パワハラ上司にウンザリ!パワハラ対策のための3つの方法




私の上司はひどい二面性を持ち合わせた人でした。

いい一面は対外的なもので、仕事熱心で元気はつらつ、ハリのある声と人懐こい笑顔でお客様に親身になって対応するいい職人でした。

ですが悪い一面は対内的なもので、自分より弱い立場の人間がちょっとしたミスをすると大声で怒鳴り散らかし、そのミスに対する悪口を実名入りでかでかと壁に貼りまくり、根も葉もないスキャンダラスな陰口をずっと言っているような人でした。

私はその上司の格好の餌食となってしまい、新人なら当たり前の平凡で月並みな(と、ある程度仕事を覚えた後で思えた程度の)ミスをあげつらって内線電話で、フロア中に響き渡るような大声で怒鳴られる日々を過ごしたのです。

君のため、お客様のためを思って言っているんだよ、というのがその上司のお決まりの前口上で、それを盾になんでも言っていいと思っているような節もありました。

酷い時には思い出せないような小さなミスで人格そのものまで否定されたことまでありました。

そのくせええかっこしいなところがあり、部下の手柄は全部自分のものにして、自分の成績ばかり上げていました。

もちろん、自分のミスは部下に押し付けて、本来なら上長が他社に頭を下げに行くような場面でも部下ひとりに全責任を負わせて辞めさせるような一幕もありました。

パワハラの原因は多分にその上司の性格によるところが大きかった

基本的にいじめっ子気質だった

ええかっこしいであることは前述しましたが、少しのミスも許せず、自分が完璧だと思い込んでいる節が散見されましたし、基本的にいじめっ子気質だったのだと今は思えるようになりました。

いじめっ子気質ですから、自分より弱い立場の人を見ると虐めたくなるようで、気の弱い新人の女の子などはよく新人つぶしに遭っており、よく気の強い先輩などがかばっていました。

余計に怒鳴る語調がきつくなり説教と称した公開処刑

へたに下手に出ると余計に図に乗るところもありました。すみません、すみません、と電話口で誤っていると、余計に怒鳴る語調がきつくなり説教と称した公開処刑が長引くのです。

パワハラのきっかけは、部下や自分のミス全般です。それが大きければ会社を巻き込んで大騒ぎをし、人格否定をしてアラ探しをして、気に入らない人間も巻き込んで退職に追い込もうとします。

ネチネチと陰湿な悪口を言い精神的に追い詰めて

ミスが小さければネチネチと陰湿な悪口を言い精神的に追い詰めて、弱っていく姿を見て笑っているような人でした。

なぜそんな人が上に立てたのか不思議でなりませんが、自分よりも上の立場の人間には調子が良く、ヨイショするのが上手で、笑顔で人の懐にもぐりこむようなことが得意だったのでしょう。

パワハラ上司がへいこらしているさらに上の上長の許可を取りまくる

最終的に上司の承認印をもらって、後から何かを言われないように

私がそうした陰湿なパワハラを解決したのは、そのパワハラ上司がへいこらしているさらに上の上長の許可を取りまくる、という方法でした。

上司の上には多部署含めて三人の上長がいたので、自分が与えられた業務に関して新しいことをしなくてはならない場合、必ず上司からの反発が予想されたため、企画書を作成し、三人の上長に許可を得て、それぞれの承認印をもらったうえで、それをコピーして部内回覧板を回して部内の同僚全員の確認印をもらって、最終的に上司の承認印をもらって、後から何かを言われないようにしたのです。

いちいち承認印をもらいに来ることに根負けした上司

その効果は抜群で、いちいち承認印をもらいに来ることに根負けした上司は私の仕事にとやかく言わなくなり、また、「コイツには圧力をかけても泣き寝入りすることはなさそうだ」と判断したのか、それ以降徐々にパワハラの数も減っていきました。

来客などがあれば怒鳴るわけにもいきません

決定的だったのはくだんの説教内線電話でした。その電話を受ける時に、それまでふつうに受話器を持ち上げていたのを、スピーカーで繋いで話すようにしたのです。

他の人の声が入れば、怒鳴り散らかす様子を他人に聞かれていることがわかりますし、来客などがあれば怒鳴るわけにもいきませんから、その効果はてきめん、怒鳴られることがぱたっとなくなりました。

パワハラ体験談のまとめ

パワハラ被害に合わないためには、とにかく毅然とした態度でパワハラを行ってくる人に接することが大事だと学びました。

というのも、パワハラをするような人は少なからず上記の私のパワハラ上司のような、強きにおもねり弱きをいじめる気質があるからです。

自分の立場が相手よりも弱かったとしても、人間としての尊厳や権利というのは法のもとでは平等であることを肝に銘じ、ぐっと背筋を伸ばしてハキハキと受け答えすることが肝要です。

へりくだったり、弱腰ではパワハラは止まりません。つらいかもしれませんが、張子の虎でも虎は虎です。キリッとした態度で臨みましょう。

具体的には、ミスを責められた時はミスして迷惑をかけたことにのみ謝罪をし、お客様対応に専念することです。

必要以上のことを言ってきそうになったら、「ご報告は以上です。お客様対応をいたしますので失礼します」と、ウソでも方便として話を切り上げましょう。

パワハラ上司にはとにかく長話をさせないことです。機嫌がいい時に適当にヨイショすることも効果的です。

パワハラまがいのことを言われたら笑って適当に受け流し、やるべき仕事をどこかからか捻出してその仕事をしている様子を見せてその場を切り上げるのも私がしていた手です。

けしてくじけず、前を向いて、適切に対処していけば、ただの仕事をサボって大声で何かを叫んでいる人に見えてきますから、諦めないでください。