自分は昔清掃会社に勤務していました。
そこはまさにヤクザ屋さんとも呼べる暴力的なまでのパワハラが行われていました。
書類を大量に挟んだファイルを投げつけられたり、「時間内に終わらないと今日の分の給料はなし」と言われたりしていました。
罵詈雑言が毎日飛んできました。それが当たり前だと、麻痺していました。
これは余談なのですが、自分の先輩が、自分の目の前で上司に殴られていました。
その日からその上司のことを陰で「暴力上司」と呼んでいました。
自分は実際には殴られていないのですが、いつか自分も、と考えると恐ろしかったです。
ある日のことでした、とある車屋さんに清掃に入り、何事も問題なく順調に作業が進み、お客さんにも喜ばれ、いつもよりいい仕事ができたぞ、ぐらいに思い、
満足して会社に戻ったのですが、その暴力上司が何やら不機嫌でした。
目を合わせないように気を付けていたのですが、呼び出されました。当然のごとく罵詈雑言です。
「写真も撮らずになにをしてるんだ!これではお前らが本当にいい仕事をしてきたかわからないじゃないか!」と言われましたが、それまで写真なんか一回も撮ったことがなく、それまでも何も言われておらず、いきなり言われてしまい、困惑しました。
その時は3時間にも及ぶ説教の末、会社のドアを思いっきり壊れるんじゃないかという勢いで閉めて出ていきました。
そんなんがしょっちゅうでした。
あの嫌な威圧感はもう二度と味わいたくないです。
自分が、上司の言うことを理解していなかった。
毎日毎日怒鳴られて
はっきり言って全く覚えていません。
強いて言うなら「自分が、上司の言うことを理解していなかった。」「自分が頭が悪いから」等が挙げられますが毎日毎日怒鳴られて、もう自分の何が悪いんだかまったくわからないまま怒られていました。
社長がまた怖い人で、その人からの圧なのかもしれません。
それか、何か言わないと気が済まないから荒さがしして何か見つかれば大した問題でなくても怒鳴ってた、ようにも思います。
鬼のような暴力上司
メモはしっかり取っていましたが、メモとは違うことを言われ、「ちゃんと聞いとけ」と怒鳴られたこともあります。
きっかけも、これといったきっかけはよくわかっておりません。優しいのは最初の一ヵ月だけでした。徐々に機嫌が悪くなっていって、気づいた時にはもう鬼のような暴力上司でした。
絶対的な社長の言葉には逆らえません
社長からは、「○○君(暴力上司)は昔はこんなんじゃなかった。○○君がああなったのもお前らの責任だ。」と具体的なことは何一つ教えてもらえず、抽象的でしかし絶対的な社長の言葉には逆らえませんでした。
今になって考えて見てもわかりません。
一体自分らの何が原因で暴力上司に化けてしまったのか、実際のところ自分も気になっています。
もしかしたら、自分が他と比べて仕事ができないからかとか考えましたが他の先輩、後輩も同じようにパワハラを受けていました。
暴力上司を個別相談室に呼びました。
結論から言うと辞めました。
まずは先輩に相談しました。すると、あることに気づきました。自分、というより、その会社の全員が「辞めたい」オーラ一色でした。
でも、辞めますなんて言えない空気でしたが、結論から言うと辞めました。
人事にこっそり言ってスッと辞めようとしたのですが、やっぱり最後にはっきり言いたい事言ってやろうと思い、殴られてもいいからと、暴力上司を個別相談室に呼びました。
退職したいという旨を伝えました。
一対一の対談形式で、退職したいという旨を伝えました。それまでその暴力上司に対して抱いていた不満、言いたかったことをすべてブチまけました。
すると、意外にも怒られることもなく、スッと辞めさせてくれました。
自分が思う一番の身を守る方法というのは、「攻撃は最大の防御」だと思います。
いつも「はい」か「すいません」しか言わない自分らだったので、言いたい放題だったんだと思います。
上司本人に直接言う
自分が思う、パワハラの解決はやっぱり、「パワハラをしてくる上司本人に直接言う」のが一番の解決手段だと思います。
なので自分はそれを実行に移しました。非常に怖かったし、先輩も後輩も、誰も背中を押してくれなかったですが、そこを取っ払って行動したら、助かりました。
勇気が必要なのは、上司を呼び出す時に声をかける瞬間だけでした。
パワハラ体験談のまとめ
自分が思うに、立場の弱い人や発言力のない人にパワハラをしてくる方というのは「メンタル面」が弱い人だと思います。
よく怒ったり情緒不安定になったりする人って大体がメンタル弱いと思います。
犬も、体の小さい犬ほど大きい声で吠えますし、体の大きい犬は大体が大人しいです。
多分それと同じだと思います。自分の方が偉い!自分の方がスゴイ!立場は上!だと主張したいがために偉そうにすると思います。
怒鳴る時に声が大きければ大きいほど、怒る頻度が多ければ多い程、そうだと自分は思います。
なので、「怒りをしずめないと!」と必死になって謝るのは逆効果だと思います。
勇気がいることだと思いますが、そういう人の前でこそ堂々とするのがいいと思います。
はっきりと、「申し訳ございません、もう一度教えていただいてもよろしいでしょうか。」と大き目の声で言えば大丈夫だと思います。
自分の場合は、土下座なんかして必死こいて許しを乞うてました。でもそれは逆効果なんだと後になってわかりました。
だから今パワハラに悩んでる人が目の前にいたら、「怖がることはないよ」と言ってあげたいです。
その人、実はあなたよりメンタル弱いよ。と。素直に謝れるあなたの方が強いよ、と。