接客のコツとは
どんどん、増えていくコンビニ業界。
バイトやパートをしている人も多いのでは?
私もその1人です。
しかし、私の周りでは、「マニュアル通りの接客でつまらない」「人間味が感じられない」などのお客さんとしての生の声をよく耳にします。
確かに、コンビニには、接客マニュアルがあって、結構厳しいです。
最初、そこから、徹底的に教え込まれます。
しかし、私自身も、「接客ってこんなもんかな?」という疑問が生じて、基本を混じえながら、独自の接客をする様にしてます。
接客は、どの仕事でもそうですが、人間と人間で成り立つもの。
マニュアル通りだけでは、済まない事もあります。
やはり、接客業を選ぶからには、「人が好き」という人が多いでしょう。
中には、「お金さえ、稼げれば…」という人もいるかもしれませんが、それだと、なかなか長く働くのは、大変になってくると思います。
もしかしたら、人間嫌いになって来るかもしれません。
「お金さえ稼げれば…」という人には、コンビニは特にオススメしません。
なぜなら、コンビニは、やはり、企業が集まる場所や、地域住民の多い場所に建てられます。
要するに、常連さんをいかに獲得出来るか?というのがコンビニであり、どれだけ、その地域に溶け込めるがという事が、リピーターを生むからです。
そうなると、毎日の様に、同じお客さんが来て、中には、嫌なお客さんもいるでしょうし、顔を合わせたくない人も出て来るかと思います。
かと言って、接客をしない訳にいかず、結局マニュアル通りの接客を「とりあえず」するという結果になり、それがだんだん苦痛になって来る…楽しくない…笑えない…という事に。
では、どうすれば、コンビニの接客が楽しくなっていくのでしょうか?
その事について、ちょっと書いてみますね。
仕事の前からの意識
私、結構、仕事に行く前は、その日の大半の気力を出すようにしてます。
なので、仕事前に、どこかに寄ると「いつも元気ですよね?辛い時とかないんですか?仕事行きたくないとか…」と言われます。
ありますよ!もちろん、人間ですから、私だって、毎日、元気な訳がありません。
気分が落ち込んでる事もあれば、連勤で疲れてる時だってあります。
でも、良く考えてみてください。
自分が、コンビニに行きました。店員さんがヤル気のない声で「いらっしゃいませ〜」「お弁当温めますか?」「ありがとうございました。また、お越し下さいませ」と言われても、「絶対、いらっしゃいとも思ってなければ、また気て欲しいと思ってないし、ありがとうとも、本当は思ってないでしょ?」って思います。
お客さんだって、仕事で疲れてるし、年配の方は、頑張って歩いて来て、ようやく辿り着いたお店に、そんな適当な店員さんがいたら、疲れは倍増ですし、頑張って歩いて来たのに、なんで、こんな扱いなの?ときっと、嫌になると思うのです。
だから、私は、疲れてる人は、「よし、午後からも頑張ろう!」とか、「頑張って歩いて来て良かった!元気を貰った!」と思って貰いたくて、その日の大半の気力で仕事場に入ります。
出来るだけお客さんを把握
これもまた、重要で、毎日の様に来てくれるお客さんは、いつも、何を買って行くのか?くらいは、把握しておくと、「あのお店に行ったら、楽だから、また行こう」という気分になってくれます。
もちろん、全てを把握するのは、無理ですが、レジ周りでいつも買うものくらいは、把握しておくと良いですよ★
そして、なるべく会話をするのです。
一番ラッキーなのが、普段お店以外で、お客さんを見掛けた時です。
次に来た時に、話のネタになります。
例えば「ちょっと先日、お見掛けしたんですけど、バイクにも乗ってらっしゃるんですね〜!私も中免なんですけど、免許は持ってるんですよ!また乗りたいですけど、まだ子どもが小さいから車じゃないといけなくて…」など…。
プライベートな見てはいけない事を見てしまった事以外なら大丈夫です!
袋詰めしてるちょっとした間に、そんな小ネタを挟むと、親近感を持ってくれます。
後は、足を悪くされてる方が来店された時に「やっと辿り着いた」と特に、御年配の方は、口に出してしまうので、それを聞き逃さずに、天気と結びつけたりしてます。
「天気が悪い日とか、もっとキツイんじゃないですか?」など…。
そうやって、コミュニケーションをチョコチョコ挟んでます。
そして、必ず、お会計後の挨拶は、「ありがとうございました!お気を付けて」と言っています。
そして、お店を出る時は、マニュアル通りに「ありがとうございました!またお越しくださいませ」と言う様にしています。
強面のあまり喋らないお客さんこそ、喋る様にしてます。
そのうち、慣れて向こうから喋ってくれるようになりますよ。
先日も、店員さんが、なかなか声をかけないタイプの方が、関西弁なまりだったので、「もともと関西の方なんですか?」と話しかけたところ、最初は「まぁ、そう」とだけでしたが、何回か来て同じ物を買われるので、「私もそろそろ、覚えなきゃですよね〜!次こそは、言われる前に出しますから!!!」と言ったら、笑ってくれて、それからは、毎回、ゲームの様に、お客さんが先に言ったら「また、先に言われてしまいまいた…。次は負けません!」といい、先に用意出来た時は「今日は、私の勝ちでしたね〜♪」と冗談を交えながら接客してると、毎回、私の所に並んでくれる様になりました★
学生が、「忍者めし」というお菓子を買うと、「お主は、もしや、忍者なのかね?」など声を掛けながら、笑わせてみたり。
本当に、人間と人間の会話を交えながら接客をすると、「ありがとうございました」も「またお越し下さい」も真実味のある言葉に聞こえるようです!
人間観察を楽しむ
「嫌だな」「怖いな」「苦手だな」と思う人が、少なからずいます!
人間ですから、いない方がおかしいので、普通だと思って良いと思います。
現に、お金を投げて渡す人や、人前で、怒鳴る人がいます。
そんな人に当たると驚きますが、でも、そこで、終わるのは、勿体ないです。
「なんでこの人、いつも、怒ってるんだろう」とか、「なんで、この人、こんな事言って平気なんだろう?」とその人に興味を持つ事も結構、楽しくなって来ます。
機嫌の良い日があるのか、はたまた、いつも、そうなのか…。
お弁当を買って「お箸とお手拭きお付けしますか?」と聞いたところ、「当たり前だろうが!そんな事いちいち聞くな!どうやって食べるんだ!」と怒鳴られた事があります。
確かに…。
でも、家で食べる人は、いらないんです。断られるんです。ですから、こちらは、聞くのです。
中には「もらった割り箸がたくさんあるのよ〜!だから、いらないわ」って言う人もいるのです。
他にも、いつもはいらない人が、今日は付けて下さいという時もあるので、聞きます。必ず聞きます!
常連さんともなると、聞く前に事前に必要か不要か申告してくれる人もいます。
もう、本当に、お弁当のお箸の有無だけでも、色んな人がいるのです。
もう、いつも不機嫌な人は、「相当、家で、我慢してる事があるか、普段から、こんな言い方をして、周りか嫌われて、実は寂しい人なのかもしれないなぁ」と思ったり、たまに、機嫌が悪い人は、「おおー!今日は機嫌の悪い日ですか!何なら、話聞きますけど…?大丈夫ですか?次は、機嫌良い日に来て下さいね〜!」と心底思ったり、無口な人は「実は、シャイなんじゃないかしら…」とか思いながら、この状況を楽しんでます★
家にいたら、絶対に、こんな色んな人と出会いませんよね。
自分も嫌なお客さんになってないか、見直す機会にもなるので、どんな人も心から大歓迎してます!
コンビニの仕事って楽なの?
笑っているだけではないです
結論から言いますと、全然、楽ではありません!
屋外で仕事されてる方よりは、屋内だし、天気に左右されない分は、楽ですが、仕事内容としては、楽ではありません。
真冬の、極寒の日でも、汗かいて、冷蔵庫の中が気持ちいいくらいです。
それを、いかに、見せないかも接客ではありますが…。
「3K」と言って、「きつい」「汚い」「危険」という言葉がありますが、コンビニもその傾向は、あります。
「きつい」は、調整も可能ですが、結構重いものを運んだり、息付く暇がなかったりして、たまに、深呼吸をしないと、呼吸の仕方を忘れるんじゃないか?というくらい忙しい時があります。接客と、その他、売り場の仕事もやらないといけないので、その日にやる事の半分も出来なかったりする日もあります。
「お客さんは待たせない」のが基本なので、走り回ってます。
「汚い」は、お察しの通り、ゴミとトイレですね。
トイレは通常は、そこまでないですが、ゴミは、非常に凄いです。
紙くずだけではないですから、それはそれは、大変な事になってたり、ゴミ袋が運悪く破れてたりすると、色んな液体が…。ゴミ箱まで洗います。
あと、たまに、通常はそれほどでもないトイレも、溢れていたりする事も。
「危険」は、やはり、金銭ですよね。セキュリティーの装置を身に付けてます。
実際、私の勤務時間ではなかったですが、強盗未遂があり、男性店員さんだったので、取り押さえたようですが、ちょっと怪我もしてました。
その他の危険は、病気です。
色んな人と出会う中で、忙しいと水分も取れなかったりすると、やはり、移る可能性が高くなってしまいます。
基本的に身だしなみとしては、マスク着用が不可のところも多いので、毎回、病気の危険にもさらされています。
だからこそ尚更
ほんの短い時間ですが、お客さんとのコミュニケーションは楽しくしたいし、実際、楽しいものです。
手作りの物を身に付けてる方には、「また、新作が出来たら見せて下さいね!」
変わったもの、初めて見たものには、「それ、凄く良いですね!初めて見ました!凄く良いです!」
本当に、自分の気持ちで会話してます。
忙しいのに?喋ってる場合じゃないのでは?と思うでしょう。
全くその通りです。
実は、もっと話したいところを、話してる場合ではないので、詳しくは聞く暇はありません。
ですから、「また今度、ゆっくり聞かせて下さい」となるのです。
その「また今度」も結局、聞けない場合がほとんどですが…。
でも、お客さんは、良いところを見つけて貰うだけで、気持ちが良くなるようです。
「今日は、ここに来て良かった」「なんか、今日1日、いい気分でいられそう!」「元気が出た!」そう言って、帰るお客さんが多いです。
そして、実際、また、来てくれるから不思議なのです。
「私の方こそ、ありがとうございます!また、元気がない時は、いつでも来てください!」と毎回、そう言われる度に思います。
そして、その日は、私も気持ちよく元気に過ごせるのです!
やってて、本当に良かったと思える瞬間ですよね★
他の人の接客を観察!
本当に接客って、人それぞれなのです。
良いなと思う人もいれば、私ならこの人のレジには並びたくないなと思う人もいます。
それは、自分が働いている場所だけではなく、コンビニ限定でもなく、他の接客一般でもそうです。
飲食店や、アパレル系なども、やはり、接客を見てしまいます。
でも、それって、凄く大事な事だと思っています。
「嫌だな」と感じた事は、自分もしない様に心掛ける事が出来るし、「この方法は良いな」と思えば、それは、真似することによって、自分の接客を、もっと向上させられる可能性が、出てくるからです。
良い接客は、どんどん、真似すれば良いのです!
真似することで、自分の接客が向上して、お客さんが喜んでくれたら、もっともっと、自分自身が楽しくなります!
絶対に、自分は完璧ではないですし、もっと、学ぶ事もあるし、もっと向上しなければいけないですから、人の接客で、良いなと思う事は、シレッと真似してます。
同時に、嫌な事は、絶対にしない様に、心掛けます!それは、「過剰に反応しすぎじゃない?」と言われても、世の中、過剰な人もいますから!ちょっとでも、嫌だなと感じた事は、自分はしない!と心掛けてます。
これは、お客さんの為でもありますが、自分が楽しく接客する為でもあります。
ちょっとでも、楽しくなるなら、人の接客も観察します★
まとめ
コンビニでバイトやパートをしていて、「辞めたいな」「向いてないな」と接客の事で悩んで思っている人がいたら、「今日は、どんな人が来るのかな」「今日は、どんなお客さんとの話が出来るのかな」と、人に対して、もっと興味を持ってみて下さい。
きっと、毎日、同じお客さんばかりではないハズですから★
職場のオーナーや店長などのトラブルは、辞めても仕方ない部分があると思いますが…。
そして、「人と関わるの苦手だな」という人も、少し勇気を出して、自分のペースで構いませんので、関わりを持ってみて下さい。
苦手を克服するチャンスかもしれません!
私自身が、だいぶ、このコンビニの接客で、鍛えられましたから…。
そして、コンビニの仕事は、ただ、笑ってるだけではないという事も御理解いただけたでしょうか?
自分が経営するお店ではなくても、みんなが必死で、お客様の為に…と色んな仕事をしていますし、色んな努力もしています。
接客は、業務の中のほんの一部でしかありません。
だからこそ、そこに、精一杯の気持ちを込めて、接したいと思ってます!
余談ですが、私、「あなた、凄く良いわよ!なんか凄く良い感じ!」と占い師風のお客さんに言われたので、「わぁ〜♪何か良い事があるのかなぁ〜♪金運アップとかだと良いなぁ〜♪」とワクワクしてましたが、知人にバッサリと「接客じゃない?」とワクワク感を立ち切られました。
まぁ、確かに接客してましたしね…。接客を褒められたという事も良い事ですけどね…。
しかし、その占い師風の方は、本当に未だに謎です。何が良いのか、本気で知りたいです!!
そんな訳で、たまに、占い師風の人が来て、何か、言い残して行くかもしれません。
私も、そのお客さんにまた、会える日を心待ちにしながら、楽しんで仕事しようと思います!
せっかくの仕事。お金より、楽しく働ける場所が一番です♪
楽しく働くか、何となく働くか、その環境を作れるのも自分自身なのかもしれません。