私は、大学病院で働いている看護師です。
入職して一年目の時は特に、仕事に行きたくない、もうこのまま辞めたいとよく感じていました。
10年以上が経過して、今そのようになったときの体験談を思い返して記入したいと思います。
私が、所属していたのは高度救命救急センターの収集治療室(ICU)です。毎日のように患者が入れ替わり、見たことのないような疾患の管理を任されます。
本当に基礎の学問以外の勉強が、必要になり、休日は休むどころか疾患・看護・医療についての勉強の毎日です。
人の生死は一瞬です。その一瞬の管理でその人の予後が左右される場面も多々あります。夜勤は仮眠というなの、休憩ですが、ほとんど寝ることはなく、食事を終えたら現場に戻るような日々が続きます。
夜勤の勤務を終えても、自分の調べ物や、勉強の時間が続き、気が付けば昼過ぎになっていることはザラです。
そんな環境が続き、自分が担当した患者が命を落としたりすることが続くと、不安と恐怖にかられ、夜も眠れなくなり、仕事もままならに日々になります。
そのような環境が続き、休日も何をしていいのかわからない状況になり、仕事に行きなくない、このまま逃げたいなどの衝動にかられました。
頼れる同期(同じ時期に入職した職員50名)が次々を離脱
自分も同じように逃げたい、楽になりたいと強く思うように
仕事に行きたくないと思った最大のきっかけは、頼れる同期(同じ時期に入職した職員50名)が次々を離脱して辞めてい行っている状況を目の当たりにしたときです。
自分も同じように逃げたい、楽になりたいと強く思うようになりました。同期からは「早くやめた方がいいよ」「あそこの環境は異常だから別のところを探した方が効率がいいよ」「このままだと体調崩してなんのために働いているのかわからなくなるよ」など様々な意見を聞き、より一層辞めたい気持ちが増幅しました。
辞めたいという集団から意見を聞いた時
私は辞めたいという集団から意見を聞いた時が本当に行きたくなくなった時だと思います。
誰しも弱っているときは、その状況から逃げ出したい、その場を離れたい、もっと楽になりたいと思うのは当然のことだと思います。
今考えれば、その場の劣悪な環境はどのように起こっているのかを考えるこ力が、20代ではまだまだ足りなかったということです。
周りがサポートしなければ続かない要因があった
強い信念を持っていなければ、簡単に苦行に飲み込まれてしまいます。
今現在考えても、当時の勤務体制は劣悪なものだったと思います。勤務時間前に情報収集・勤務中の休憩は皆無・勤務終了後は帰れないような雰囲気が漂っているなど、周りがサポートしなければ続かない要因があったと思います。
仕事に行きたくないときに解決した方法は、ベテランの意見を沢山聞くことだった
自分から悩んでいることを相談することはとても大切
大学病院の高度救命救急センターという劣悪な環境で続いている先輩たちも、また同じような境遇に立ち、それを打開して、継続しています。
そのような先輩たちがどのようにして、現状を打開したかを尋ねるのも重要なことです。また自分から悩んでいることを相談することはとても大切で、その後の仕事のフォローを先輩たちは率先して行ってくれるようにもなります。
私が実際に行ったことは、東京タワーに上るっという行動でした。
何もないなか、ただ、高いところから下を眺めていると、沢山の人の往来をみることが出来ます。
悩み苦しみながら仕事をこなして、その中で幸せをつかんでいる
みんなそれぞれ、悩み苦しみながら仕事をこなして、その中で幸せをつかんでいるんだろうなっと思うと、自分の悩みがとても小さく思えてきました。
何も考えずに、ただただ景色を眺めていると、自然と自分を見つめなおすことが出来ました。「何もない時間」これは無駄と思う人もいると思いますが、心のケアをする上ではとても大切な事です。
自然と自分を見つめなおすこと
何もない、何もしない、ただぼーっとするということで、何か見いだせる部分があるかもしれません。
私は仕事に悩んだ時にこの方法で、リセットし頑張ることが出来ました。
仕事に行きたくない時のまとめ
仕事の行きたくないと思っているのは自分一人では、決してありません。
みんなが通る道だと考えてみてください。毎日、にこにこ笑顔で出社している人も、同じような思いに駆られたことはきっとあります。
みんながみんな幸せに仕事をしている訳ではないのです。仕事に行きたくないっと思ったら、自分に対してポジティブな意見をくれる人に相談してみてください。
自分と同じように悩んでいる人に相談すると、どちらかと言うと、逃げるという逃避の行動に行く傾向があります。会社が悪い・周りが悪い・環境が悪いっと思うようになり、現実辞めれば楽になると考えるでしょう。
それでは何の解決にもなりません。辞めるのはいつでも出来ます。
もっと自分その場で輝けるように、どうしたらよいのかを先輩や友人に相談しましょう。自分に足りていない部分を見つけ出すことがきっと出来るはずです。
そこを乗り越えれば、今後、同じような悩みを抱えたスタッフに対しても、良いアドバイスが出来るような理想の上司となることでしょう。
私は医療従事者ですが、自分が辞めたいと思った時のことを振り返ると、怖い・わからないが先行していました。
勉強や経験を積めば、このぶぶんはある程度補えます。新人や経験が少ない人は同じ悩みを抱えています。ゆっくりでもいいから、進むことが大切です。