イライラするけど…気持ちがわかる子どもの行動




子育てして初めて知りました。

3歳児というものは、イヤイヤ拡大期であること。

それゆえに「悪魔の3歳児」とまで呼ばれること。

なんて呼び名…。

2歳児はイヤイヤ期に入って大変だってことはよく聞いていました。

妊娠中にすでに、「魔のの2歳児」って言葉も知っていました。

3歳になったらイヤイヤが落ち着くと思ってたんですが…。

なんと「悪」までつけられちゃいましたよ。

それくらい、いろんなことができるようになるのが3歳児なんですかね。

もちろんいいことばかりじゃなく、悪いことも…。

いろんなことに関心が向いて、したいことを今度はできるようになったり、ちょっと知恵がついてきたり。

ただなんでも口に入れる赤ちゃん時代とも違い、ただなんでも泣いて嫌がる2歳児ともちょっと違ってきます。

私の一番古い記憶は3歳児です。

ちょうど幼稚園の年少の冬くらいからはうっすら記憶があります。

自分がしたいたずらもそうだし、お漏らしを隠したこともありました。

かすかに記憶に残っています。

「ほんまいらんことばっかして!!」

よく母にそう怒られていたのも覚えています。

それはそれはよく怒られました。

今でも私にとって、母は怖い存在です。

そして、3歳になった我が子に、私は自分の母と全く一緒のように怒ってるんです。

「いらんことばっかして、もう!」って。

怒る時はついつい田舎の方言も出ます。

これ、そういや私も何回も母に言われてたな。セリフまで一緒じゃんか。

ってことは、よく似たことをしていたんだきっと。

そう思って冷静になった今、我が子に怒った内容を考えてみました。

うんうん、私もよく似たことをしたことがあるぞ。

子どもがやりたい気持ちがわかるぞ。

時代は違えど、性格が違えど、子どもだったことは私も我が子も一緒なんだから。

大人にとっては、「そんなことしやんとって」

ってことでも、子どもからしたらすっごくしたいことなんですよね。

興味が止められなかったり、好奇心が止められなかったり。

怒られるのがわかっちゃったり。

悪気はなく「こんなことをしたら後あとどうなるかな」ってことまでは考えられないんですよね。

それよりも体が動いちゃうんですよね。

悲しいことに私も大人になってしまいました。

「今これがしたい」って子どもの時みたいに、感情的に動けなくなってしまいました。

だからこそ、子どもの行動にイライラしてしまったり、子どもの行動によって時間に制限ができてしまうのが困ったりするんですが。

いや、大人になったらそうならないとまずいんですけどね。

ちょっと最近私が子どもにイライラしたこと。

でも、よくよく考えたら私も全く同じことを子どもの時にしたこと。

そして母に怒られたこと。

冷静になっている今だからこそ、まとめてみたいと思います。

冷静に文章にしてみると、その時はイライラしたのに「あー、わかるなこの気持ち」

「これやりたくなるよな」って子どもの気持ちも少しわかってきちゃうのが面白いです。

私もやってた…そして怒られた…

シャンプーを出しまくる

我が子はまだ、赤ちゃんの時から使っている、頭も身体も一緒に洗えるやつを使っています。

沐浴の時から使っているやつです。

泡立てる手間を省いてくれるために、泡になって出てくるんですね。

便利なんでまだ卒業できてません。

最近はまだ教えてないのに泡を出せるようになりました。

きっと、幼稚園で手を洗うときにハンドウォッシュの出し方をしっかり覚えてきたんでしょう。

めっちゃ出すやないかい。

もったいない!もう、そんなに出さんといてよ!

赤ちゃん用のシャンプーって意外に高いんですよ。

湯船に出すな出すな。もうやめてくれ。

毎日怒鳴っちゃうんですけどね…。

でも、これ気持ちがすっごいわかるんです。

私と妹も、湯船にシャンプー出しまくって、母にかなり怒られたことがありますから…。

あわあわになる湯船。

楽しいよね。

気持ちはわかるんです。

わかっちゃいました。

石を集めて持って帰る

なんで子どもって石が好きなんでしょうね。

どこに行っても、なんだかいい感じの石をいつの間にか持って帰ってきています。

それをどうするかっていうと、おままごとに使うんです。

せめて洗おうよって声をかけても、どうやら洗っちゃだめらしいんです。

汚れもその石の良さなんでしょう。

そのまま楽しみたいようなんです。

ポケットのある服を着てったら大変です。

ポケットの中が石まみれです。

これが虫じゃなくてよかったと思うべきなんでしょうが…。

うちの祖母は古い人で、「石は拾ってくんでない!(拾ってきれはだめっていうこと)」ってかなり怒ってました。

どうやらその土地の神様が石にいるんだとか…。

これは迷信じみてますが、祖母に言われると迫力があったのを覚えています。

それをやっぱり気にしてしまっている大人の私がいます。

まだ「神様」って言っても子どもはわからないんですが…。

私も同じように、どこに行っても石を拾って持って帰ってきていたようです。

大人のスプーンを使いたがる

これも私は全く一緒のことをしてたんです。

特にカレー用のスプーンですね。

なんでちょっと大きめのスプーンって、子どもにとっちゃ魅力なんでしょうか。

それとも、なんでも大人の真似をしたがる年齢なんでしょうか。

一応、子ども用にもちょっと大きめ(それでもやっぱり子ども用なんで小さい)のスプーンは用意しました。

それじゃダメらしいんですね。

でもね…。

大人用のスプーンを使ったら、かなりこぼすんで後々大変なんですよ…。

まだ小さいスプーンもうまく使えないのに、「うえ」ってちょっとなりながら食べるのはこっちもハラハラするんですよ。

私も同じように小さいスプーンを使ってもダメだそうです。

カレーには、おっきいスプーンを使わねばダメなんだそうです。

ここのこだわりは許せないようです。

同じなんですけどね。

私も「小さいので食べや」って言われながら、無理して大きなスプーンを使ってましたもん。

母は代わりに私の小さなスプーンで食べてました。

いや、色々迷惑かけたことが身に染みてわかります…。

気持ちはわかる、やりたい気持ちはわかるよ…

お漏らし隠蔽

ここ最近、幼稚園からトレーニングパンツを履いて帰ってくるようになりました。

こっちとしてはすぐにトイレに行って欲しい!OR!!

紙パンツにはきかえてほしい!!

それを全力で拒否する我が子。

私が一瞬、荷物を置きに行っただけで。

その一瞬の隙をついて!!

部屋の隅っこにお漏らししてきます。

何食わぬ顔で遊ぼうとする我が子。

いや、トイレしたよね?ぜんっぜん隠せてないけど…。

部屋の隅っこってことは、なんだか悪いことをしているってことをわかっているのか。

いや、怒りませんよ。

そんなに怖いか私は。

いや、怒るけど。

これを親に話したら、「あんたも絶対にカーテンの裏でお漏らししとったよ」

あらまぁ、申し訳ない。

だってお母さん、めっちゃ怖いんですもん。

どうやら血は争えんですなぁ。

気持ちはわかるよ。

「もう!またお漏らしして!!」って言われるもんね。

嫌だし面倒だもんね。

隠せることができりゃ隠したいですよね。

畳んだタオルにダイブ

洗濯物を畳むって、めんどくさいんですよ。

それでも毎日畳まにゃ、溜まってって大変なんですよ。

朝洗濯を干して、幼稚園にお迎えに行ってからちょうど乾いてるんで、子どもがおやつを食べている時に畳むのが日課になっています。

それでも子どもは家に帰ってきて嬉しいんでしょう。

一緒に遊びたいんでしょう。

おやつも食べて、体力回復したんでしょう。

ダイブしてくるんですよ。

正確には、積んであるタオル目掛けてダイブしてくるわけじゃありません。

うまく飛び越えようとしてるんです。

それはわかってるんです。

私もやったことあるんで。

幼稚園でものを飛び越えるって遊びを覚えてくるんですよね。

わかってるんですが…。

何回もタオルを倒されちゃ「もうー〜〜〜!」になっちゃうんですよ。

もっと上手いこと飛び越えられるようになってから出直してこいと。

怒ってる私を察して、タオルをもう一度重ねてくれることもあります。

まだ3年しか生きていない子どもに気を遣わせてしまった…。

なんとも言えない気持ちになりますよ…。

スリッパを履いてこける

私は冷え性なのでスリッパを家で履いてます。

母の影響もあったかもしれません。

同じく母も冷え性なので、ずっとスリッパを履いて忙しくしていました。

幼い私にとって、「母親=エプロン」じゃなくて、

「母親=スリッパ」ってくらいに憧れたもんです。

今じゃ憧れよりもあったかいって気持ちの方が上回ってますが…。

とにかく年がら年中スリッパを履いてます。

それをやっぱり小さい頃の私のコピーのように憧れてくれて真似をしてくれる我が子です。

母がしてくれたのと同じように、子ども用のスリッパを買いました。

でも、そこはやっぱり大人用のでっかいスリッパがいいんですよね。

おんなじがいいんですよ。

アンパンマンなんてスリッパについててたまるかってことなんですよ。

だってオカンはアンパンマンついてないんですから。

そんで履いたはいいものの、盛大にこけるんですよね。

私はそれで小さい頃、階段から落っこちています。

それで「そんなん履くからや!」ってまた怒られてるんですよね。

隠しても、手の届かないところにおいても、旦那が出しっぱなしにしてるスリッパとかを見つけてきます。

「いらんことばっかして!」って言いたくなるけども…

「もう!ほんまいらんことばっかして!」(余計なことばっかりして!)

よーーーーく言われました。

今でも母のあの口調、あの声、こわーい釣り上がった目。

良く覚えてます。

でも、それはただ怒られているだけはなかったと、自分が親になって気がつきます。

心配なんですよ。

スリッパを履いて階段から落っこちた時も、そんなに高いところからじゃなかったんですが、救急で病院に連れてってもらいました。

おっきなスリッパ履いて転ぶと危ないし、タオルを飛び越えようとするのも周りを見てなくて危ない。

そのままガラスに突っ込んだら大変です。

おっきなスプーンを使うのも喉をついたら大変じゃないですか。

それでついつい怒っちゃうんですね。

おっきな声を出しちゃうんです!

危ない!って思ったら、諭す余裕なんてありません。

もちろん、単純にイラっともします。だって人間だもの。

シャンプー出しまくられたらすぐに無くなっちゃうし、もったいないです。

大事に使って欲しいです。

石を集められても、掃除するのは私です。

隠蔽されたお漏らしを踏んだまま布団に上がられたらそれこそ、私はスーパーサイヤ人になっちゃいます。

我が子とて、カメハメ派が出そうです。

タオルもまた畳み直すのも面倒です。

「余計なことしないで!」…って言っちゃうんですが。

それって子どもの好奇心を全部ぶっ潰してってるんですよね。

こうやって冷静になった時はわかるんですよね。

その時の忙しい中でそれを繰り広げられてしまっちゃ、スムーズに物事が進まなくてイライラしてきます。

子どもを妊娠した時点でそれを覚悟できていたらよかったんですが…。

やっぱ実際に体験してみないとわかりません。

自分の母親とおんなじように「もう!いらんことばっかしんといて!(余計なことばっかりしないで!)」って子どもに言っちゃってます。

それくらい母も必死だったんだなって感じてます。

洗濯を片付けながらお風呂も洗って、子どもをお風呂に入れて、晩御飯を食べさせて、食器を洗って、明日の準備をして、また洗濯機を回して、寝かしつけをして。

そんな中で私たちがしっちゃかめっちゃかするんですよ。

お母さん怒らせた!怖い!めんどくさい!

そう思ってましたが、母の気持ちも良くわかります。

それでも私はまだ子どもの時のことをかろうじて覚えています。

だからこそ、子どもの気持ちにも寄り添えるかも…?

日中はもちろん必死で無理ですが…。

どうにもこうにもイライラが止まらなくなったら、自分でこの記事を読み返してみることにしましょう。