泣くほど仕事に行きたくない時の原因を追求して解決した心の働きとは?




私が本当に『仕事にいきたくない』のピークだったのは、20代前半の頃です。働いていた会社がブラック会社だったため、『仕事に行きたくない』と毎朝思っていました。

会社は典型的なブラック会社で、毎日12時間以上の労働、少ないお給料、有給はとれないし、休日出勤も当たり前な環境でした。朝9時から深夜3時まで働いたこともあります。

おまけに取り引き先のお客さんは、無理無茶な注文を押し付けくるのも本当に辛かったし、上司も投げやりな態度で、失敗すると舌打ちをしたりあからさまに嫌な態度をとる信頼のない上司でした。

おかげで、職場の雰囲気はピリピリしていて、周りの職員も冷たい態度。何かあるたびに上司の怒号が飛ぶのではないかと不安と緊張が1日中ありました。

何もなければ『ああ今日が平和でよかった』と安心して寝付くことができますが、失敗して怒られたりすると落ち込んで、その後も引きずってなかなか寝付くことができなかったり、気持ちの切り替えができずにずっと不安定でいました。

日曜日の夜は『明日が来なければいいのに』となんだか悲しくなって泣いていたり、ストレスを発散するために暴飲暴食を繰り返して、体調管理もままならない状態でした。

今思えば、軽い鬱だったんだと思います。情緒不安定で、弱いのにお酒を飲んで嫌なこと忘れようと必死でした。本当に辛い時期でした。

仕事のやりがいや、目標を見出せなかった

ひどすぎる職場環境

前述のひどすぎる職場環境も原因に含まれますが、もう一つは自分に原因があると考えました。それは仕事のやりがいや、目標を見出せなかったということです。

私は専門学校で専門技術を学んでいましたが、当時は『こうなりたい!』という夢や目標が明確ではなかったので、なんとなく面接が受けて合格した会社に就職しました。それがそのブラック会社でした。

生活のため、お金のため

将来の目標がないと、『成長しよう』とか『改善しよう』という気持ちがなくなり、仕事のやりがいが見出せず、『生活のため、お金のため』というその日暮らしでやる気のない毎日過ごしていました。

なので、仕事で失敗しても次に活かすことができなくなり、繰り返し失敗して『自分はダメだ』とどんどん自己嫌悪に陥るようになりました。

お客様や職場に迷惑をかけて自分の信頼を失う恐怖

その失敗の経験から、『今日も何か失敗するんじゃないか、また怒られるんじゃないか』と毎朝不安と緊張でいっぱいになり『仕事にいきたくない、なにもかもしたくない』という否定的な気持ちが起こるようになりました。

失敗しても『ま、いいか』と楽天的に考えるような性格だったら良かったのですが、私にとっては失敗は『お客様や職場に迷惑をかけて自分の信頼を失う恐怖』でしかなかったのです。

環境を変えなければ、自分は本当に鬱病になってしまうと危機感を感じ転職

なに不自由ない環境

環境を変えなければ、自分は本当に鬱病になってしまうと危機感を感じ、引き止められましたが決断をして、転職をしました。

転職した先は仕事内容も楽で、職員も優しく、なに不自由ない環境でしたが、何故か不安と緊張はまとわりつくばかりでした。

環境を変えても、自分の仕事に対する気持ちを変えていかないといけないんだ、自分が変わらないといけないんだと気付いて、自分を見つめ直すために様々な書籍やインターネットサイトを検索しました。

自分が変わらないといけない

私の場合は、仕事のやりがいを見出せずにやる気をどんどん無くしていったのが原因だと思ったので、なにが自分のやりがいなのかを見つけようとしました。

ある日仕事中に、お客様から『丁寧に対応してくれてありがとう』という言葉をいただきました。私はその時初めて、『仕事していて良かった』と思えたのです。

自分が励むことで誰かのためになる

自分のしたことが社員やお客様のためになるんだなと実感できた時に、仕事に対しての楽しさも感じることができ、前向きな気持ちになれました。

そのうちに、仕事で失敗してもくよくよ落ち込まず、失敗は成功のチャンスなんだと捉えて仕事に向かえるようになり、『仕事に行きたくないな』という気持ちは今ではほとんどありません。

自分が励むことで誰かのためになるんだ、という気持ちをもって仕事と向き合えることができました。

仕事に行きたくない時のまとめ

そんな私でも、ごくたまに仕事にいきたくないなと思うこともあります。

その時は、家族や友人、職場の人たち、お客様のことを思い出しています。

『自分がここで頑張ることは、社会貢献につながっている、みんなが安心して生活できるようにつながっているんだ』と、自分だけじゃなく、周りの人達全員が関わりがあるんだという風に、俯瞰の目線で考えると、前向きな気持ちに切り替えることができます。

あなたが誰かを大切に思って行動するだけで、誰かが笑顔になっているのをイメージしてみてください。

嘘だと思ってやってみてください。少しでもあなたは周りの皆さんの助けになっているんですよ。そう思うと嬉しくなりませんか?

また、『仕事にいきたくない』という気持ちが出た時は、自分の気持ちが落ち込んでいるサインだと気付いてください。それを放っておいたり、お酒や遊びで誤魔化してはいけません。その気持ちは思う毎に心の中に培っていき、自分自身を壊してしまう原因となります。

その気持ちを置いておかずに、向き合ってください。無理やり楽観的な方向に持っていかず、自分を見つめてください。必ず原因はあり、解決できる手段は必ずあります。

すべて自分の心の働きによって決まります。どんなに悪環境にいたとしても、平気な人やダメになる人がいます。その差は『心の働き』です。

向き合って原因がわかったら、原因解決のためのプラスな言葉を発したり、自分が成長している良いイメージをしてください。

そして、どんな失敗があっても、全部自分を成長させるためのジャンプ台なんだ!と思い、一歩勇気を出して踏ん張ってみてください。

時には辛くなったりするかもしれません。その時は今までの自分と今の自分を比較してみてください。1ミリでも自分は変わっているんです。必ずプラスに成長しています。それを忘れないようにしてください。