病気や怪我、介護、育児などのため、いったんは仕事を辞め、
しばらくしてから仕事に復帰したいと
考える人も少なくはないでしょう。
今では再就職を目指す人も珍しくはありません。
しかし、
「そろそろ再就職したいけど、何から始めればいいだろう?」
「ブランクが長く、その理由を面接でうまく答えられるか不安だ」
など、再就職のための一歩を踏み出そうとしても、
どうしても不安がつきまといますよね。
あるアンケートによると、再就職をするときに不安な気持ちを持つ人は
80%以上にのぼるという結果も出ています。
しかし、不安に惑わされてはいけません。
そもそも普通の転職であっても不安はつきまとうものです。
「職場の雰囲気に馴染めるか」
「自分の能力を発揮できるか」
「嫌な上司はいないだろうか」
などなど、新しい環境に移るわけですから、不安は尽きないのも当然です。
そして、これらの不安は、実際に働き始めてみないと解消できないものです。
再就職活動中にこれらの不安に対応するためには、
不安の正体をしっかり見極めて整理することと、
再就職に対する正しい知識を身につけることが大切になります。
ここでは、再就職を成功させる秘訣や、
自己PRの仕方についてご紹介していきます。
これを読めば、再就職だからと言って
特別難しいことをするわけではないということが分かると思います。
再就職を成功させる秘訣とは?
再就職に対する不安を整理する
先ほども述べた通り、
転職だろうと再就職だろうと、不安はつきものです。
重要なのは、自分が何に対して不安を持っているのかを
整理してみることです。
求職者によって不安に思うポイントはそれぞれ違いますが、
経験不足や長期のブランク、
新しい職場環境に関する不安が多いのではないでしょうか。
不安を紙に書き出してみるだけでも、頭が整理され、
すっきりするでしょう。
また、不安の原因を整理しておくことは、
後述するエージェントを活用する上でも大切になってきます。
自分の気持ちを正直に伝えることで、あなたにより適した
再就職先を案内しやすくなるのです。
面接で聞かれやすい点は事前準備を念入りに行う
再就職の面接で聞かれやすいのは、前職の退職理由と、
ブランク期間をどう過ごしていたか、という点です。
ブランク期間が長い場合、採用側の企業としては、
そうなってしまった理由を気にしています。
まずは面接に漕ぎつけるためにも、書類選考の段階で
必要以上にネガティブな印象を持たれないよう、
履歴書や職務経歴書などには、あらかじめ
退職理由に関する内容を盛り込んでおくことがおすすめです。
そして、面接でほぼ聞かれる、前職の退職理由と、
ブランク期間をどう過ごしていたかという質問への回答を
事前に用意しておきましょう。
その際、たとえば、ブランク期間には資格の勉強をしていた、
などの前向きなエピソードがあると印象も良くなります。
再就職のサポートができるエージェントを活用する
大手転職エージェントは、再就職のための
サポート体制を整えていることがほとんどです。
エージェントを活用すると、専任のキャリアアドバイザーが
再就職をサポートしてくれます。
たとえば、過去のキャリアから強みを見つけ出してくれたり、
履歴書や職務経歴書を添削してくれたり、
面接の練習まで行ってくれます。
また、自分が感じている不安をエージェントに相談すると、
良いアドバイスをもらうこともできるでしょう。
1人で悩んでいると不安が増すばかりですが、
サポートしてくれる人がいれば心強いですよね。
再就職での自己PRのポイント
自己PRの目的とは
面接ではなぜ自己PRが欠かせないのでしょうか。
求職者に自己PRをさせて、企業側は
何が知りたいのでしょうか。
ここを間違えると上手な自己PRに繋がりませんので、
しっかり押さえておきましょう。
自己PRは、応募先企業に自分の能力や強みを売り込むものです。
企業側が見ているのは、業務に必要なスキルや経験があるか、
自社に社風や現場にマッチする人材か、などです。
ここで自分の良さをうまく伝えられないと、
企業側に良い印象をもってもらえません。
自己PRはしばしば自己紹介と混同されるのですが、
そうではなく、自分を売り込むチャンスだと
捉えておきましょう。
自己PRには具体例を盛り込む
自分の能力や強みをアピールしても、具体性のない
話ばかりでは企業側は判断に迷ってしまうでしょう。
自己PRで重要なのは、企業側に「採用したい」
「うちで働いてほしい」と思わせることです。
たとえば、「提案力がある」ことが強みだとすれば、
提案力を活かした経験や、具体的な成果を事例を
交えて伝えるようにしましょう。
自己PRは企業側が求める人材とリンクさせる
企業側には必ず、求める人物像というものがあります。
求職者が新しい職場で力を発揮していける人物かどうかを
見極めたがっています。
そのため、「これだけの経験とスキルがあります」
ということは伝えられても、その経験を新しい職場で
どう発揮していけるかまでを伝えられなければ不十分なのです。
事前に企業研究を行い、自分の強みをどう発揮していけるかを
明確にしておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
再就職の面接であっても、ブランク期間について
きちんと回答を準備しておけば、通常の転職と
それほど変わりないということが伝わっていれば幸いです。
ブランク期間が長い場合は、なぜ長くなってしまったのか
という理由が説明できれば問題ありません。
育児や介護をしながら少しずつでも、資格取得に励んだり、
自己研鑽をすることは可能ですよね。
そういった経験は労働意欲や向上心があると思ってもらえるので、
面接の際に伝えられると好印象です。
もしエージェントを活用するのなら、面接時に自分では
うまく伝えられなかったアピールポイントを、エージェントが
企業側に直接補足して伝えてくれることもあります。
そういった対応が可能かどうかも、事前に確認しておくと安心です。
また、自己PRではポイントを押さえた内容が求められますが、
多くの人が自己PRに苦手意識を持っているのではないでしょうか。
自分にはこれといった強みがない、アピールできる経験もないと思っていても、
過去のキャリアを遡れば自ずと見えてくるはずです。
これは私の経験なのですが、自分の強みはエージェントと
相談しながら探していくと良いと思います。
自分では気付かなくても、第三者から見ると
強みと捉えられることがあるのです。
これからの時代、人生100年と言われています。
仕事に従事する期間も長くなると思うので、
少しでも希望に合う企業に再就職できることを願っています!