世の中、結婚すればいいというものではないらしい。
私の場合、結婚してすぐに周りから子供の予定は?何人くらい?などと平気で言われました。結婚したばかりなら、まだまだですよと余裕で返事もしましたが、30代半ばを過ぎるとシャレにならなくなりますよね。
更には子どもは1人くらいは産んだ方がいいなどと無神経な事を言われる始末。
「1人くらいは」って何でしょうね。
やがて40代になると、いよいよ周りから何も言われなくなりました。むしろ触れてはいけないような空気感さえ…。
子どもがいないというだけで無神経な言葉を吐かれ嫌な気分になる。そんな場面を何度経験したか分かりません。
逆に、なぜ子どもを産んだの?
この問いに答えてくれる人はいませんでした。
子どもがいない私たち夫婦は不幸だと感じたことははありません。そして子どもがいる夫婦が全員幸せそうだと感じたこともありません。
夫婦の形はそれぞれ。
そう言いつつ、なぜ不快な気持ちにさせられるのでしょう?まだまだ日本は遅れていて、ハラスメントに成りうる発言など沢山あります。
同じような経験をされてる方は多いのではないでしょうか。実際の私の経験談を元に、ぜひ一緒に考えてみてください。
子なし夫婦
子なし夫婦の割合
この頃は夫婦といえど、色々な形があり、考え方もバラバラですね。それは子どもをもつことについても数字に表れているようです。
調べてみたところ、こんなデータがありました。
1977年:3.0%
1987年:2.7%
1997年:3.7%
2005年:5.6%
2015年:6.2%(1977年の2.06倍増)
このように子なし夫婦は増加傾向にあることが分かりますね。
欲しいけどできない
更に、子どもが欲しいけどできない夫婦はというと…
…
2005年:16.3%
2010年:19.3%
2015年 : 23.5%(2005年の約1.5倍増)
このデータからも子どもを望んでいるのに出来ないという夫婦も増加傾向にあることが分かります。
子どもは授かりもの
結婚そのものが晩婚傾向にあり、また共働きの夫婦が多いことから、望んではいるけどできない。
あるいは、ストレス社会の中で過ごしているため、経済的な余裕がないなど、それぞれ事情は異なるようです。
仕事もほどほどにして、夫婦仲良く、心に余裕を持って過ごし、いつかコウノトリが運んでくることを待つしかないのでしょうか。
夫婦二人だけでなく、ご家族、友人、とにかく周りの方々が暖かい目でみて楽しく過ごすことが大事なのかもしれません。
本心と現実
本心は…
本心は子どもがいた方がいいという夫婦。
いやいや、子どもはいなくていいという夫婦。
ハッキリと分かれるのではないでしょうか。
実際、こんなデータがあります。
子なし夫婦でいいと回答があった割合
1977年:0.3%
1987年:1.2%
1997年:1.8%
2005年:2.5%
2015年:3.5%(1977年の約12倍増)
2015年までで、かなり増加してますね。
時代、社会が変わって夫婦の価値観も変わってきてることがわかります。
現実は…
本心は子どもがいた方がいい夫婦は、経済的、身体的、色々な事情があったことと思います。
最初から子どもはいらないと決めて結婚した夫婦も、色々な事情から決めたことだと思います。
尊重すること。
いずれにしても子どもをもつ、もたないは夫婦の選択です。
周りがとやかく言うことではなく、夫婦の選択、決定を尊重すること。そして選択したこと、決定したことに自信をもつこと。それが大事なことです。
家族の人数がどんなに多くても、軸となるもの、それはやはり夫婦二人です。この夫婦二人がお互いに尊重し、必要とし合うことができていれば、周囲の心ない言葉にも打ち勝つことができるのではないでしょうか。
データの数字から感じるもの
ここまで子なし夫婦について、述べてみました。
皆さまは、どのように感じましたか?
きっと子どもを望んで多くの努力をしたものの、諦めざるを得なかった夫婦。どんなに悔しく、辛い想いをされてきたか。数字でけでは計り知れない、それぞれのご夫婦の気持ちを思ってしまいます。
さて、タイトルにもあったように、あなたは幸せか、不幸かなのか。
また、子どものいない私たち夫婦は周囲の何気ない言葉にたくさん傷ついてきました。今でこそ、ハラスメントなどと言われるようになりましたが、当時はそんな考え方はなく、言われ放題でした。
ある時、私たち夫婦に子どもがいる前提で学校のことや子育てのことなど散々話した後に、お子さんは何人ですか?と聞かれ、いませんよと言うと、「あ、すみません。」と謝られたことがあります。
こんな時、なぜ人は謝るのでしょうか。
また、仕事の面接などに行くと「お子さんは何人ですか?」と聞かれます。
この問いに答える時、いつも心臓のあたりが少しじーんと熱くなるのを感じます。
そして、子どもがいてもいなくても日本の社会は優しくはありません。
結局のところ、幸せか、不幸かではなく、それぞれの夫婦の形、ご自身の在り方があっていいということなのだと思います。