編み物をはじめたい!初心者が取り組みやすいかぎ針編み




秋冬になると始めたくなる方も多いのではないでしょうか。マフラーや手袋などちょっとした小物を自分で作れたらすてきですよね。また近年はやった『ズパゲッティ編み』や麻ひもを使うなど、糸を変えればおしゃれなインテリア小物や夏っぽいカバンまで、年中楽しめると思います。

最近は手芸店だけではなく、100円均一にも毛糸が増えてきました!ウールやモヘアなど材質はもちろん、秋冬っぽいこっくりした色やパステルカラーなど色のバリエーションも多いです。編み物に使う道具もいろいろそろっています。毛糸の品質は高いものに比べれば良いとは言えないですが、初めてやってみるにはお安く試せてとても便利なのではないでしょうか。ちなみに、道具は専門店ほど種類はない(または大きな店舗でないとそろっていない)ですが、使い心地は遜色ないなあと感じます。

ご存知かもしれませんが、編み物は大きく分けて「棒針編み」と「かぎ針編み」があります。ここでは先端がかぎのように曲がった針一本を使った編み物「かぎ針編み」をご紹介します。

例えばマフラーを編むイメージは、両手に1本ずつ針を持つ「棒針編み」ですが、かぎ針でも編むことができます!そろえるべきアイテムと始めやすい方法などまとめてみましたので、ご参考になれば幸いです。

必要なものをそろえよう

まずは作りたいものを選ぶ

まずは何をつくるか決めましょう! 初めて作るなら、まずは練習に小さな作品に取り組んでみてはいかがですか?たとえばコースターや台所用のアクリルたわしなどです。色が途中でかわる作品もあるかもしれませんが、まずは編み方に慣れるのが目的なので1色ですすめてみるとよいと思います! また立体の作品より平面の作品の方がはじめての方にはおすすめです。

編み図を手に入れる

編み物をするには編み方を知っていることに加え、作りたいものの設計図である「編み図」が必要です。ネットにたくさん編み図は載っていますが、どれが作りやすいのかはじめは判断が付かないと思うので、作品例が載っている教則本を買ってみるのがひとつの手です。一工程ずつ編み方の写真が載っているわかりやすいものが安心です。 編み方の説明とともに、その編み方を使った作品をつくりながらやり方を覚えられるような本が個人的にはさらにおすすめです。

 もっとお金をかけずに始めたい方は、YouTubeなどの動画配信サイトで初心者向けの動画を使うのがおすすめです。ハマナカなど大手の手芸用品メーカーから編み方の動画がたくさんでていますし、一般の方の作品例もたくさんアップされていますよ!

材料を選ぼう

作りたいものを選んだら、毛糸を購入しましょう。編み図にはたいていは作品に合った毛糸、グラム数、針の号数(太さ)、ゲージ(編み上がりの目の細かさ)が書いてあります。はじめから細い糸は難しいので、お試しの作品なら太めの糸を選びましょう!(ただ、太い糸にするほど編み上がりの作品は大きくなります。)また色も濃すぎない方が編み目が見やすいですよ。使用するグラム数を確認して、必要な分を買います。

道具を買おう

毛糸には商品名とともに、糸についての情報が表記されています。糸の太さ(並太・極太など)・毛糸の太さに合った針の号数・ゲージです。表記されている号数の針を買いましょう! 最近の100円均一には柄の部分が太くて握りやすく、滑りにくい素材になったかぎ針が売っています♪毛糸の太さに合わせて買いますが、8~10号くらいが太すぎず細すぎずはじめてには使いやすいかもしれません。

編み始めよう!

編み方を確認する

道具と材料がそろったらさっそく編み始められます!編み方には中心からぐるぐる円に編んでいく方法(円編み)と、端から四角く編んでいく方法(方眼編み)とがあります。円編みならはじめに輪を作ってそこを土台に編みこんでいきます。方眼編みなら『くさり編み』で土台を付け、そこから編み上がっていきます。

初心者には分かりにくい言葉

教則本などで初心者にはわかりにくい言葉がいくつかあるように思います!例えば『目』と『段』など。編み図にのっている×などのひとつひとつの記号が『目』、円編みなら一周が、方眼編みなら一列が『段』となります。編み図の目数をかぞえて編み進めていき、次の段にうつるときには『立ち上がり』の目がたいてい出てきます。米粒のような記号の『くさり編み』で次の段へ立ち上がります。

『ゲージ』について

 ゲージとは、編んだ時の10センチ四方に入る標準的な目と段の数をあらわすものです。例えば同じ編み図を使っても、細い毛糸で編むのと太い毛糸で編むのでは作品の大きさに差が出るのは想像がつくと思います。不便なことに、編み図で指定している毛糸に『極太』など書いてあっても、糸の太さは一定でなく毛糸の種類やメーカーによって異なっているのです。。そのため、作品をつくるときは初めてなら編み図に書いてある毛糸をそのまま買って使うのがよいと思います。(ゲージを計算して毛糸を変えることもできますが、少しめんどうです(+_+))

基本の編み方

 基本的には米粒記号の『くさり編み』、×記号の『こま編み(細編み)』、Iのような記号の『長編み』の三つを覚えればかんたんな作品は作れますし、それ以降は応用で覚えていけると思います。

初心者が始めるかぎ針のまとめ

 いかがでしたか?楽しく編み物が始められそうでしょうか。新しい趣味探しやプレゼントのためなど、目的はさまざまかと思います。買った道具や毛糸が作品に合わなかったら、せっかく始めようとした気持ちが萎えてしまうかも!?しれません。

 まずは試しに小さな作品を作ってみて、編み方はもちろんのこと、毛糸の種類や毛糸の太さに合った針の選び方など知ってからはじめてみましょう♪

 そのためにはまず編み図を手に入れることです。お金はかかりますが、やはり編み方が写真で載った教則本を買うのが一番めんどうなくすすめられるのでは、と思います。編み方も初心者向けにシンプルなものが載っていて、また簡単ながらおしゃれな仕上がりになる本もたくさんありますよ! 本なら糸の種類もしっかり指定していると思うので、ゲージを無視して作って『あれ?』となることもないのでは。もちろん無料動画やインターネットでも初心者向けの作品について調べられると思うので、そちらでも。

 続けていくと奥深い編み物、はじめてだと難しく感じますが慣れれば簡単に身の回りのものが作れます! 編み物は、基本的には根気です。時間があれば編み編み…と単調な作業がリフレッシュになるかも?!しれません。ぜひ楽しい趣味をゲットしましょう!