外岩でボルダリング!楽しむための持ち物リスト。




ボルダリングジムで何度か登っているうちに、自分の成長を感じることができたり、気の合う仲間ができたりします。

その内にあなたはこんなことを思い始めることでしょう。

「本物の岩でも登ってみたいなぁ。。」

そう考え始めたあなたはもう立派な”クライマー”です。是非行ってみてください。

一言で表すなら、岩でのクライミングは、最高です。
岩を完登した時の喜びは、ボルダリングジムで登っていた時の達成感とは雲泥の差です。多くのクライマーたちが足しげく外岩に通うのは、自分との戦いに勝った時の達成感をまた味わいたいからかもしれません。

そんな経験を是非あなたにもしてほしいと思います。

しかし、ジムとは違い、服が汚れます。夏場は虫も多いです。お腹が空いても近くにコンビニやスーパーなんて有りません。(岩場によってはあるかも。。)岩までのアプローチ疲れます。当然、危険も増えます。

当たり前かもしれませんが、自分で使う物は自分で用意する必要があります。

正直に言いましょう。私は初めて外岩に行ったとき、必要最低限装備品と必要のないものを用意してしまい100%楽しめず後悔しました。(何故かお菓子ばっかり持って行って水分が足りなかったり。。。)

そこで、初めて外岩に行くあなたが、100%楽しむための最低限の装備品と、有ると便利な持ち物を紹介します。

是非、参考にしてみてください。

外岩の持ち物(必需品編)

外岩の必需品:クライミングシューズ

まずはクライミングシューズです。

「当たり前だろ!」

そんなお怒りの声が届きそうですが、あえて言わせてください。

実際、私は、岩場に行ってクライミングシューズを忘れた友人を何人か知っています。

想像してみてください。
いざ岩場に着いて、登ろうとしたら、クライミングシューズない。

絶望的でしょ?

せっかく楽しみにしていたのに、登りたくても登れない、帰りたいけど帰れない。周りにも気を使わせてしまいます。

”クライミングシューズ”
これだけは決して忘れないでください。油断せず、何度も確認してください。

もし、自分がクライミングシューズを何足か持っている場合は、一つだけでなく何足か持って行く事をお勧めします。

それは、忘れた時の為でもありますが、登る岩質や、課題によって登りやすい靴、登りづらい靴があるためです。
登る課題によってクライミングシューズを変えることにより、自分の得意な登りや弱点、靴の特性など様々なことを感じることができ、より一層岩を楽しめます。
私自身、靴を変えただけで登れた課題がいくつかあります。

外岩の必需品:ボルダリングマット

外岩はジムではありません。当然、落下した時用の安全マットも自分たちで用意しなければなりません。

外岩をより安全に楽しむために必要なのがボルダリングマット(クラッシュパッド)です。

車の積載量にもよりますが、基本的には、人数と同じ枚数ボルダリングマットを持っていきます。

「ボルダリングマット持ってないけど。。」

安心してください。

初めて外岩に行くクライマーさんはボルダリングマットを持っていない場合が多いです。

そんな時は、一緒に行く先輩クライマーさんが複数枚持ってきてくれたり、一緒に行けないジムの常連さんから借りたりなどして対応するケースが多いです。

一緒に行く先輩クライマーさんだって過去に”初めての外岩”を経験しているし、初外岩を楽しんでもらいたいと思っているはずです。
遠慮なく胸を借りましょう。
※ただし、雑に扱ったりせず、汚れたら拭くなどしてなるべくきれいな状態で返しましょう。

また、岩場によってはレンタルできるところもあります。
どこの岩場に行くか分かったら確認するのもいいと思います。

外岩の必需品:チョークバッグとブラシ

これもボルダリングを何度もやったことがあれば当たり前のことですよね。

ジムで登る時あまりチョークを使わないって方もいるかと思いますが、念のため持ってください。

ジムと違い、岩では少なからず”恐怖心”が生まれる可能性あるからです。初めてならなおさら怖く感じると思います。
”恐怖心”や”興奮”を感じると交感神経が優位になり、手の平に汗をかいてしまうことがあります。つまり「手に汗を握る」状況になることがあるのでチョークは必須です。

クライミング用ブラシも必ず持って行ってください。
外岩を登ると、チョークはもちろん、クライミングシューズのソールが削れて岩を汚してしまいます。
登り終わったら岩をきれいにブラッシングしましょう。
これは、後に登るクライマーさんたちへの配慮や、自然へのマナーと考えてください。
また、登る前、登ってる最中などこまめに磨くことで岩のフリクションが上がり登りやすさへもつながります。

外岩の必需品:ヘッドライト

山の中は木が多く、暗くなるのが早いです。
山の中、帰路の途中で日が沈むととても危険です。まずは安物でもいいのでヘッドライトを用意してください。
※事前に電池や点灯など要チェックです!

外岩の持ち物(便利編)

外岩で有ると便利な物:テーピング

はっきり言って、外岩を登ることは危険を伴います。
十分に注意して登っていても、マット外に落ちることもあれば、マットとマットの隙間に足が入ってしまうこともあるからです。

そんな不測の事態に備えてテーピングを持参することをお勧めします。

例えば、足首や手首を捻ってしまった時などに固定することで、痛みの軽減や、事態の悪化を防ぐ効果があります。
また、擦り傷などを作ってしまった場合にも、傷口を水でしっかり洗い、テーピングを貼ることで新たに土などの汚れの侵入を塞ぐことができます。

テーピングには伸縮性、非伸縮性のもがあり、太さも数種類あります。
理想としては、非伸縮性のもので、太さは38mmの物を用意しましょう。
大体の関節を固定できるし、少し大きめな傷口も塞ぐことができます。

外岩で有ると便利な物:ブルーシート

岩場は通常、山の中や河原などにあります。当然自分たちの待機場所や荷物、登るために敷くボルダリングマットは土の上や、石の上に置くことになります。

地面が乾いていればまだ良いのですが、山の中などは土がなかなか乾かず湿っていることが多いためブルーシートやレジャーシートを持っていたほうがいいと思います。

自分の買ったマットなら湿った土で汚れることを気にせず、そのマットの上に荷物を置いたり、休んだりできますが、借り物だと考えると。。。

ブルーシート、有ったほうがいいと思います。

外岩で有ると便利な物:水分(多め)と食べ物

先ほど述べたように、ボルダリングエリアは山の中、河原などにあるため、近くにコンビニやスーパーがあることは稀です。しっかり水分(スポーツドリンクとミネラルウォーター)や食料(お昼ごはんとおやつ)を用意しましょう。

特に水分を多めに!
岩までのアプローチ、クライミング中などいつも以上に体内の水分が奪われ、結果的にパフォーマンスが低下したり、筋肉が攣ってしまいます。
いつも以上にこまめに水分を摂取しましょう。
また、ミネラルウオーターは応急的に傷口の洗浄に使えるので多めにあったほうがいいかと思います。

おやつとしてお勧めは、梅干しとラムネです。
汗をかくと水分だけでなくミネラルも低下します。筋肉が攣るのを予防するために、ぜひ梅干しを。

また、ラムネの主成分はブドウ糖です。そして、人間の脳の栄養源はブドウ糖です。こまめにブドウ糖を摂取することで疲れの予防や、頭をはっきりする効果があるといわれているので、結果的にパフォーマンスの向上につながります。

たくさん持って行き過ぎて残すこともあると思いますが、岩場で足りなくなるよりましだと考えてください。もし余って、大丈夫そうなら次の日食べましょ。
私は何故かポテチを大量に持って行き水分が足りなくなるという事態に襲われました。
皆さんはお気を付けください。

外岩で有ると便利な物:虫よけ・防寒具・タオル・絆創膏

虫よけ
比較的暖かい季節だと虫が多いです。蚊、アブ、マダニ、蜂などなど。。。
なるべく強力な虫よけスプレーをご持参ください。

防寒具
いくら暖かい季節だと言っても朝や夕暮れ時は気温がぐっと下がり、日中半袖で余裕でも、夕方ガクブルなんてざらにあります。
油断せず持って行きましょう。

タオル
岩場に行くと、汗、チョーク、土などで手足がいつも以上に汚れます。
川などで手足を洗うこともありますので有ると便利です。

絆創膏
テーピングで傷口を塞ぐのはあくまでも応急処置です。絆創膏を持っているならそっちを貼りましょう。

外岩ボルダリングの持ち物:まとめ

~外岩持ち物リスト~
必需品
・クライミングシューズ
・ボルダリングマット(自分の物or借り物)
・チョークバッグとブラシ
・ヘッドライト(事前に電池と点灯確認を!)
便利品
・テーピング(非伸縮性、太さ38mm)
・ブルーシート
・水分(多め)、食料(梅干しとラムネもお供に)
・虫よけ(特に暖かい季節)
・防寒着(暖かい季節も)
・タオル
・絆創膏

「こんなに多いのかよ!」と思う方もいると思いますが、備えあれば憂いなしです。

クライマーさんの中にはコーヒーが好きでコーヒー豆を挽く道具を持ってくる方や、アップ用に縄跳び、息抜きの為に楽器や本、お昼寝用に寝袋を持参する方もいます。
クライマーさん一人一人にそれぞれ楽しみ方があり、装備品も様々です。

また、行くボルダリングエリア、季節、登る課題、一緒に行くメンバーなどなど、状況に応じて必要な物、持って行くと楽しい物は変わっていきます。

あなたも、何度か外岩に足を運ぶうちに自分なりに岩の楽しみ方、過ごし方が見つかるはずです。

まずは、初の外岩を思いっきり楽しむこと、後悔しないことだけ優先させて行きましょう。

もし、いつかどこかの岩場で会うことがあったら、楽しくセッションして登りましょ。