「あれ、この子もう歩いてる…」
たとえば児童館や支援センターでよく会う子。
月齢が近いと、お母さん同士も話しやすいですよね。
ハイハイする前の赤ちゃんだったころ。
同じように成長していたほかの子が、急に我が子より成長して見える。
そんな瞬間のひとつが、「歩きはじめ」じゃないでしょうか。
今まで同じように座っていただけなのに。
うちの子より遅くに生まれたのに、もう歩いてる!
もしかして、うちの子は歩くのが遅いの…?
どうしよう…大丈夫なの…。
それはそれは不安ですよね。
児童館や支援センターでの出会いは、同じように子育ての悩みを等身大で話し合うことができます。
ただ、他の子の成長を目の当たりにする機会にもなるんですよね。
じつは我が子も、歩くのが遅いほうでした。
(私の周りの子どもたちとくらべて、です。)
それは不安に思って、心配ばかりでした。
なんでなんで?
歩けるようになるの?
そんな我が子も2歳ですが…。
はい、歩きますよー!
今回は、うちの子、歩きはじめるの遅いかも…?
と、不安に思っているお母さんたちに。
体験談をお話します。
悩み。うちの子、まだ歩いていない…
育児書どおりにいかないもの
子どもの成長の目安として、育児書を参考にしているお母さんも多いです。
育児書には、役に立つ情報がたくさんです。
もちろん、参考にするのはとってもいいことです。
でも、「育児書通りに子どもが成長しなくてはいけない」というわけではないいんですよね。
育児書には、だいたい1歳前後で歩き出すと書かれていることが多いです。
でも、「1歳前後で歩かないとおかしい」という意味ではないんです!
他の子とくらべないで
他の人とくらべてしまうことって、多いですよね。
当たり前でとっても人間らしいことだと思います。
そりゃ、同じ年齢くらいの子どもがいると、無意識にくらべちゃいますよね。
でも、とくに未就学の子どもって、たった1ヶ月ちがうだけでもぜんっぜんちがう!
そして、子どもの成長のスピードもまったくちがうんですよね。
なので、他の子とはくらべない!
今後の子育て生活のなかで、ずーーっとついてくる課題です。
保健師さんに相談する
自治体にもよりますが、いきなり市役所に行って保健師さんに育児相談できることもできます。
もちろん、電話で相談をいつでも受け付けていることも多いです。
専門もかたにちょっと相談するだけでも、心が楽になることもあります。
現に、私がそうでした。
我が子は歩くのが遅かった。
不安で保健師さんに話を聞いてもらってたんですね。
私の子どもも歩くのが遅かった!
ハイハイも遅かった我が子
我が子がようやくハイハイ(というか、ずり這いですが…)をし始めたのは、生後10ヶ月になってからでした。
支援センターで我が子の何ヶ月も遅く生まれた子たちが、順長にハイハイし始める様子を見ては、焦っていたんです。
それでもまだ、「よそはよそ。」と冷静に考えることができていたと思います。
ハイハイが無事にできたとき、うれしかったことのほうが大きかったのです。
なんで歩かないの!?
ハイハイをすると同時期に、つかまり立ちもしだした我が子。
このまま順調に歩き出すと思っていたんです。
1歳を迎えても、一向に歩く気配がない…。
同級生の子たちは、すでにとうに歩き始めている…。
それどころか、足踏みまでできる子もいるのに…。
なんでうちの子は歩かないの?
なにか問題があるの?!
不安になって何度も泣きました。
やっと…!歩いた、歩いた!!
歩けるようになったのは、1歳半になるころでした。
遠い私の祖母の家に一緒に行ったんですね。
ひいおばあちゃんになる祖母。
我が子と会うのは新生児以来だったので、それは喜んでくれたんです。
祖母の家は古いので、広い和室があります。
我が子にとって、初めての畳でした。
いつものようにテーブルにつかまり立ちをしていたんですが、賑やかでうれしかったんでしょう。
よたよた歩いてこっちに来ようとするんです!
もちろん、すぐにこけちゃいましたが…。
それでも2.3歩。
歩いたー!!
今は不安でいっぱいの悩み、いつかできるようになることも!
やっぱり他の子ができていることができないと、不安で心配になります。
それは当たり前の感情だと思うんです。
自分の子どものことは、小さなことでも不安になる。
そんなもんですよね。
それでも、ずーっと不安で心配でいっぱいになっていては、子どもにもちゃんと伝わってしまうんですよね…。
お母さんができるかぎり笑顔でいるには、
・子育ては育児書どおりにいかないものだと理解する
・他の子の成長とくらべすぎない
・ひとりで溜め込まず、専門のかたに相談してみる
私も初めての育児だったので、常に育児書は手の届くところに置いていました。
でも、育児書に頼り切ってしまっては、ちょっとちがうだけで
「なんで?なにが問題?!」
と、心配でいっぱいになってしまうんです。
なので、いまはほとんど育児書は開けていません。
支援センターでも、たまに悩むお母さんに会います。
「うちの子、1歳迎えるのにまだ歩かないんです」って。
気持ちはとってもよくわかるので、お話します。
「うちの子、歩き始めたの1歳半ですよー」と。
すると、2歳をすぎて活発に動き回っている我が子を見て、みんな驚かれるんです。
「え?ほんとにそんなに歩くの遅かったんですか?」って…。
悩むのは、子どものことをしっかり見ている証拠。
心配するのも、子どものことを想っているからですよね。