関内・日本大通りにある「横浜三塔」とは、キングと呼ばれる神奈川県庁本庁舎、クイーンと呼ばれる横浜税関、ジャックと呼ばれる横浜市開港記念館の3つの大正・昭和のレトロな洋風建築物です。
横浜港開港以来、横浜のシンボル的存在で、現役の建物として使われています。地元では「横浜三塔」を一度に見られる場所を巡ると願いが叶うという有名な都市伝説があります。
その由来は、「震災などの幾多の試練を三塔が乗り越えてきたので、困難を乗り越えてカップルが結ばれる。」、あるいは「外国の船員が、横浜三塔に航海の安全を祈願したから」と言われています。
一度に見られる場所は、日本大通り(神奈川県庁本庁舎前)、大さん橋国際客船ターミナル(くじらの背中と言われる場所)、赤レンガパーク、象の鼻パークの４か所です。
元々は3か所でしたが、象の鼻パークは恋愛祈願のスポットとして新たに設置されたものです。それぞれにビューポイントがあり、プレートがあります。日本大通り(神奈川県庁本庁舎前)からは、正面のキングは見えますがクイーン・ジャックはわずかに見える程度です。
赤レンガパークと大さん橋国際客船ターミナルからは三塔が良く見えます。象の鼻パークからは、ジャックの先端部分がかろうじて見えます。
横浜港開港以来、横浜のシンボル的存在
【キング／神奈川県庁本庁舎の見どころ】
関東大震災で消失した後に20世紀初頭に建てられた、神奈川県内初の国の登録有形文化財です。
入場無料です。神奈川県庁本庁の外観は、キングと言われるだけあって重厚感を感じられる和洋折衷の洋風建築で、内装は和洋折衷の空間が広がります。
外観は見たことがある方は多いと思いますが、庁舎内6Fに「屋上展望台と展示コーナー」には行ったことがないという方も多いと思います。
展望台からの景色は格別で、クイーン(横浜税関)、ジャック(横浜市開港記念館横浜港)のほか、日本大通り、横浜ベイブリッジなど、普段は見ることができない角度から横浜の美しいパノラマ風景が望めます。
【クイーン／横浜税関の見どころ】
横浜市認定歴史的建造物で、入場無料です。
白色の高い塔でドーム部分が緑色の貴賓あふれる美しいロマネスク様式の建築物です。
1Ｆには資料展示室があり、横浜税関の年表や税関の仕事の一端を知ることができますので、家族でも楽しむことができます。
【ジャック／横浜市開港記念会館の見どころ】
国の重要文化財で、入場無料です。
横浜三塔の中では最も古い建物で、横浜開港50周年を記念して開館したのが「横浜市開港記念会館」です。
外観は赤レンガ造りで時計台が映える大正時代の建築物です。現在は中区公会堂として利用されています。
見どころは、レトロな雰囲気が漂うロビーと、２階広間と貴賓階段室の２か所にある美しいステンドグラスです。
赤レンガパークと大さん橋国際客船ターミナルからは三塔が良く見えます
3つの大正・昭和のレトロな洋風建築物
【キング／神奈川県庁本庁舎の穴場情報】
ＧＷやイベントに合わせ本庁舎の一般公開を行っています。普段は見られない旧貴賓室や旧議場などを見ることができます。一般公開日は公式ホームページでご確認ください。
【クイーン／横浜税関の穴場情報】
横浜税関の1Ｆ(正面玄関の反対裏・象の鼻パーク側）には誰でも入ることができる「横浜税関食堂San」(月～金ランチ11:30～13:30)があります。日替わり定食や、カレー、ラーメンなどをリーズナブルな金額で食べることができます。またカフェタイム(13:30～15:00）もあります。
【ジャック／横浜市開港記念会館の穴場情報】
毎月15日は、普段見ることができない場所がみられる「一般見学日」になっています。
【関内の穴場レストラン「宵山むらさき」で名物ランチ・穴子重を堪能】
クラブが多数入居しているビルの中にある、白木を基調とした清潔感ある雰囲気のお店「宵山むらさき」の名物ランチは穴子重です。この名物・穴子重を見た瞬間に驚かされます。重箱が穴子で覆い尽くされていてご飯が見えないのです。しかも穴子がイカダ状にきれいに盛り付けられています。また、この穴子重は2度楽しむことができます。まずはそのまま食べ、表面のカリカリとした食感が楽しみます。半分くらい食べた後には、ひつまぶしのように出汁をかけて、海苔と薬味で食べます。出汁と穴子のタレが絡み合って凝縮した旨味を楽しめます。
【おみやげは横浜三塔と同じレトロな雰囲気を味わえる 霧笛楼の「横浜煉瓦」】
横浜元町にあるフランス料亭が作る、横浜みやげとして大人気のお菓子です。横浜の元町が発祥の地と言われているレンガをかたどって作られたフォンダンショコラです。しっとりした濃厚なチョコレートにクルミソースを染み込ませたお菓子で、リンゴとブランデーが香るチョコレート好きには外せない逸品です。
バラ売り／238円(税込) 賞味期間／30日以上
まとめ
横浜三塔の見学は、全て無料です。最寄駅は、みなとみらい線「日本大通り駅」になります。
徒歩約3分圏内にありますので、移動にも困りません。専用駐車場はありませんが、周囲には有料駐車場が多数あります。
また、３施設とも、混雑することはあまりありませんので、都合に合わせて開館時間内に自由に見学が可能です。
見学所要時間は、以下の通りです。
(1)キング・神奈川県庁本庁舎／30分程度
(2)クイーン横浜税関／30分程度
(3)ジャック・横浜市開港記念会館／30分程度
また、「横浜三塔」を一度に見られる場所を巡るための所要時間は 横浜税関⇒赤レンガパーク(徒歩6分程度)⇒象の鼻パーク(徒歩1０分程度)⇒大さん橋(徒歩８分程度)です。
【概要】
(1)キング／神奈川県庁本庁舎
【時 間】月～金 8:30～17:15 ※祝日・年末年始は見学不可
【所在地】横浜市中区日本大通り1
【最寄駅】みなとみらい線「日本大通り駅」
【入場料】無料
【駐車場】無し(近隣には有料パーキング多数あり)
(2)クイーン／横浜税関
【時 間】月～金 10:00～16:00 ※5月～9月は10:00～17:00 ※年末年始は見学不可
【所在地】横浜市中区海岸通1-1
【最寄駅】みなとみらい線「日本大通り駅」
【入場料】無料
【駐車場】無し(近隣には有料パーキング多数あり)
(3)横浜市開港記念会館
【時 間】月～金 10:00～16:00 ※見学時間 ※休館：第4月曜・年末年始
【所在地】横浜市中区本町1-6
【最寄駅】みなとみらい線「日本大通り駅」
【入場料】無料
【駐車場】無し(近隣には有料パーキング多数あり)
(4)宵山むらさき
【ランチ】穴子重1,500円
【時 間】月～土 昼／11:30～14:00、夜／18:00〜翌1:00
【所在地】横浜市中区尾上町5-70ザ・バレル源平ビル5F
【最寄駅】JR京浜東北線「関内駅」、みなとみらい線「馬車道駅」
(5)霧笛楼「横浜煉瓦」販売所(横浜市中心部を抜粋)
【元町仏蘭西菓子店】横浜市中区元町2-96
【そごう横浜店】横浜市西区高島2-18-1(地下2F)
【横浜タカシマヤ店】横浜市西区南幸1-6-31
