会話で使えるカッコイイ四字熟語とことわざ




 何気ない日常会話でふとした瞬間、ことわざを使いたいと思いませんか?また、座右の名なんかを聞かれた時に四字熟語をビシッと言えたらかっこいいななんて思ったことはありませんか。しかしことわざを使おうとしても相手が知っていたら自慢できないし、無数にあることわざや四字熟語の中から普段使えそうなものを探し出すのは大変!なので今回は、何気ない日常で相手を励ましたり、関心させるようなことわざを抜粋してみました。
 そもそも、ことわざとは教訓や風刺、知識などが世代ごとに共有されていく中で簡潔に伝えられたものを指します。また、慣用句とは違いことわざ単体で一文になるので、会話が苦手な人にとっては自分の考えを簡潔に伝えるツールとして非常に有効です。対して、四字熟語は比較的最近につくられた日本語であり学術的な根拠はありませんが、座右の銘を聞かれた時に四字熟語を言えると尊敬されたり、知識があるんだなと評価される場合もあります。
 ことわざは使わなくとも知っているだけで自分に有益なことが沢山ありますし、四字熟語は四文字に意味が凝縮しているので大変便利です。ここには紹介しきれない程たくさんことわざや四字熟語があるので興味を持った方はぜひ自分のお気に入りものを見つけてみてください。

四字熟語を座右の銘に!

四字熟語で自分のポテンシャルを示す

尺山寸水(せきざんすんずい)
山から川を見ると小さく見えることから、目線が高ければ人生や問題が些細なことに見えてくるという意味です。「尺」「寸」は長さを表します。この四字熟語からは、問題に当たっても堂々と立ち向かう覚悟や、視点を柔軟に変えて問題を対処できることが伝わります。

四字熟語で努力を表す


栄枯天変(えいこてんぺん)
人生のなかで境遇は栄えたり衰えたり移り変わりが起こるといった意味です。「栄枯」は栄えたり衰えたりする意味です。この四字熟語からは、今の自分の地位に甘える事は無く努力し続けようとする意志や後輩に何かを託すときに自分の代わりに栄えてくれといったメッセージが伝えられます。

カッコよく意気込みを伝える


十日一水「じゅうじついっすい」
一つの川を描くにも十日かけて入念に仕上げる意味が込められています。この四字熟語からはどんな仕事や物事に関しても全力で一生懸命に取り組んだり、たとえどんなに時間がかかってもやり遂げる意志を伝える事が出来ます。
徒手空拳「としゅくうけん」
手に何も持たずに立ち向かうといった意味です。この四字熟語からは、たとえ自分が経験したことが無い場所でもひるまず立ち向かう事や、新しい事にチャレンジする時の心境を表すことができます。

こんな時に使いたいことわざ

実行する時に使いたいことわざ

百里を行く者は九十里を半ばとす(ひゃくりをいくものはくじゅうりをなかばとす)
ゴールに近づくと気が緩んで失敗しやすくなるため、九割終わってもまだ半分だと心得た方が良いといった意味です。
蒔かぬ種は生えぬ(まかぬたねははえぬ)
種をまかねば野菜もできないし収穫もできない事から、何事も実行してこそ成果が得られるという意味です。

勉強をするときに使いたいことわざ


学問に王道なし(がくもんにおうどうなし)
学問には近道はなくコツコツとやっていくことが結局一番ためになるということです。
少年老い易く学成り難し(しょうねんおいやすくがくなりがたし)
まだ自分が若いと思っているといつの間にか老いてしまうから、自分の若さにあぐらをかかずに若い内から勉強に励んだ方が良いという意味です。

くじけそうなときに使いたいことわざ


精神一到何事か成らざらん(せいしんいっとうなにごとかならざらん)
精神を統一し集中すればどんな困難でも乗り越えることができるという意味です。
天は自ら助くる者を助く(てんはみずからたすくるものをたすく)
自分の力で前に進もうとする人には、自然と良い事が起きたり成功できるという意味です。
読書百遍義自ずから見る(どくしょひゃっぺんぎおのずからあらわる)
どんなに難しい書物や本でも何度も読み返すと自然と内容が分かってくるという意味です。

四字熟語とことわざのまとめ

ことわざや四字熟語は知れば知るほど面白い分野です。言われてみると納得してしまうような言葉ばかりあって自分にしみる言葉があったかたもいらっしゃると思います。昔の人が自分と同じような失敗をしてしまいことわざを残したり、役立つ情報を残したりしたことを考えると少し感慨深いものがありますね。
 人に何かを伝えることが苦手な私でも、ことわざや四字熟語を使うことによって相手に自分の言いたいことを理解してもらったっことは何回もあります。「百里を行く者は九十里を半ばとす」はどんなことでも当てはめる事ができるので私のお気に入りでもあります。
 言葉は何かを残したり、伝えたりするツールとして開発されてきました。ことわざや四字熟語にはきっと大勢の思いや考えが詰まっていることでしょう。それを知り使っていく事は私達の大事な役割なのかもしれません。
 また、こういう言葉を使える人間は、まわりから人間的な魅力を帯びている人に見えます。誰でも自分の知らないことを知っている人を尊敬してしまうからです。知っているだけでも、とっても意味のある言葉ばかりですが、やはり言葉は使っていくと自分のものになっていき説得力も上がることでしょう。言葉を知り、それを使い、そしてまた新しい人がその言葉を知る。ことわざや四字熟語を知り使うことは自分だけではなく相手にも重要な行動になりえるでしょう。