破水ってドラマみたい?実際は出産までどんな感じ?!




ドラマでよーく見る「破水」。

私の周りには、破水から出産した人はいませんでした。

みんなおしるしから始まって、陣痛が強まってから病院に行って出産…って感じだったそうなんです。

ちなみに私は破水しました。

出産予定日より10日早い深夜でした。

よくドラマでも破水するシーンがあるじゃないですか。

昼間に外出していて、スカートの下から水が出ちゃう…。

ちょろっと垂れてきちゃう。

「これってまさか…」

で、うぅ〜〜お腹痛い!赤ちゃんが!!ってなって、周りがざわざわと助けてくれて救急車で運ばれる感じ。

破水を経験したことない私も、破水ってあんな感じだと思ったんですよね。

破水になったらもう立っていられないくらいにお腹が痛くなって、救急搬送されちゃうのか…。

こわっ!!

外出中に破水したらドラマみたいにみんな助けてくれるのかな?

すっごい不安になりました。

実際は私は里帰りをしたその深夜に、実家で破水しました。

なので、外出先の方たちに迷惑がかかるってことはなかったんですが…。

いかんせん、母親もおしるしからの出産だったので破水がどんなのか全く無知。

父親はその日に限って出張中でした。

ドラマはやっぱり「出産」をわかりやすくしているのか、ちょっと綺麗に設定してあるのか…。

でも、出産っていうのはほんっとに個人差が大きいものなんだそうです。

だから、ドラマみたいに本当に静かに破水して、すぐに立てないくらいの腹痛が来て…っていう妊婦さんもいると思うんです。

ちなみに私の破水から出産は、ドラマで観ていて予想していたものとは違いました。

出産予定日10日前…。

一応早めに帰ろうとその日の昼前には実家に着いて、みんなで昼ごはんにチャーハンを食べ、昼寝もさせてもらってコロコロとテレビを観て過ごしました。

夜も生姜焼きを美味しくよばれ、お風呂にもゆっくり浸からせてもらって布団まで敷いてもらい…。

なんだこの旅館みたいな待遇は。

しばらくコロコロとゆっくり過ごそう。

明日は実家に置いてあるままの漫画でも久しぶりに読もうかなーと思いながら布団に入ったんです。

夜中にお手洗いに目覚めて布団から起き上がった時です。

破水しました。

ちゃんと自分で破水だってわかりました。

初めてのことですが、ちゃんとわかるのが人間のすごいところですよね。

今回は、予想外に破水してその後出産までどんな感じだったのか。

私の妊娠中から出産の体験談です。

ただし、破水の仕方やらも個人差がかなりあるので、あくまで「私の破水の体験談」ということで…。

予想外の深夜の破水!どんな感じ?!

破水の時はボンって音がする

これは私だけかと思ってたんですが、どうやら人によってやっぱり「音がなった」って聞くことがあります。

お尻から出る空気音ではなくですね…(苦笑)

私が感じたのは、下腹あたり。

身体の中で、「ボン!」っていう破裂音がしたんですね。

ちなみにママ友さんも、同じような経験で破水しています。

ママ友さんは入院していて静かな室内。

そしてすぐそばに旦那さんもいたらしんですが、旦那さんには全然聞こえなかったそうです。

それでも、こっちははっきりと「ボン!」っていうのが聞こえたんですよね。

結構おっきめの音で。

言葉にすると、まさに「ボン!」って感じでした。

破水はやっぱり赤ちゃんが入っている膜が破けることなので、それなりの破水音がするのかな?

私は立ち上がった瞬間での破裂音だったので、「?」って感じでした。

そしたらすぐに、じわっと羊水が出てきました。

絶対に放屁じゃない!って思ったのは、身体の中から破裂音を感じたんです。

ちょっと動くだけで羊水が出ちゃう

汚い話をすみません。

実は臨月って、びっくりするほどお手洗いが近いんです。

いや、まず出産がそんなに綺麗な神々しいってものじゃないと思うんで、ここは赤裸々にいきましょう。

破水なんてまさか自分がすると当時は思ってなかったんで、尿もれだと思ったんです。

それくらいに臨月はパンパンになった子宮で膀胱もぎりぎりまで圧迫されています。

お手洗いに行きましたが、うーん、これは違う。

尿もれじゃない。

すぐにわかりました。

自分が意識してなくても、じゃんじゃん勝手に出てきます。

これが噂の破水か…。

私の場合、ドラマみたいにドバッと出る感じじゃなかったです。

ちょろちょろっとですが、動くたびにどんどん出てきます。

急いで夜用の生理ナプキンを当てて、破水したと母親を起こしました。

あんなにぐっすり寝ていた母親が、私がちょっと情けない不安な小さな声で

「…お母さん」と声をかけただけで、「生まれる?!」とガバッと飛び起きました。

なんで分かったんでしょう。

母は頼りになります。

前駆陣痛は全然我慢できる

病院に電話して、急いで行くことになりました。

その間にも、どんどん羊水は出てきます。

そして、生理痛のちょっと強い感じの痛みが出てきました。

噂の前駆陣痛ですね。

これはネットでよく書いていたので、チェックしていました。

出産予定日が近づくと、陣痛の練習みたいな感じで、身体が痛みに慣れるようにか弱い陣痛がきます。

痛みの種類は生理痛のような鈍痛でした。

痛さは生理痛よりズーンと重いです。

でも、私は元々毎回生理痛は重い方でした。

薬も毎回飲まないとだし、薬を飲んだとしても動けない時だってありました。

なので前駆陣痛も「あ、久しぶりの生理痛だ」ってくらいに感じました。

痛みの感じ方も人それぞれなので、前駆陣痛が全然わからなかったっていう人もいれば、もうすっごい痛かったという人もいるそう。

痛みにどれだけ耐えられるかもありますよね。

そんなこんなで病院に着いたらすぐに内診してもらい、そのまま入院になりました。

病院に着いたらどんな感じにお産まで進む?

陣痛が進むまで結構ほったらかし

私がついた時には、すでに1組のご夫婦が陣痛室にいました。

私に遅れて5分ほどして、もう一人妊婦さんが来ました。

入院着に気がえて、陣痛の波を測る機械をお腹に巻きつけます。

この時点でお腹の痛みはどんどん痛くなってきましたが、まだ余裕があります。

「入院着以外と可愛いよね」なんて、母と会話する余裕もありました。

一人でスタスタとお手洗いにも行けたし、朝ごはんも完食です。

歯磨きまでする余裕もありました。

ここで噂の点滴、陣痛促進薬が投与されます。

これがうまく効けば、どんどん、どんどん陣痛が痛くなります。

「またちょくちょく来るからね〜」って言ったきり、助産師さんも看護師さんもほとんど来ません。

ついに座っていられなくなり、母とも会話ができなくなりました。

そんな余裕がないほど痛くなってきました。

まじか、こんな痛いの?

え?大丈夫なの?

「痛い?痛いよね、あぁ、また痛いのくるね。痛い?」

心配してくれるのは分かってるんですが、わざわざオカンに返事は出来ねぇ。

痛いじゃねぇか、ちくしょう。

「うんうん、いい感じね〜」

「あ、深呼吸はしっかりしといて〜赤ちゃん苦しくなるからね〜」

こんなに痛いのにすっごい朗らかな助産師さん!!

どうやら痛みはまだ序盤だそうです。

陣痛室の声は丸聞こえ

ここで一旦母は帰宅し、一人に。

心細い。

陣痛室はカーテンで仕切られています。

なので、隣の声は丸聞こえです。

痛みをなんとか誤魔化そうと、隣の方が助産師さんと話しているのを聞いていました。

どうやらうまく陣痛促進剤が効かず、もう4日になること。

無痛分娩にしたいという悲痛な叫び。

え、こわいよ。

妊婦さん、泣いちゃった。辛いよね。痛いよね。

反対の隣からも呻き声が聞こえます。

みんな痛いよね。こわいね。

「頑張ってお母さんになろうよ!」

あぁ、助産師さんが隣で励ましている…。

ここでいきなり破水して入院になったことにどんどん不安が出てきて、隣の泣いている妊婦さんにもらい泣きする私。

そのタイミングで様子を見にきてくれた助産師さん。

「あらまぁ、急な破水だったもんね、心配になっちゃった?」

なんて慣れた声かけ。

「大丈夫よ、みんなちゃんと産んでるから。ちゃんと産めるから大丈夫よ。」

と、私の汗を拭いてくれました。

やっぱり慣れている助産師さんはさすがです。

初産なんて動じません。

夫の出番は皆無!!

陣痛促進剤がいい具合に効き始めたところで、夫が慌てて登場です。

もうこの頃には私は会話ができません。

出産前の両親学級でも言われたし、ネットでも見ていきみ逃しの練習も一応しましたが、そんな余裕はありません。

腰をさすってもらうこともできませんでした。

もう私は仰向けで固まることしか出来なくて、痛さで身体を横に向けることもできなかったんです。

夫もその様子を見てオロオロ…。

「あらー、お父さん来た?奥さん、とってもいい感じよー!」と

にこやかに助産師さんが入ってきて、汗を拭いてくれます。

やっぱり頼りになるのは夫より、母親より、助産師さん!

お願い、行かないで!

「汗すごいからうちわで仰いであげてー」

助産師さんから指示を受けて、夫はうちわでひたすら仰いでくれました。

今思い返すと、色々心配されて話しかけられたり、手を握られたり、そんなことをされるなら黙ってずっとうちわ担当をしていてくれて良かったと思います。

お互い初めてのことなんで仕方がないですが、まぁ、夫は出番がありませんでした(笑)

子宮口全開!破水からここまでが長い!

入院の冊子にも書いてあったんです。

「耐えられないくらいの痛みの波が来ます」って。

じゃあ、その陣痛にどうやって耐えろっていうの?

「陣痛にも波があるので、痛みが引いた時はリラックスして仮眠してください」

ん?耐えられない痛みの間にリラックスして寝ろと?

もうこの説明だけで怖くて怖くて仕方なかったんです。

出産予定日よりも前だったので、まだまだ心の準備もしていなかったのでなおさらでした。

つい数日前に検診に来て、次の検診の予約も取って帰ったとこだったのに。

もう出産するなんて…。

なんていうんでしょう。

メリメリ…っと、腰のあたりから「ナニカ」が下に向かっていくのを感じたんです。

初めてでもわかるのがすごいですよね。

「あ、これ生まれるわ」って。

夕方に生まれるだろうと予想してましたが、お昼過ぎでした。

ちなみに、せっかく用意してもらったお昼ご飯は全く手をつけられず…。

なんとなく夫に「出る」と伝えます。

夫は助産師さんの元へすっ飛んで行きました。

はいはい…といった様子で助産師さんが来ました。

「まだよー、まだまだよ」

なんて言いながら、一応見てくれます。

「あ、これ生まれるね」

大変大変、〇〇さんが生まれるよ。

先生は?!

もう頭見えてる!

え、生まれるの?

急に助産師さんたちがバタバタになりました。

「超!安産よ!」

病院に到着してから分娩室に行くまで、約10時間。

破水してからは12時間くらい経っていました。

朝ごはんまでは余裕だったとしても、長かった…。

安産って言ってくれても、分娩室に行くまでが長かった。

さあ!生みに行こう!!

分娩台までは、3人もの助産師さんが着いてきてくれ、手の空いている助産師さんは私を取り囲むようにたくさん分娩台の周りにいてくれました。

ちなみに生まれるまではそこから2時間かかっています。

長かったようですが、私は痛みに耐えるしか出来なかったので、もう時間の感覚は全くないです。

夫の方がげっそりでした。

陣痛もめちゃくちゃ痛かったですが、出産の方がもっと痛かったんです。

あんなに痛かった陣痛促進剤も、追加で投与されました。

その上、何人かの助産師さんが目一杯お腹をグーっと押してきます。

今冷静になって思い返すと、ちょっとくらいは動画で残してもらってたら良かった…。

産む前は、絶対に動画も写真も撮らないで!って言ってたけど、人生の思い出にちょっと撮ってもらっとけばよかったかも。

破水からのスタートでしたが、なんとか初めての出産は終わりました。

でも…、今後もし産むなら、立ち合いはもういいかな(笑)