイの状態だったかと思います。
やたらとおしゃべりしたり、よく笑ったり、怒ったり、気分がころころ変わるというか安定していなかったように思います。
朝、布団から起きるときに体がだるく、昨日の疲れが残っており、頭ガガンガンしたり、もやもやしたりしました。
また、おなかが痛くなったり、貧血で自宅や職場で倒れる症状が出始め、自分のなかで何かがおかしいと思っていました。
朝、そういった症状が出る前の日の夜は、とにかく目がらんらんとして眠れず、携帯をずっといじっていたり、お酒を飲んだりして、夜更かしをしていました。
翌朝、そのもやもやはどうやったら休めるか、用事はないか?旦那を病気にするなどとにかく会社に対し、体調不良ではなく使用がなく休む理由を考えていました。
とにかく、まず布団から起き上がれない、起きたくても起きれない、体が重い。不安に駆られる。なぜだかわからないけど、会社に行くということが壁に思えてしまう症状がありました。
仕事の残業は日常茶飯事
土日祝日は休日出勤という日々
私は32歳の時にうつ病にかかった現在44歳の既婚女性です。
昔はとにかく働くことが大好きで、仕事の残業は日常茶飯事、夜中12時を超えることは当たり前、土日祝日は休日出勤という日々を過ごしていました。
私の主な職業はPCインストラクタ・PC設定・プログラミング、ハローワークで実施されている職業訓練を請け負い、失業者にPCを教える仕事などをしていました。
月に残業が100時間
毎日、5時までは職業訓練、そのあとにプログラミングを行ったり、事務の資格も持っていたので、経理を行ったり、とにかく月に残業が100時間とか平気でやっていました。
それが私のライフスタイル、私はできる女と思っていたのです。
30を過ぎ、結婚して義理の両親と同居(完全二世帯)の環境になってから、私の中に変化がありました。
今までは仕事を持つ独身の女から、「嫁」という立場、「家庭」を守る仕事が増えたのです。
独身時代はすべてを実家の母がやってくれていましたので、一気に掃除・洗濯・炊事・旦那の世話・義理の両親との折り合いなどが加わったのです。
それは所帯を持って初めて経験する責任感?というか「嫁」という職業でした。完璧でなくてはならない、それが私のプライドだったので、家庭を持とうと仕事もこなして、家事もこなして、男よりも稼ぐ!!と思っていました。
その頃、私は趣味でブログを書いていましたが、一人旅がしたいという記事をよく書くようになっていました。
そして、自分が眠れないことに気づいたのです。
ドリエルを購入し、眠れるようにと思っていましたが全く効かず結局心療内科を受診することになりました。
そして、うつ病であると診断されたのです。
心療内科を受診
自分がうつ病という精神を患っているということにショックが大きかったのか、それとも、やっぱりかという感じなのか、診断名が下ってから仕事への意欲がなくなりました。
ある日、朝から体調が悪く、何か心がざわざわするというか、もやもやするというか、頭にもやがかかったような気分になって会社を休んでしまいました。
そこからは全く会社に行けなくなりました。行きたい、行かなきゃいけないと思っても、なぜか涙が出て体が動かなかったのです。
会社の上司にすぐに診断書を提出
精神科へ入院が決まってしまう
心療内科から診断名が下った時に、診断書を書いてもらいました。薬も処方してもらい、医師からのアドバイス通り、残業をなくすことに専念しました。
そのために、会社の上司にすぐに診断書を提出して、人員を増員してもらうことにしました。
会社の同僚にも今現在の自分の症状、もしこのままの状態が続けば、精神科へ入院が決まってしまうことなど正直に話しました。
しかし、なかなか人員の増員は難しく、また、行っていた仕事が激務で、代わりの人を探すまでに2か月かかりました。
2ヶ月はとにかく辛抱しましたが、人を雇ってもらってからその方にどんどん仕事のやりかたを教えて、作業量を少なくするようにしました。
また、残業、休日出勤をなくすように努力しました。
義理の両親にも病気のことを伝えて離婚
義理の両親にも病気のことを伝えて、私は一度離婚もしました。「嫁」という立場からも逃げたいと思ったのです。
最初は反対されましたが、すでにリストカットを始めていた私は、このままでは自殺するかもしれないと正直に話し、症状がよくなったら再婚することを条件に離婚もしました。
ただ、ペットを飼っていたので、その子に会うために、実家と家を自分の気分で
行ったり来たりの生活にしました。
主人や実家の親にもとことん甘えました。
会社に行きたくないときは無理に行く必要はない
職場については、ある程度、引継ぎができた頃、とうとう起きれなくなり、休みを取りました。
会社に行きたくないときは無理に行く必要はありません。
休むことも権利なのです。有休があれば有休をとりましょう。
開き直ることも必要です。
会社に行きたくない時のまとめ
無理をして、自分にプレッシャーをかけて通勤することは絶対にやめてください。
うつ病の初期の段階にすぐに休職し、専門の入院施設のある病院でまずは3か月入院し、看護婦さんたちプロの監視のもと、自分を休めることに努めてください。
出来れば閉鎖病棟が良いです。私は発病してから一年以上経過してから、入院したので、症状が重く、すでに10年以上経過していますが、寛解には至っていません。
それどころか、障害者手帳2級、現在は障害者として働いています。ここに至るまで、発病後4年間は入退院を繰り返しながら、自宅に引きこもり、パニック障害と心因性失声症という声が出なくなる病気にもり患しました。
私が失敗したのは、最初に個人の心療内科に受診したことです。そこで、だらだらとカウンセリングを受けたり、処方された薬が合わずにろれつが回らない状態になってしまったりしたことです。
うつ病の症状として、お風呂に入れないという症状があります。
その症状がある方、お風呂に入るのがおっくうと思う方はすでに入院レベルです。すぐに入院施設への転院をお勧めします。
行きたくないという気持ちは、すでに心と体が悲鳴を上げているということです。
行きたくないときはいかない、会社はあなたを守ってはくれない。会社はあなたがいなくてもつぶれない。あなたは休む権利がある。
病気を治す必要があるということを開き直っていいので、言い聞かせてください。