麩の原料は何でできているの?栄養はあるの?




麩という食材は、どの家庭でも味噌汁に使ったことがあるのではないでしょうか。そして、子供の頃食べたことがあるふ菓子だったり、母親が作ったお吸い物や煮物に入っていたりと麸は昔からある食べ物です。この麩は、それ自体は味もなくフワフワしているので、なんだか頼りなく栄養もあまりなさそうですね。麩を食べたからといってお腹一杯になるわけでもありません。

ところで、この麩は何でできているのでしょうか?それは、小麦粉に含まれるグルテンというものを加工してつくられるのです。このグルテンは、たんぱく質でできていますので麩に全く栄養がないということはなさそうですね。

実際に、精進料理では麩を使って煮たり揚げたり調理することによって肉に似せて料理しています。精進料理は知っていますか?お寺の住職さんが食べている食事で、修行する人もこの精進料理を食べるのです。この精進料理は肉を使わないので、麩のようなたんぱく質が摂れる食材はとても貴重です。麩以外にお肉の代わりに大豆を使うこともあります。お肉が食べれない料理なんて私には考えられませんが、おそらく健康的になれそうです。そして、お肉が苦手な人でも麩を食べれば、たんぱく質を摂取することができるということになりますね。

麩の原料を知れば手作りできるかも!?

買い置きできる麩は主婦の味方

麩には栄養がないと思っていた人、まさかたんぱく質が含まれていたなんて驚きですね。スーパーで売られているお麩は、手頃な値段で購入することができ、乾燥しているので買い置きできるため主婦にとっては便利な食材です。

手頃な値段の麩と同じ原料でも高級なものに変身?

しかしこれとは逆に、近所のスーパーでは手に入りにくく、賞味期限も短い生麩を知っていますか?同じ麩ですが、こちらは食感が全く違います。もちもちとした食感は食べ応えあるのにヘルシーなので女性にはとても嬉しい食材です。また、生麩になると精進料理というより、高級料亭や懐石料理に使用される方が多いです。乾燥した麩に比べて価値が高そうに思えますが、意外に値段は高くはありません。

自分で作れる?麩の原料はこれだけ!

でも、あなたが普段買い物に行くスーパーには売っていないかもしれません。通販や取り寄せで購入は可能ですが、もっと手軽に手に入れたいという方には、手作りという方法があります。作り方はいたって簡単です。小麦粉を水で練ってグルテンを取り出すだけです。小麦粉は強力粉を使いましょう。グルテンを取り出すために何度も水を替えないといけませんが、自分で作る生麩はさぞかし美味しいことでしょう。どうしても食べてみたい人は作ってみてはいかがでしょうか。

脇役ではない!麩は栄養も豊富で健康食だった!

麩に栄養がないと思っていたら大間違い!

これまで麩という食材を、味噌汁やお吸い物の薬味と同じ位置付けで考えていた私もあなたも、これからは麩に対するイメージが変わったのではないでしょうか。それは、今まで全く栄養がないと思っていた麩にはたんぱく質が含まれているのですから。

色々アレンジできる麩の魅力とは?

麩のレシピなんて味噌汁くらいしか思いつかないという人、麩という食材を最大限に利用してみませんか?麩は調理も簡単で、お肉の代わりに煮物や揚げ物に利用できるだけなく、トースターで焼いたら、サクサクした食感になりスナック菓子の代わりに食べることができたり、麩を卵と牛乳で作った液に浸して焼けばフレンチトースト風にアレンジできてしまうのです。立派なスイーツです。しかもヘルシーなので、カロリーを気にする必要はありません。

麩はどんな料理にも合う食材だった!

麩は吸水性も良いので、お腹に溜まりやすく、その吸水性を生かしてハンバーグのたねに入れると肉汁を閉じ込めてくれ、ジューシーなハンバーグになります。更に、麩は消化吸収が良いので小さなお子さんやお年寄りにも流動食や離乳食にも使えるオススメしたい食材なのです。また、麩はもともと小麦粉から作られるため味がないのが特徴で、主張しないのでどんなものにも合わせることができます。和食しか使えないと思っていたら、中華料理や、洋食にでも引き立て役として使えると思います。

麩の原料がシンプルだからこそ使い方も無限大!

私達が日頃から食べている麩ですが、どういうわけか食卓に出される頻度があまりにも少なく、世間からも注目されないので、食品として目立たず、栄養もないと思われています。

しかし、実は麩はたんぱく質が豊富で健康食品なのです。スーパーの目立たない棚の所に、地味な袋に入った麩が売られていますが、売り場の麩を見ただけではメイン料理が思い付かない為に、皆に素通りされてしまいがちですが、そこであなたは、その麩を購入して食卓に出してみましょう。

小麦粉からできている麩は味もないので、麩の味が嫌いという人も少ないのではないでしょうか。味がないということは、麩に魅力がないように思えますが、それは間違いです。味がないのでアレンジの幅が広くなるということです。日本の食材なので、今まで通りに和食にしか使わないのは勿体ないですね。お寺の住職さんが食べている地味なイメージの麩を、あなたらしくアレンジしてみてください。現代風にアレンジした麩を食卓に出せば家族も新しい味に驚いてくれるでしょう。また、小さなお子さんやお年寄りにも食べやすいということは、おもてなし料理に使用しても問題ないということです。地味だからと敬遠せずに麩を色々なシーンで使ってみて下さい。