私が以前勤めていた会社でのパワハラ体験談です。
20歳の頃、当時勤めていた会社で私はほとんど休みも貰えず月に2回休みがあれば良い方といういわゆるブラック企業に勤めていました。
仕事も大変だったのですが特に辛かったのは上司から受けていたパワハラでした。
仕事中に分からない事があり確認をしようと声を掛けましたが最初は無視されました。
その後何度も話しかけるとようやくめんどくさそうに返事をしたのですが、不明点を質問すると「そんな事も分からないの?自分でちょっとは考えろよ!」と怒鳴られ結局分からない事は教えて貰えないままでした。
一番酷かったが私た体調を崩し急遽休んでしまった時の事です。
40度近い熱もあり、インフルエンザではなかったものの医師からは絶対安静にと言われていた為その事を会社に伝え休みました。
何とか体調も回復し仕事に復帰しましたが、開口一番に嫌味を言われました。
「お前が休んだせいでどれだけ迷惑をかけたと思っているんだ」「私が若い頃は熱が出ても出勤していた!」等々言われ謝罪する事しかできませんでした。
ですがさらに追い打ちをかけるように「3日も仕事を休んだんだから今月お前の休みは無しだ!」と言われ本当に休みが貰えず辛かったです。
上司からすれば怒鳴りやすい人間だと思われた
会社自体がブラック企業
当時は会社の中で一番私が若かった事もあり、上司からすれば怒鳴りやすい人間だと思われたのだと思います。
また社会人経験が浅く、ちょっとした事でも質問をしたりすることが鬱陶しく感じていたのかもしれません。
そして会社自体がブラック企業で社員のほとんどが休みを取れない状態で精神的にも辛い環境下でした。
残業も多く、休みが無いとなれば上司も正常な判断や言動が出来なくなっていたのかもしれません。
パワハラがどんどんエスカレート
私自身、怒鳴られても言い返したり、すぐに仕事を辞めようという判断が出来ない性格だった為、パワハラがどんどんエスカレートしていったのも原因の一つだと思います。
周りに相談出来る人もおらず、また実家から離れて一人暮らしをしており、また地元から離れた所だった為相談出来る人もおらず状況は悪化する一方でした。
性格や見た目がパワハラを受けるきっかけに
また上司は可愛い女の子には優しくする傾向があったのですが、私はそこまで可愛いというわけではなく地味な存在だったので裏で「あんな地味な女と気分悪いわ同じ職場で仕事していると気分悪いわ」と悪口を言っていたのも聞いたことがありました。
環境の悪さや、私の性格や見た目がパワハラを受けるきっかけになってしまった原因だったのかと今考えると思います。
職場環境の悪さが原因で辞めてしまう人が後を絶たず
お前は絶対に仕事を辞めるなよ
パワハラを受けながらも2年間はその職場で頑張って働いていましたが、精神的にもきつくなり病院からはうつ病だと診断されるまでになっていました。
辞めようかと考えていた矢先にたまたま退勤時に上司と出くわした時、上司から「お前は絶対に仕事を辞めるなよ」と不気味に笑いながら言われました。
当時その上司のパワハラと職場環境の悪さが原因で辞めてしまう人が後を絶たず、会社は人手不足でその為最後まで残っていた私を脅してきたのだと思います。
ただその一言に頭にきた私は次の日仕事を休みました。
通院していた病院から診断書
その通院していた病院から診断書を貰うとそのまま職場へ向かい常務と話し合いを行いました。
そこでこの会社の悪い点や上司のパワハラについてお話しをして辞職する意向を伝えました。
それでも「今辞められたら困るのよ」と言われた為診断書を提示しました。
その上で「これでも辞めさせてもらえないのであればこの会社は立派なブラック企業なので労働組合に報告させていただきます。」と伝えました。
労働組合というワードを出すことで無事退職
また「こんなにも人がどんどん辞めていく原因はこの会社とあの上司のパワハラが大きな要因です。そこを改善しなければ同じことは何度も繰り返します。」とも伝えました。
普段はこんなにもハッキリものをいう性格ではなかったので常務も驚いていましたが、労働組合というワードを出すことで無事退職する事ができました。
パワハラ体験談のまとめ
パワハラ被害に合わない為にはまず思った事をハッキリ言えるようにした方が良いでしょう。
直接上司に言えなくても、その上司のさらに上の立場の人へ相談したりできるようにしておく事で会社によってはすぐに対応してくれる場合もあります。
また明らかに暴言だと思えるものはスマートフォンやボイスレコーダー等を使って発言を録音しておくことで、後に訴える際には証拠にもなります。
さらに私のように上司のせいでうつ病になった場合は診断書がある事で上司の暴言でどれだけ負担になっているかを伝えやすくもなります。
ただ私の体験談の場合は会社もあまり良いと言えるものではなかったので結果的に退職という形になりましたが、辛い時には逃げるというのも大事な事だと思います。
パワハラのターゲットになる人は気弱で言い返す事をしない、地味なタイプの人物を選ぶ傾向にあるようです。
なのでパワハラを受けない為には、気弱である事を出来る限り表に出さないようにし、思った事は出来るだけハッキリ伝えるようにすることで回避できる可能性は高くなります。
パワハラをする人は自分がパワハラをしているという自覚がないので厄介ですが、それでも弱気にならずに冷静に行動することが大切です。