こんにちは!突然ですが、皆さんは舌磨きをしていますか?歯磨きは毎日するけど、舌磨きはしていない、という人も多いのではないでしょうか。
人の口の中には細菌が非常に多く存在していて、その数はなんとおよそ2000億~1兆と言われています。実は、その2/3が舌の表面に集中しているということを知っていましたか? 口臭や歯周病などのお口トラブルを防ぎ、清潔に保つために、舌磨きはとても大切です。また、舌磨きをして口の中を清潔に保つことで、インフルエンザや誤嚥性肺炎などの感染症の予防にもつながります。
ただし、舌は柔らかい粘膜でできているため、非常にデリケートです。舌の磨き方の方法を間違えると、かえって舌粘膜や舌乳頭を傷つけてしまい、口臭につながったり、味覚を感じるセンサーを傷つけて味覚障害につながったりしてしまいます。
舌を傷つけないためにはどんなケアをしたらいいのかわからない、市販の舌磨きは何を買ったらいいのかわからない!という人のために、これから舌磨きが必要な理由と、舌を傷つけてしまう舌磨き、傷つけない舌磨きの方法を説明してから、私が実際に使った市販の舌磨きを紹介していきます。正しく舌磨きをして、口内環境を清潔に保ちましょう!
正しく舌磨きしよう
舌磨きが必要な理由 「舌苔」とは?
糸状乳頭と呼ばれるひだの間に詰まった、舌の剥がれた上皮や食べかすに、口腔内の細菌が繁殖してできる白い汚れを「舌苔(ぜつたい)」といい、口臭の主な原因であると言われています。細菌が「揮発性硫黄化合物」と呼ばれる物質を放つことで、生ごみのような嫌なにおいを生み出すのです。揮発性硫黄化合物は悪臭物質であるだけではなく、強力な生体毒性も持っており、歯周病を悪化させる増悪因子でもあります。 唾液が少なく口の中が乾燥しやすい人や、高齢者に多い傾向があります。舌苔は舌に強く付着しており、うがいだけでは取ることができません。そこで舌磨きが必要となります。
舌を傷つける舌磨き方法
まず、歯ブラシでこするのはやめておきましょう。舌は、最初にお話しした通り非常にデリケートなため、刺激の強い歯ブラシは危険です。乳頭がそぎ落とされてドライマウスになり、細菌が繁殖しやすい環境になる可能性があります。また、味雷をそぎ落とされて味覚障害を招いてしまう可能性もあります。
頻繁に磨きすぎることや歯磨き粉を使うことも、同じような危険があるのでやめましょう。
舌を傷つけない舌磨き方法
舌磨き専用のブラシ、または柔らかい布やガーゼを使って舌をこするのではなく、やさしくなでるように磨きましょう。細菌が喉の奥へと入り込まないように、奥から手前に向かって磨くようにするといいです。舌の奥のほうはえずきやすくて磨きにくいですが、舌苔は舌の奥のほうに多く付着しているので、できる範囲でやさしく磨きましょう。
舌磨きを選ぼう
舌磨きのタイプ
舌磨きには、大きく分けてブラシタイプとヘラタイプという2つのタイプがあります。
ブラシタイプは毛が植毛されて汚れを絡めとるタイプで、ヘラタイプはヘラで汚れを掻き出します。
使用する時の感覚に違いがあるので、自分の好みで選んでください。
ここからは、実際に私が使った市販の舌磨きについて製品の詳細と感想を書いていきます。
市販で買える舌磨き ダブルワン舌磨き
私が最初に使っていたのがダブルワン舌磨きです。
ブラシタイプの舌磨きで、ドラッグストアでいちばんよく見かけます。
裏表の形状が異なり、それぞれにフィットするように作られています。
抗菌性の極細のナイロン素材をループ状に組み込んだスムーザータイプで、汚れを掻き出すのではなく絡めとるので、乳頭と乳頭の間に挟まった汚れも優しく絡めとれます。
気になる点としては、汚れを絡めとるので、ブラシの部分が汚れやすいです。また、水分がなかなか乾かないので清潔に保つことが難しく、頻繁に交換する必要があります。
市販で買える舌磨き のじじソフト舌クリーナー
私が現在使っているのが、のじじソフト舌クリーナーです。
ヘラタイプで、素材は抗菌剤配合の熱可塑性エラストマー、TPEを使用しています。TPEはプラスチックとゴムの性質を併せ持つ材料で、プラスチックより柔らかく、しなやかです。そのため、舌に優しく、えずきにくいです。
3枚ブレードで、1回優しく舌の表面を撫でるだけでしっかりと汚れを取ってくれます。
ブラシタイプとは異なり、汚れが流水ですぐに落とせます。また、乾きやすいので、清潔に保つことができ、長く使い続けることができます。 ただ、ヘラタイプだと表面は確実にきれいになりますが、乳頭と乳頭の間に挟まった舌苔までとれているのか少し心配です。
舌磨きをしよう まとめ
以上が舌磨きの必要性と間違った方法と正しい方法、そして舌ブラシタイプと舌ベラタイプ2種類の舌磨きを使った感想でした。読んでくださってありがとうございます。
舌磨きは口臭や感染症を予防するために必要ですが、舌はデリケートなので力加減や頻度に気を付けて優しく磨くよう心がけましょう。
私が実際に使った市販のブラシタイプとヘラタイプの舌磨きの、それぞれの違いをまとめると、
ダブルワン舌磨き
・抗菌性の極細のナイロン素材をループ状に組み込んだスムーザーブラシタイプ
<いいところ>
・裏表の形状が異なり、それぞれにフィットするように作られている
・手に入りやすい
<気になるところ>
・ブラシの部分が汚れやすく、頻繁に交換する必要がある
のじじソフト舌クリーナー
・抗菌剤配合の熱可塑性エラストマー「TPE」を使用した3枚ブレードのヘラタイプ
<いいところ>
・汚れが落ちやすく乾きやすいので、清潔に保つことができる
・長く使うことができる
<気になるところ>
・乳頭と乳頭の間に挟まった舌苔までとれているのか少し心配
それぞれいいところと気になるところがありますが、個人的には長く清潔に使える、のじじの舌クリーナーがおすすめです!ぜひ、舌磨きを購入する際には参考にしてみてください。