転職で業種別の有利な資格




今の仕事に不満などがあり転職を考えている方いらっしゃるのでは
ないでしょうか?

そこで今回は「転職で業種別に持っていると有利な資格」について
書きたいと思います。

私自身も当時していた仕事に不満があり転職を考え仕事先を探していた時期あります。
私の場合はハローワークに行きましたが今はネットやコンビニに冊子が置いてあったりで探しやすくなりましたよね。
でも実際求人票を見て「この仕事いいな」って思ってよく読んでいくと「有資格者」と書いてありがっかりした経験があります。資格を持っていると時給や給与が高く書いてある求人票もありました。

転職したいけど自分がしたい仕事の業種にはどんな資格を持っていたら
有利なのかわからない事ありますよね。

そこで私が選んだ3業種で持っていると有利な資格を紹介したいと思います。
資格の取り方や受験資格なども書いてあるので少しでも力になれたらいいなと
思っています。

それでは私が選んだ3業種について紹介していきます。

医療と福祉関係の業種

社会福祉士

仕事内容・就職先について
行政機関、老人ホームや病院、地域包括センターなどで利用している方とその家族の悩みや相談を受け、専門家につなげるのが主な仕事です。
「ソーシャルワーカー」とも呼ばれています。
主な就職先は行政機関、老人ホームや病院、デイサービスなどです。
生活指導員として児童養護施設、独立して事務所を立ち上げる方もいらっしゃいます。

受験資格を取る方法
社会福祉士になるにはルートは様々ありますが国家資格なので受験資格と共にその国家試験に合格する事が必要です。
大学もしくは短大を卒業している方は短期養成施設、一般養成施設を卒業する事で受験資格を得る事ができます。
大学もしくは短大を卒業していない方は働きながら大学卒業資格を得る事ができる通信制の大学を経て一般養成施設を卒業すれば受験資格を得る事ができます。
一般養成施設の通学コースでも夜間部があります。通信制の大学は基本自宅で勉強をします。別途に国家試験対策講座を受講する場合も通学コースでも色々な曜日に開催されています。万が一仕事で都合が悪くなっても別の曜日に振り替えができます。

試験日・申込先など
国家試験は2月の年1回で申込受付は9月上旬から10月上旬です。
申込先は公益財団法人社会福祉振興・試験センター。
受験料は15440円です。
合否発表は翌月です。
合格基準は1問1点150点(受験科目の一部免除を受けた受験者は1問1点の67点)の6割です。
合格率は直近5年で平均27.6%です。

介護初任者研修(旧ホームヘルパー)

仕事内容・就職先について
掃除や洗濯、料理などの「生活援助」と利用者の方の食事、入浴、排せつなどの日常生活を支援する「身体介護」の2種類があります。
主な就職先は老人ホーム、訪問介護事業所、デイサービスなどがあります。

資格を取る方法について
この資格は受験資格がなく誰でもチャレンジする事ができカリキュラムを修了し
筆記試験に合格すれば取得できます。合格ラインは100点満点中70点以上です。
通信教育と通学の2種類がありますが通信教育の場合は通信講座のみでは取得できないので通学講座(スクーリング)が必要です。
ちなみに私はこの資格を持っていますが通信と通学併用で取得しました。
通学は学校によって異なるので学校に問い合わせてみてください。

その他
実務者研修という資格もあります。
これも同じく受験資格がなく誰でもチャレンジする事ができカリキュラムを修了と共に資格取得できます。
初任者研修との違いは学習するカリキュラムと受講料です。
カリキュラムの中の「医療的ケア」でたんの吸引・経管栄養を学ぶ事ができます。実際の介護現場で行うには講義・演習に加えて実地研修を修了しておく必要があります。
ある程度の基本知識が必要なので初任者研修を終えてから取る事をお勧めします。

介護福祉士

仕事内容・就職先について
「身体介助」「生活援助」の2種類に加えて要介護者のご家族に対して家族介護のアドバイス、介護用具を使う際の指導を行います。その他職場のチームリーダーとして「メンバーのタスク管理や指導」といった仕事もします。
介護のスペシャリストとして介護業界で重要な位置づけとなっています。
主な就職先は老人ホームなどの介護施設、デイサービスなど様々です。
現場で経験を積んで訪問介護に従事、介護福祉士養成施設の教員、講師を務める方もいらっしゃいます。

受験資格などについて
受験資格は実務経験ルートと養成施設ルートと福祉系高校ルートの3種類があります。

実務経験ルートは実務経験3年以上+実務研修修了、実務経験3年以上+初任者研修修了+喀痰吸引等研修の修了の2種類があります。
受験時に実務経験証明書を提出する必要があります。同じ期間内に複数の事業所に所属している方は従事日数内訳証明書も必要になります。

養成施設ルートは高等学校卒業後2年制以上の介護福祉士養成施設を卒業、高等学校卒業後福祉系大学、社会福祉養成施設、保育士養成施設のいずれかを卒業したのち1年制以上の介護福祉士養成施設を卒業の2種類があります。

福祉系高校ルートは福祉系高等学校に2009年度以降に入学して新カリキュラムを修めて修了、福祉系高等学校に2008年度以前に入学し旧カリキュラムを修めて卒業(介護技術講習を未講習の場合、国家試験時実技試験あり)、2009年度以降に特例高等学校に入学し、必須単位を取得し卒業したのち9ヶ月以上の介護等の実務の経験(介護技術講習を未講習の場合、国家試験時実技試験あり)の3種類。

試験日・申込先など
国家試験は1月下旬の年1回で申込受付は8月上旬から9月上旬です。
申込先は公益財団法人社会福祉振興・試験センター。
受験料は15300円。
合否発表は3月です。
合格ラインは1問1点125点満点の6割です。
合格率は2020年1月実施の第32回では69.9%です。

飲食関係の業種

調理師

仕事内容・就職先について
人々に料理を提供する事。開店前の仕込み、調理、盛り付けです。
その他に店舗の衛生管理があります。
主な就職先は飲食店、宿泊施設、学校の給食室、病院や福祉施設の調理場などです。

受験資格などについて
調理師は専門的な調理技術と食の知識を証明する国家試験です。
調理師学校(養成施設)に入り1年以上勉強し無受験で取得する、
飲食店などで2年以上実務経験を積んで調理師試験に合格して取得する2種類あります。
試験日は前期の8月と後期の1月の2回です。
願書は公益法人調理技能センターです。
試験は都道府県別で行っています。
学科試験と実技試験があります。
合否発表は前期は9月末後期は3月末です。
合格目安は全7科目の合計点が6割以上です。
合格後に各都道府県の調理師名簿に登録する必要があります。
合格率は60%から65%です。

フードコーディネーター

仕事内容・主な就職先
「食」をキーワードに食の楽しみ方や正しい食生活を提供するスペシャリスト。
食品メーカー・飲食店などの食品企画やメニューの開発やアドバイザー業務、料理教室主催や講師の仕事などです。
主な就職先は食品メーカー等の企業、飲食店、スポーツ関連施設などです。

受験資格などについて
受験資格は中学卒業以上。
1級から3級があります。
2級はフードコーディネーター3級資格認定者。
1級はフードコーディネーター2級資格認定者。
試験会場は東京・名古屋・大阪・福岡の4ヵ所。
2級の2次試験は東京・大阪の2ヵ所で行われる。
試験日は3級は10月下旬~11月(年に1回)
2級は1次試験が6月~7月、2次資格認定講座が8月。
1級は1次試験(書類審査)が9月末締め切り、2次試験は2月~3月。
願書は特定非営利法人日本コーディネーター協会。
受験料は3級11000円、2級11000円(2次試験14000円)
1級12000円(2次試験16000円)
合否発表は試験日から約3週間後。
合格後に認定登録が必要です。
合格率は3級の場合7~8割です。

製菓衛生士

仕事内容・就職先
食品学や栄養学、衛生に関する法律や科学的な知識なども必要とされる
重要な仕事を行う。
主な就職先はお菓子メーカー、ホテル、レストランなどの製菓専門部門。

受験資格などについて
製菓衛生士は国家資格なので国家資格を合格する必要があります。

受験資格は1年以上製菓の専門学校で製菓について勉強した者もしくは
2年以上製菓製造業(助手や見習い)に従事した者。

受験は居住地や勤務地に関係なくどの都道府県でも受験する事ができる。
各都道府県により願書配布、出願、合格発表、免許申請の手続きが
異なるので実施日も含め早めに受験予定の都道府県庁の生活衛生課等に問い合わせる(各都道府県のホームページでも確認できます)
合否発表は郵送する受験地と自分で確認する受験地がある。
自分で確認する受験地の場合受験票と印鑑を持参し合格確認後、その場で合格証書と免許申請に必要な書類を受け取るとよい。

免許の申請について
以下の物を準備して住所地の都道府県知事に申請をする(都道府県によって異なる場合があるので確認してください)
窓口は都道府県庁または保健所
・免許申請書(申請地の都道府県庁または保健所で配布)
・合格証書(受験地が発行)
・戸籍抄本 発行日から6ヶ月以内(外国籍の場合は外国人登録証明書の写しなど)
・診断書(麻薬、あへん、大麻、覚醒剤の中毒者でない証明)有効期間は3ヶ月以内。(診断書は免許申請書の中にある)
・登録手数料平均5600円
・印鑑

本人の申請により製菓衛生士名簿に登録され免許が交付される。

事務職の業種

MOS(マイクロ・オフィス・スペシャリスト資格)

マイクロソフトが公式に発表しているWordやExcelなどのマイクロソフト・オフィス製品の利用スキルを客観的に証明する国際資格です。

主な就職先
一般事務、OA事務、営業事務、職種問わず管理職、マネージャー(候補)、営業、
法律事務所、税理士事務所、インストラクターなど。

受験資格などについて
年齢、国籍問わず誰でも受験できる(未成年の方は保護者の合意の上で)
「全国一斉試験」と「随時試験」の2種類の受験方法がある。
「全国一斉試験」は年1~2回行われる。
「随時試験」は受験会場ごとに申込方法、期間が異なる。

「全国一斉試験」は試験日約1ヶ月~約1ヶ月半前から申込開始。
インターネット(クレジットカード/銀行振込)と郵送(窓口で支払)の2種類ある。
「随時試験」は試験会場ごとに申込方法と期間が異なる。
試験当日の持ち物は受験IDとパスワード、受験票、写真付きの身分証明書(学生は学生証)
受験料は10780円、学割は8580円。
合格した方には受験から4~6週間後に合格認定証を郵送。

注意点について
MOSには「再受験ルール」がある。
・同じ科目を2回受験する場合、前回の受験から1日(24時間)待つ必要がある。
・3回目以降の受験は、前回の受験から2日(48時間)待つ必要がある。

TOEIC L&R

TOEIC L&R

主な就職先
通関士、システムエンジニア、貿易事務、バイヤー、翻訳家など。

TOEIC R&Lは年10回(1,3,4,5,6,7,9,10,11,12月)
全国約80都市で実施されている。実施回数は受験地ごとに異なる。
日程を確認して申込。
受験票は試験日約2週間前に発送される。
受験当日の持ち物は受験票、証明写真1枚、写真付き証明書、筆記用具、腕時計。
テストの結果はリスニング5~495点、リーディング5~495点、トータル10~990点のスコアで5点刻みに表示される。
テスト結果は試験日から30日以内に発送される。

医療事務

医療機関で受付や会計、診療報酬請求などの業務

受験資格などについて
医療事務の基本的な算定知識を有する方。

診療報酬請求業務を迅速かつ確実に行える事を証明する
「診療報酬請求事務能力検定」と
院内でのコミュニケーション能力なども問われる
「医療事務技能審査認定試験」
の2種類がある。

「診療報酬請求事務能力検定」は年2回(7,12月)に行われる。
試験科目は学科と実技。
受験料は9000円。
合格発表は試験の約2ヶ月後。
申込方法は郵送とインターネット。

「医療事務技能審査認定試験」
医科は年12回(毎月)、歯科は年6回(5,7,9,11,1,3月)
在宅での試験。
受験料は共に7700円。
申込
1.受験料を銀行振込(財団指定口座)に納入。
2.所定の受験申込書に振込明細書を添付のうえ日本医療財団本部へ郵送。

受験票は試験日10日前までに発送されます。
試験問題の受取は受験申込書に記載された住所へ宅配便にて試験日当日の午前中指定で発送します。
試験問題・解答用紙の返送は試験日翌日までに同封の返信用封筒に試験問題・解答用紙を封入し発送記録の残る方法で送付してください。

合否判定は学科試験および実技試験ⅠⅡすべての得点数が70%に達した時点で合格。
合格発表・合格証書の交付は試験日から約1ヶ月後郵送により通知。

併願受験について
医科と歯科の併願はできません。
ケアクラーク技能認定試験(在宅試験)との併願は可能ですがその他の会場試験との併願はできません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は介護・福祉、飲食、事務の3業種の転職に有利な資格あげて
みました。

資格によって誰でも受験できたり受験資格が必要だったり色々あった
と思います。
受験資格が必要なのはちょっと大変ですが持っていると有利なので
チャレンジしてみてください(誰でも受験できる資格もですが・・・)
実は私も紹介した資格の中でちょっとチャレンジしてみたい資格が
あります。近々試験勉強を始めようと思っています。

転職ってけっこう大変ですよね。
求人探しから始まって履歴書・職歴書作成、そして面接。
でも自分がやりたい仕事の為なら頑張れちゃうから不思議だなって
私はいつも思います。

私が紹介した業種以外の資格も沢山あるのでこの機会に調べてみて
「これならチャレンジできそうだな」っていう資格にチャレンジして
取得するのも有りだと思います。

私が取得したと書いた介護者初任者研修(旧ホームヘルパー)は
娘が小さい時に通学の時は夫や義母に預けて取得しました。
育児と家庭と学習の両立はとても大変でしたが今はあの時頑張ってよかった
なって思います。

みなさんにとって「これでよかった」と思える転職が出来ることを
祈っています。

長々と書きましたが読んでいただきありがとうございました。