陸上の十種競技は点数で争うらしい?十種競技を分かりやすく解説




突然ですが、9126点、これはなんの数字だか分かりますか?定期テストの点数でもなく、カラオケの点数でもありません。これは陸上の十種競技の世界記録の点数なのです。

陸上の記録は秒数だったり、距離で残すのに、点数なの?と思われるかもしれませんが、十種競技は点数で競う競技なのです。

でもイマイチこの点数が凄いのかどうか分かりませんよね?日本陸上競技選手権大会の参加標準記録Aが7050点でその差が2076点なので、凄いと思えると思います。

この2076点という差を縮めるのには相当な努力と鍛錬が必要になります。

少しでも十種競技について知ればその凄さや面白さが分かるでしょう。今回はそんな十種競技について解説していきたいと思います。

十種競技とは

十個の陸上競技で成り立つ

名前の通り、陸上の種目を十個やる競技です。一個でも大変なのに十個やるなんて気が遠くなりそうですね。種目が多いので二日に分けて実施します。

一日目に100m、走幅跳、砲丸投、走高跳、400m。二日目に110mハードル、円盤投、棒高跳、やり投、1500mをやります。記載した順番で競技をやります。

点数で争う

普通、単体競技では秒数や距離等で競いますが、十種競技では独自の計算式で算出した点数で争います。100mであれば25.4347×(18-□)更に( )に1.81乗します。□には記録を代入します。

例えば100mの世界記録の9秒58であれば1202点となります。この様な計算式で各種目の点数を算出し、合計したのが記録となります。仮に13秒丁度だとすると468点なので世界記録と倍以上は違っていきます。

点数として表れ明確なので、あとどれだけ成長すべきなのか具体的でモチベーションにも繋がりますね。

世界記録と日本記録

世界記録はフランスのケビン・マイヤー選手が記録した9126点で日本記録は右代啓祐選手が記録した8308点です。

その差は818点です。きりをよくして1000点差があったとして各競技100点加算するれば追いつくという計算となりますがこの差は大きいです。

100mであれば約0.5秒、砲丸投げであれば約2m遠くに投げて得られる加算点となりますのでそれだけ各種目100点の壁は高いです。でもいつか日本人がこの壁を乗り越えてくれることを信じています。

十種競技をより深くしろう!

各競技がハイレベル

十種競技の覇者のことを「キングオブアスリート」と呼ぶほどにその勝者は讃えられます。それだけ十種競技は過酷であり、よりレベルの高いものです。

器用貧乏の様なイメージがありますが決してそんなことはありません。世界レベルでは日本選手権の単体種目のトップ選手と肉薄するあるいは超えてしまう記録を叩きだします。それだけレベルの高い競技です。

十種競技の注目選手

今回は日本記録保持者でもある右代啓祐選手をピックアップしました。196cm92kgという恵まれた体格を持ち日本人離れしたパフォーマンスを発揮します。

体格もあってか100m等のスプリント系は苦手ですが、それを補うほどのパワーがあります。昨今では苦手のスプリント系でも自己ベストを更新する等、今後注目出来る選手です。是非今後の右代啓祐選手の活躍を注目して見て下さい。

十種競技をやってみよう

定期的に体験会などが実施されています。また、各競技会に所定の手続きをすればエントリーできます。公式の大会であれば自分の記録が出ますので今後のモチベーションにもなります。

いきなり十種競技は大変と思えば単体種目をいくつかピックアップして挑戦するのも良いかもしれません。大会の情報はネットや各地域の陸上の団体等に連絡して聞いてもよいかもしれません。

十種競技のまとめ

1.十種競技は二日に分け十種類の競技の記録を点数化して争う

2.世界記録と日本記録だけで818点の差がある

3.各種目ごとにハイレベル

4.日本の右代啓祐選手が注目選手

5.一般の人でも体験会や大会に参加できる

いかがだったでしょうか?少しは十種競技について分かりましたでしょうか?まだまだ世界の壁は厚いですが、いつか日本選手が乗り越えられることを見たいですね。

私は十種競技には参加したことはありませんが、挑戦のために100mにまず挑戦したことがあります。皆さんも自分のペースで良いので参加してみることをおすすめします。

オリンピックは来年に延期になってしまいましたが、来年のオリンピックあるいは他の大会でも十種競技を観ることができるので是非その凄さを体感してみてください。

日本ではまだマイナーな競技ですが凄さや面白さが分かれば今後スポーツの楽しさの幅も広がりますし、日本の十種競技も注目されれば強い選手も増えてくると思います。是非今後の十種競技に注目してみて下さい。

以上、十種競技についてでした。