耳鼻咽喉科クリニックで働いてみたい!(看護師目線多め)





耳鼻咽喉科で働いてみたい、耳鼻咽喉科に転職したい、クリニックで働いてみたい方のために参考になる情報があれば良いなと思います。私は看護師として病院で働き、その後耳鼻咽喉科クリニックに転職しました。

耳鼻咽喉科に来院される年齢層は幅広いです。小さい子供から成人の方、お年寄りまで通院されます。

小さい子供は鼻風邪や耳垢をとるために。保育園や小学校の検診で引っかかった子供も来ていました。お年寄りは耳の聞こえが悪い症状が多かったです。補聴器が欲しく、そのための処方箋を書いてもらいたいという理由もありました。

花粉症や、めまいの治療では長期的に病院に通うことが必要になってきます。長く通われてる患者さんはスタッフの顔を覚えてくれます。日常会話から患者さんの状態を掴むことができたりします。

クリニックは夜勤がなく、休みが決まっています。なので変則勤務が大変になってきたり、自分や家族の時間を大切にしたい方が働くには良い場所かなと感じます。私自身、夜勤により生活リズムが崩れ体調不良を起こし以前働いていた病院を退職しクリニックで働くことにしました。耳鼻咽喉科を選んだ理由は子どもと関わる仕事がしたかったから。耳鼻咽喉科で働いてた経験はなかったですが、未経験者歓迎だったので応募し、採用して頂きました。

耳鼻咽喉科看護師の仕事って?

基本的な仕事

他のクリニック同様、診療の補助、注射、採血、点滴、レントゲン撮影などを行います。診療の補助では動いてしまう子供を抑えたり力仕事も必要になってきます。

耳鼻咽喉科ならではなのが、聴力検査です。

聴力検査には、いくつかの種類があり、気導聴力検査、骨導聴力検査、チンパノ検査、語明検査などが挙げられます。

聴力検査は、いくつかの高さの違う音と、音の大きさを組み合わせて検査します。マニュアルがあり、やっていくうちに覚えるので自然と身につきます。

覚えることはたくさん

さらに、ピアスの穴開けの補助、花粉症治療の説明、ネブライザーの貸し出し説明などがあります。新しく治療を始めたり、在宅で治療を行うために事前説明を行うことが多かったです。

これは、クリニックによりますが、私の働いていたクリニックでは、睡眠時無呼吸症候群を調べるキットの貸し出しや、めまいや耳鳴りを治療するための赤外線療法を行なっていました。

耳鼻咽喉科看護師に必要なスキル

看護師として一般的な技術は必要になります。レントゲン撮影などは大きい病院だと行いませんよね。大きい病院からクリニックに転職となると初めての業務もたくさんあると思います。だけど、医院独自にマニュアルはあります。また、採血の技術が不安でも、先輩看護師が指導してくれると思います。

耳鼻咽喉科特有の検査も多いので、空いている時間を使って勉強したり、アドバイスをもらうことができると思います。

耳の遠い患者さんも多く来院されるので、はっきり大きく言葉を喋ることも必要です。

耳鼻咽喉科の繁忙期とクリニックならではの仕事も

耳鼻咽喉科の繁忙期

私が働いていたクリニックは、冬から春が繁忙期でした。

冬は、インフルエンザの予防接種の人が多いです。私が働いていたクリニックはインフルエンザの予防接種料金が他のところより安かったため患者さんはとにかく多かったです。

余談ですが、インフルエンザの予防接種料金は医院独自で決められるそうです。なので院長は薄利多売方式で安くしてたくさんの患者さんに売ってもらおうという考えでした。

春は、花粉症の患者さんがとにかく多いです。私の住む地域はとくに花粉の飛沫量が多く、他の地域より長い期間飛沫するのでゴールデンウィークあたりまで患者さんが多かったです。

花粉症の時期が終わると、のんびり働けます。その日の患者人数によっては早上がりできました。 

クリニックならではの仕事

大きい病院だと、看護師業務、清掃業務、看護補助業務、受付業務などそれぞれの業務に必要な人がいます。クリニックではそうではありません。少ない人数で仕事を回さなければ行けないため、専門分野以外のことも覚える必要があります。

私の働いていたクリニックでは、診察室の掃除、受付業務、ゴミ捨て、医療器具を滅菌にかけることは看護師、医療事務の方関係なく行なっていました。細かい仕事を覚えることは大変ですが、仕事を通して医療事務の方とも仲良くなることができます。

スキルアップのために

午前診療と午後診療の間の時間に製薬会社の方が先生に会いにきます。製薬会社の方の対応や、勉強会を開いてくれる場合は日程調整もします。

勉強会はスタッフでも行なっていて、毎月1人疾患や仕事のマニュアルなどについて勉強会を開いていました。

まとめ

患者さんが良くなると自分のことのように嬉しいです。めまいで歩くことも出来なかった患者さんが薬が効いて良くなったりします。耳鼻咽喉科の疾患は目に見えて状態の良し悪しがわかる病気が多いです。良くなったときは一緒に喜び、悪くなってしまったときは、看護師として何ができるか考えていきます。クリニックでは看護師業務以外の色んな仕事を行いますが、患者さんの命に関わっているなと日々感じていました。なので、看護師の知識を使って患者さんに関わっていけるように心がけていました。

耳鼻咽喉科で働く上で、看護師は清潔、不潔操作や滅菌物の取り扱いなど基礎的な手技を身につけていると思うので大変ではないかと思います。私の働いていたクリニックでは医療事務も処置の介助や診察の補助の業務も行っていたため、医療事務の方は耳鼻咽喉科で働くときにどの程度医療補助を行うか確認した方がいいと思います。
耳鼻咽喉科クリニックは仕事が忙しい時期と閑散期の差が激しい思います。入職してみてこんなはずじゃなかったと自分が後悔しないためにたくさんの情報を集めて欲しいです。
ちなみに、医院の前の駐車場が大きいクリニックは比較的患者さんの数が多いなと感じました。これは、耳鼻咽喉科に限ったことでは無いと思います。