なんでこうなった!夫に家のことを任せた結果…




赤ちゃんの時には夫にまで人見知りして大変だった我が子。

美容院に行くたった数時間、夫に任せるだけでも心配でした。

最近ようやく、夫と二人でも買い物に行ったり、公園に行くようになった我が子。

二人でランチに行ったこともあります。

ちょっと安心して半日、美容院と実家に行かせてもらうことにしました。

半日以上一人でいるのは、子どもが赤ちゃんの時に友達の結婚式に行った以来。

心配よりも楽しみが上回る。

美容院に行ってから、好きなところでお昼を食べて、ちょっと実家でゆっくりさせてもらおう。

夜泣きもあったので、昼寝もさせてもらおうとウキウキで準備してました。

私が出発するときは大変でした。

でも、仕方がない。

私だって生きてるから髪の毛が伸びてくるんだ。

「髪の毛チョキチョキしてくるよ」と言いましたが、

一緒に行くと泣き喚く我が子…。

後ろ髪を引かれる思いで外出。

ありがたいことに、お昼も何か二人で食べると言ってくれたので、夜だけお土産のお弁当を買って帰ると言って出発です。

お昼は気になって連絡を入れましたが、ちゃんと二人でお散歩がてらにマックに行って、そのまま二人で楽しくランチをしてきた模様。

ちなみに家からマックまでは私の中では結構距離があるので、お散歩がてらに行くことはありません。

なんとそこまで歩いたのか!とびっくりしたくらいです。

私がウォーキングが好きじゃないっていうのもありますが…。

思ったよりも二人で楽しく過ごしている模様。

よかったよかった。

そこまで気にしなくても良さそうなので、実家でゆっくりさせてもらうことにしました。

夫も平日は仕事で子どもが寝てからしか会えない。

なので二人で過ごすのはちょっと楽しみだったようです。

子どもも、私がいなかったら頼れる大人は夫になるってわかってきたようです。

そんなこんなで帰宅。

「お母さん!」の元気な声と共に、玄関に飛び出してきた我が子。

あれ?もうお風呂入ったの?

「ううん、まだ入ってないよ」と夫。

あれれ、子どもの様子が…あれれ?

実家からもらってきたぶどうを冷蔵庫に入れようと扉を開けると、あれれ?

こ、これは…?

いや、小言は言うまい。

今日は私はフリーで出かけさせてもらったんだ。

でも、ちょっともやっとしたので、ここで吐かせてもらって良いでしょうかね?

ああ、かわいそうに…被害者我が子

子どもがお風呂前にパジャマ姿

パジャマ姿で玄関まで出迎えてくれた我が子。

あれ?お風呂入ったの?

ううん、入ってない。

じゃあ、なんでパジャマなの?

すると衝撃のコメントが…。

「え?!これってパジャマなの?!!」

なんてこったい。

確かに夫はおしゃれに全く興味なくて、服もなんでもいいと思ってるフシがある。

でも、腹巻もついてるじゃん。

っていうか、今まで何回もこれ着て寝てるの見てるじゃん!!

お風呂出てから着替えさせてくれることも何回もあるじゃん!

服が汚れたのでお着替えをさせてくれたのですが、まさかパジャマとは思わず着替えさせたんだとか…。

去年から着てるし、こんな毛玉つきまくってるのを…。

まさか、これでマックに行ったんじゃ…?

「あ、マックで汚れたから帰ってきてから着替えた」

よかった、よかった。

ここの引き出しには、パジャマと肌着と靴下しか入っていません。

もう一度丁寧に子どものタンスの引き出しの中身の説明をしました。

まさかパジャマかどうかわからなかったなんて…。

予想外でした…。

輪ゴムで髪を結わされている

振り返った我が子の髪の毛を見てびっくり。

なんで輪ゴムで髪の毛くくってるの?

「え?ママいっつも輪ゴムでくくってるじゃん」

なんと説明しましょうか…。

私がいつも使っているのは、確かに輪ゴムみたいなカラフルなヘアゴムです。

でも、ちゃんと「ヘアゴム」という括りで買っています。

輪ゴムに見えますが、輪ゴムじゃないんです。

まだ少ない我が子の毛を束ねるには、輪ゴムみたいなヘアゴムはちょうどよくて、でもそれは輪ゴムじゃなくてヘアゴムなんですよ!

成人式やら、結婚式でも使うような、ゴムが目立ちにくいちっちゃい輪ゴムのようなヘアゴムのアレですよ!

それを男性から見たら輪ゴムだと思うんでしょう。

普通の輪ゴムで髪を結んでもらってました。

これ、輪ゴムじゃないよ。

輪ゴム見たいだけど、ちゃんと髪の毛をくくる用のヘアゴムなんだよ。

パッケージを見せて夫に丁寧に説明しました。

「へー。輪ゴムと一緒だね!」

まぁ、確かにそうかも知れぬが…。

いや、そうかも知れぬが違うんだ!

わからないと思うけど、輪ゴムで髪をくくると痛いんだ!

顔がベットベト

再び抱きついてくれた我が子を近くで見て…。

どうしたの?口の周りどうしたの?

おでこも紫だけど、どうしたの?!

「あ、コップで飲みたがったから、ぶどうジュース飲ませたの」

はいはい、おでこにコップのフチが付いちゃったんで、そこについていたジュースがおでこについたのね。

口の周りとおでこの紫は、ぶどうジュースなのね。

…ついたらウェットティッシュで拭いてあげてくれませんか?

外に出ないにしても、おでこにジュースついてて何も思いませんか?

子どもの肌はデリケートなんで、荒れたらまた薬をもらいに行かないとなんですよ。

薬もらいに行くのにまた予約取って、泣く子どもを抱き抱えて病院で待つんですよ。

ちょっとティッシュで拭いてくれたら綺麗になるのに…。

むしろ、ティッシュを子どもに渡してくれさえすれば、自分で拭くこともできるのに…。

「だってどうせお風呂入るじゃん」

そうだよ、お風呂で綺麗にすればいいんだ。

でも…でも…。

もどかしいぞ、おい。

冷蔵庫を開けるとあらまぁびっくり

きゅうり半分だけ…

もらってきたお土産を冷蔵庫に入れようと開けると…。

どうした、きゅうり…。

なんでお前さんは半分になってそこに転がっているんだい?

「きゅうり食べるって言うから切ったの」

あ、そうか、きゅうり切ってくれたんだね。

輪切りにしてくれたんだね。

食べる分だけね。

どうせなら1本切ってタッパーに入れててくれればいいのに。

半分になったきゅうりが冷蔵庫に入っているなんて、なんてレアな光景なんだい。

いろんな考えの人がいるもんだな。

やっぱり思考は十人十色だな。

食べる分だけカットして新鮮なうちに食べたんですね。

別に全部食べてくれてもよかったんだけどね。

半分残してもらって、気を遣わせましたね。

せめてサランラップしてあげて

きゅうりの横にいたのは…。

ペロンと蓋が空いたハム。

「食べたくなったからハムもらったよ」

いいよいいよ、冷蔵庫に入ってるものは食べてもらっていいんだよ。

ペロンってなるよね。

あのハムのパッケージを開けると、もうくっつかないよね。

くっついたらいいのにね。

くっつかなかったら、せめてサランラップしてくれたらいいのにね。

サランラップを思いつかないにしろ、開けた方を下にしてくれたら一応蓋は閉まるんだけどね。

きゅうりの横でハムのパッケージがゆらゆらこんにちはしちゃってるね。

きゅうりもびっくりしてるよね。

ハムもきゅうりが半分になってびっくりしてるよね。

それか、もうハム全部食べてくれていいのにね。

これも気を遣わせましたね。

1枚だけ残してくれたんだね。

陶器の入れ物のママ冷凍庫へ…

一応冷凍庫も確認してみました。

冷凍食品の上に置かれている入れ物。

何これ?この入れ物は、私が気に入っている赤いお皿ではありませんか。

どうして冷凍庫にいるの?

冷蔵庫には何回も入ったことあるけど、冷凍庫は初めてだよね。

中には懐かしい初期の離乳食のようなものが入っています。

この中はなに?

「アイスだよ。一つ全部食べさせると多すぎるかなって思って」

なるほど、アイスも買ってもらったのね。

それは素敵なデートだったね。

そしてわざわざ子どもの身体を気にして半分は冷凍庫にしまってくれたんだね。

えっと、陶器のお皿に入れて…。

タッパーもあったのにな。

なんなら、袋になってるジップロックもあったのにな。

私のお気に入りのお皿…。

キンキンに冷えてやがる!

「…袋になってるジップロックも冷凍できるんだよ」

「え?!そうなの?!袋なのに?!」

うんうん、優秀なんだよ。

場所も取らないしね。

やってくれるだけありがたい!が、しかし…

さてさて、夫なりに色々気を遣って、一生懸命子どもと過ごしてくれたことはわかりました。

子どもが服を汚してしまったから着替えさせて。

髪の毛も邪魔だと思ったのか結んでくれて。

コップで飲みたいって言う子どものわがままを聞き入れてわざわざコップにジュースを移してくれて。

子どもが食べたいって言ったからきゅうりを切ってくれて。

自分のおやつはハムで我慢してくれて。

アイスを子どもに買ってくれて。

半分はまた楽しめるようにって冷凍庫に入れてくれて。

やってくれてるよね。

こうやって文章にしてみたら、すっごいいいお父さんだよね。

やってくれたことをそのまま、その事実のまま文章にしてみたら、すごいイクメンだよね。

そのまま読んでみると、一生懸命やってくれてるよね。

お気づきかもしれませんが、夫は一人暮らしをしたことがありません。

料理もできません。

そして平日は仕事のために子どもが起きる前に出勤し、子どもが寝てから帰ってきます。

基本的に土日と長期休みしか家で子どもと過ごせません。

基本、子どもの服もパジャマも私が準備して片付けています。

私が帰ってきた時も、子どもはご機嫌でした。

裏腹に夫はぐったりでした。

次の日は夫は寝込んでしまったくらいです。

それだけ夫なりに気を遣って頑張ってくれたんでしょう。

が、しかしです。

が、しかしですよ。

ちょっと残念でしたよね。

いいんですよ、いいんです。

色々考えてやってくれたので。

おかげで私は家を出ることができたので。

ここで思ったのは、私が当たり前だと思ったことは、決して他人の当たり前ではないってことです。

自分の常識は他人の非常識ってやつですかね。

子どものパジャマと私服の見分け方も。

輪ゴムとヘアゴムの見分け方も。

子どもの顔が汚れた時に綺麗にするタイミングも。

きゅうりの使い方も。

ハムのしまい方も。

冷凍庫になんの入れ物を使って入れるかも。

全部自分と他人は一緒の考えじゃないってことです。

面白いですね。

いいんですよ、いいんです。

そりゃ違う人間なんだし、いろんな考えがあっていいですね。

…って流せればいいんですが…。

その日当日はもやもやしましたよ。

イライラしましたよ。

いや、なんでやねん。って心の中で何回も思いましたよ。

ここでできないところばかり目について、できないことを責めてしまったらだめなんですよね。

その日は「今日はありがとう」と言ってさっさと寝ました。

あとは今後喧嘩した時にこのことを掘り返さないようにしないと。

そんな頑張ってくれたのにちょっと残念だったうちの夫の話でした。