子どもを早く寝かせる方法




「子どもを早く寝かせたい!どうしたら、早く寝てくれるの?!」そんな悩みを抱えたお母さん達の言葉をよく耳にします。
特に、子どもが、小学生になった時、「ウチの子、夜、遅くまで起きてるから、朝が全然起きられないの…」と言うお母さんがたくさんいるのにビックリしました。
夜、早く寝ないと朝起きられないのは、極当たり前の事。それに、寝不足だと、授業どころではないですよね。
一番困るのは、子ども本人だと思います。寝るつもりはないのに、授業中寝てしまったり、ボォーっとしていたり、授業に集中出来なかったり…。
特に低学年で、学習につまづくと、学年が上がるにつれ、どんどん理解出来なくなってしまいます。

そうなると、学校が面白くなかったり、テストが嫌になったり、酷い時には、学校に行きたくなくなったりする原因にもなりかねないので、注意が必要です。
実際、一年生の時は、学年の「めあて」として、「早寝、早起き」が各家族への課題として、与えられました。
そこで、私が実際やってみて、成功している方法を是非、紹介したいと思います!
この方法は、他のお母さん方にも、実際、試してもらって、非常に効果があった方法ですので、是非、最後まで一読していただけたらと思います。

目を閉じさせるのが、子どもを早く寝かせるコツ!

子どもは、面白いもので、なかなか、目を閉じようとしません。
お話したい事があったりすれば、特に目は閉じませんし、何もなくても、目を閉じません。
これは、眠りに落ちる瞬間の、あの、まさしく「落ちる」感覚が、子どもにとっては非常に怖い感覚なんだそうです。
確かに、横になってる時は、あまり感じませんが、座って居眠りなどする時、大人でも、「落ちる」感覚ってありますよね。それで、ビクッとしたりして…。
その感覚が、子どもは、横になっていても、怖いらしいのです。
この理由だと、「ああ!だから、なかなか寝ないのか!」と、ちょっとは理解出来ますよね。
でも、実際、目を閉じてしまえば、結構、アッサリ寝てくれるのも、子どもなんです。
「怖いのに、目を閉じてくれるの?」と思いますが、閉じさせる方法はあります。
例えば、「じゃぁ、今日は、何があったか、目を閉じて思い出してごらん」とか、ちょっと、怖いですが、「鬼さんの好きな食べ物って知ってる?子どもの目が大好物なんだよ。早く目を閉じないと、食べられちゃう!大変!」と言ってみたり…。
後者は、もう、絶対、目を閉じない子向けですが、とにかく目をつぶらせる事が、まずは、早く寝かせるコツになります。

眠る環境を整える

さて、目は閉じさせたものの、部屋が明るかったり、寒かったり、暑かったりしては、子どもだけでなく、大人もなかなか寝苦しいもの。
そこは、大人も子どもも同じです。
また、話したい事や、気になることがあると、やっぱり、眠れません。
そこは、ゆったりと声のトーンを落として、聞いてあげましょう。
焦りは禁物です。
返事も「そうなんだ…」「凄いね…」「大変だったね…」と静かにゆったりと返事したり、不安や、嫌な事があった日は、「大丈夫、大丈夫…」と背中を優しく撫でてあげると、心が落ち着きます。
気になる事は、「多分、こうだと思うけど、明日また、一緒に考えよう…」とその日に解決しない様な事は、「一緒に考えてあげるから明日にしようね」と安心させてあげると良いです。
あくまでも、全て、声のトーンは、落として返事するようにして下さい。
「寝る時間だから寝るよ~」という気持ちで。
とにかく、安心して眠れる状態にしてあげる事と、部屋の環境を寝るのに最適にしてあげる事も、早く寝かせる事につながります。
そして、何よりも、大事にしたいのが、寝る前の「本の読み聞かせ」です。
この習慣をつけておくと、子どもは寝る事が楽しみになって来ます。
「好きな本、持っておいで~」と言うと、更に、自分の好きな本を読んでもらえる事が、楽しみで、アッサリと布団に入ってくれます。
親子のコミュニケーションの場として、認識させると、「寝る=楽しい場所」になっていきますよ。

絵本の世界へ

先程、絵本が大事と書きましたが、これが、一番、重要です。
最初は、子どもがお気に入りの本を読んであげると良いでしょう。
その後に、「眠る為の絵本」を用意します。
一番オススメなのは、「スグ効くおやすみ絵本 子猫のクウ ねむり城への大冒険」という本です。他にも、眠りに関する絵本がありますが、これが一番分かりやすく、楽しい内容でした。
この本で、本の読み方の注意書きが最初にあります。その通りに読めば、大体、最後まで起きていられる子は、なかなかいません。
そして、その本で読み方を練習すると、他の本も、おやすみの絵本として、読む事が出来る様になったり、どんな絵本が、眠くなるのか、分かって来たりするので、そうなるまでは、この本をオススメします。
そして、本は絵本だろうが、絵のない本だろうが、子どもには、目を閉じてもらいます。「自分の想像で聞いててね。目を閉じたら、ほら、白い猫が見えて来るよ~。(この本の場合は主人公は白い猫です。)」などと、必要最低限の主人公の情報や、風景などを想像させます。
それから、子ども自身の絵本への旅が始まるのです。ゆっくりと穏やかに、子どもが想像することを前提に読みます。
一番最初に書きましたが、子どもは、「眠りに落ちる」のが怖いので、絵本の主人公や遠くから眺めている人になって、物語の中に入り込んで、目も閉じているので、いつの間にか楽しい気分のまま寝てしまう…という事になります。
紹介した本、以外では、幸せな本、大切な事を教える本、愛情を伝える本…そんな本をチョイスすると良いですよ。

眠るのが楽しくなれば、早く寝る

とにかく、子どもに、寝ることは、怖くない事を根気よく伝えるのが大事です。
「本の読み聞かせは苦手」「本なんか読む暇ない!」という方もいるでしょう。でも、忙しい方、苦手な方ほど、挑戦して欲しいかなと思います。
なぜなら、それが、子どもにも伝わるからです。「自分の為に一生懸命読んでくれてるな」という事が、子どもにはちゃんと伝わります。それだけで、子どもは、「自分だけの特別な時間」として、嬉しかったり、安心したりするのです。
隣で、お母さんの匂いや温もりを感じながら、唯一、子どもが子どもに戻れる時間。甘えられる時間。そうなると、寝るのも楽しくなりますよね。
「でも!それでも、出来ない!」という方も、いることでしょう。
そんな時は、指先で、背中をトントンとしてあげて下さい。胸の後ろ辺りを、指先で、トントンすると、結構「トン!トン!」と音がします。強くトントンしなくても、音が結構します。その音と振動で、「眠りに落ちる」あの感覚を感じさせずに済む事が出来ます。
そして、これは、想像ですが、その音が、きっと、お腹の中で聞いていた、お母さんの心臓の音と似ているのではないかと思います。
よく聞く話で、「赤ちゃんにロックを聴かせると寝る」などがありますが、これは、ドラムのバスドラ(足でキックする太鼓)の音が、お母さんの心臓の音の様に聞こえて安心して眠るのだそうですよ。
だから、この「トントン」の音も、そのような効果があるのではないかなと思っているところです。

眠りへの習慣を身に付ける

布団に入る時間は絶対に守らせる

「寝かせ方は分かったけど、布団に入るまでが大変なのよ!」

そう、思っているお母さん方がたくさんいると思います。

では、どうやったら、素直にお布団に入ってくれるのでしょうか。

これにも、いくつかコツがあります。

子どもは、一旦、遊び始めてしまうと、いつまでも遊び続けます。
どんなに疲れていても、限界の限界が来るまで、ずっと遊び続けます。
「疲れたら寝るでしょう」なんて思っていたら、夜は、「自分のやりたい事を力尽きるまで出来る時間」として、楽しくて、寝るどころか、どんどん遊び始めてしまいます。
もちろん、力尽きる時は来るでしょう。
でも、それでは、いつまで経っても、早く寝る事が出来ません。
むしろ、そっちが、習慣化してしまうのです。
我が家の長男は、小さい頃から、夜遅くまで、実家に預けてから、帰宅して寝かせる様にしていたところ、眠りにつくまでの、時間が非常に長く掛かります。
一方、次男は、小さい頃から、早く寝ていたところ、時間が来ると眠りモードに入ります。
それくらいの差が実際出てしまったのです。
そこで、長男が小学生になるのをきっかけに、寝る時間を8時半と決めて、それまでに、眠る準備をする!という風に時間設定をしました。
もちろん、最初は、「はい、寝ます!」とすんなり、言うことは聞いてくれませんでした。
特に長男は、とっても苦労しました。
夜、10時を回っても、平気で起きていた長男は、学校が終わって、夕飯を食べて、それから、遊ぶのですが、全く遊びが終わらず、泣きながら、布団に入る日が続きました。
でも、次の日は、学校があります。
寝かせない訳にはいきません。
「今日くらい、いっか!」と思いそうになるのを、必死で、こらえて、布団へ連れて行きました。
そして、一学期が終わる頃、ようやく、時間が来たら寝る!という習慣が身につきました。
寝付くまでは、次男より遅いですが、遊ぶのをやめて、布団に入って、目を閉じるという行為に不満を言わなくなりました。
習慣って、本当に日々の積み重ねなのです。
良くも悪くも、習慣が一度身についてしまうと、なかなか変える事が出来ないものなんですね。

そう言った意味でも、時間を徹底して身に付けさせてしまう事が、早寝への1歩なのです。

リズムに乗せる!

さて、時間は、身に付けさせましたが、寝るまでの過程も大事です。
「これをしたら、寝る!」という、一環の流れです。
ちなみに、我が家の場合は、
「歯磨きして、トイレ行って、寝る!」
これが決まり事です。
逆に、これをしたら、もう絶対的に寝る!という事です。
この一連の流れをすることによって、「時間が来たら、眠りの準備を始めて、布団に入りますよ」と体に覚えさせるのです。
時間が来たら、「はい、寝る時間だよ〜!寝る時間が来たら、何するの?」と聞けば、「歯磨きして、トイレ行って、寝る!」と返事が返って来ます。
子どもは、自分が言った事は、実は、もう、頭に入っているので、トコトコと歯磨きを済ませ、トイレに行き、そのまま、(我が家の場合は、好きな絵本を選んで)布団に入る。
このリズム感が、非常に大切で、この言葉を覚えた子どもは、自分の意思で布団に行く様になります。
親がダラダラと、「はい、歯磨きしなさい」「トイレは行ったの?」「じゃぁ、早く寝なさい!」などと、いちいち言わなくても、大丈夫なくらいです。
最悪、ちょっと動きが鈍い時に、「はい、次!」「はい、次!」「はい、ラスト!」と言うだけ。
これが、出来たら、「凄い!さすが!」と褒めると、何度かやっているうちに、身に付いて行きます。
この3ステップくらいの行動だと、リズムに乗って言葉も覚えるので、とても楽でした。
子どもはリズムに乗せると、結構な割合いで、言葉を覚えます。
覚える事は、全て、リズムに乗せると、子どもが覚えて、次に体が覚えて、それが、一連の流れに繋がりますよ♪

睡眠と学習・意欲の関係

これが、実は、あるのです!
よく、「〇〇時までに寝ると、成長ホルモンの分泌が…」とか聞きますが、特に、そこは、色んな、意見があるように、あまり、気にしなくても良さそうです。
それより、もっと現実的に考えてみて下さい。
日本の学校は、幼稚園、保育園時から、朝始まって、午後終わるのが通常ですよね?
夜間学校などは、もっと大きくなってからの話です。
夜間学校に通うにしても、朝から働いて、夜は学校という人も少なくないハズです。
そうなんです!
一般的に、全て、朝から学習は始まるのです。
入試もそうですよね?
とにかく、朝から、頭が働く状態にしていないと、学習に支障が出るのです。
十分な睡眠をとって、スッキリと朝から授業が受けられる状態がベストなのです。
そして、学習に十分な自信がつけば、他の事にも意欲的になって、どんどん、体も動かす様になります。
「出来ない」「怖い」という状態が、「1回、やってみようかな!」という意欲に繋がって行くのです。
一方、寝不足だと、集中力も低下して、学習にも自信がなくなり、学校も面白くなくなり、チャレンジしよう!という意欲まで、低下します。
実際、我が家の長男は、何にでも消極的で、保育園時代は、運動が大の苦手でした。
「怖い」「出来ない」の連発で、親としても、「ああ、この子は、こんな子なんだから仕方ない」と思っていました。
そして、小学生になって、睡眠の早寝早起きの習慣をつける努力をするようになると、すごく集中して、授業を受けている様で、プリントも、テストも満点…。
親としては、教えがいがないので、「100点取らなくて良いから」と言っているのですが…。
唯一、小学生の勉強しか教えられないのに親の出る幕がないです。
そこが、非常に残念ですが、そこは、置いといて…。
運動への意欲が上がったのです!
もちろん、運動音痴で、順位は最下位ですが、それでも、チャレンジする意欲が出てきています!
そこに、ほろりと感動の涙が出ますが、かけっこも、鉄棒も、縄飛びも持久走も全てクラスでは、一番ビリですが、チャレンジをやめません!
これには、親が一番驚いています。
体が整うと、こんなにも、意欲的になれるものなのか?と…。
多分、早寝早起きの習慣のおかげで、体の調子が良い方向に向いたのだな…と痛感しました。

子どもを早く寝かせるまとめ

ここまで、子どもを早く寝かせる方法を書いてきましたが、いかがでしたでしょうか?
子どもが早く寝てくれると、親も助かりますが、何より、子どもにとって、日常を楽しむ為には、夜、しっかりと寝てくれる事が一番ではないかと思います。
寝不足で、体調を崩したりすると、大人でも、一日、イライラしたり、疲れて怒りっぽくなったりしますよね。子どももやはり同じで、イライラしたり、キレやすい日を送る事にもなり、楽しく過ごせるかは、睡眠時間をしっかりと確保出来てるかという事と関係して来る様に思います。
そして、やはり、早く寝かせる方法の中で、オススメなのが、「読み聞かせ」です。
目を閉じて、想像する事によって、他の効果も出てくる事があるからです。
言葉をたくさん覚えたり、それによって、文章の表現力が広がったり、自分のオリジナルのお話が作れる様になったり、人と話す時に分かりやすく伝えられる様になったり…。
早く寝かせられて、プラスアルファで、もれなく、「人に自分の思いを伝える事」が出来る様になるという、ちょっと面白い方法だと思いませんか?
これで、「自分の言いたい事が伝わらない!」とグズる子も少なくなるかもしれません。
そう言った意味でも、読み聞かせが一番オススメです。
「早く寝なさい!」と怒るよりも、ちょっと時間を、子どもに向けるだけで、子どもは早く眠れる様になります。
そして、その手をかけてあげられるのも、本の数年です。もしかしたら、もっと早いかもしれません。眠る事が怖くないんだと分かれば、目を閉じて自分で、さっさと寝てしまう様になるかもしれません。その日は、きっと、突然訪れることでしょう。
今回、紹介した方法で、お子さまの睡眠の確保と、親子のコミュニケーションに繋がれば幸いです!是非、試してみて下さいね★