入社して最初の配属は和気あいあいとしていて、仕事量もそれほど多くない、わりとゆるい部署に配属になりました。
しかし5年目に異動となり、かなりブラックで、多忙な部署に配属されることになりました。
前の部署のゆるい空気とのギャップに心が疲れ、1ヶ月ほど経った頃から仕事に行きたくなくて仕方がありませんでした。
こなしてもこなしても終わらない仕事に追われ、周りのみんなも疲弊しているから、誰にも助けを求められませんでした。
異動して間もないのに、部署全体に余裕がないので新人扱い等されず、次々と容赦なく仕事が降りかかってきました。
孤独を感じる毎日に、いつまでこの状態が続いていくのだろうと、現在にも先にも希望が見出すことができず、絶望的な感覚に襲われていました。
夜は毎日22時過ぎに帰り、コンビニでご飯を買って食べて寝るだけの生活。
疲れ切ってシャワーも浴びず、翌朝急いでシャワーを浴び、無心で家を飛び出します。
電車に乗っていると、このまま違う場所に行ってしまいたい、会社に出社したくない、という気持ちばかりが押し寄せてきて、毎日どうしたら会社に行かなくても済むだろうか?ということばかりを考えて通勤時間を過ごしていました。
とにかく仕事量が多過ぎて、自分なりにどんなに頑張っても終わりが見えない毎日
職場の雰囲気も最悪
自分だけでなく、部署全体が抱えている仕事量が多過ぎたので、周りのみんなにも余裕がなくて、部署内のコミュニケーションもままならず、職場の雰囲気も最悪でした。
朝出社しても、挨拶をする職員はほぼいませんでした。
いくら仕事が忙しくても、ほかに何か一つでも楽しみな時間ややりがい、人間関係があればそこにすがれたのかもしれませんが、それも見つけられませんでした。
1つの仕事に対する責任も大きかった
さらに、仕事柄、もし納期に間に合わなければ、市民全体に影響を及ぼしかねないような内容でしたので、1つの仕事に対する責任も大きかったです。
また、お金が絡む仕事をしていて、自分の仕事で何千万円ものお金が動いていたので、それを考えると恐ろしくて、絶対に失敗は許されないというプレッシャーもありました。
色んなプレッシャーから逃げたい、もう解放されたい
近くで同僚たちが淡々と仕事をこなしていく姿を見て、こんな働き方は自分にはできないという劣等感すら感じていました。
とにかく、色んなプレッシャーから逃げたい、もう解放されたい、私の居場所はここにはない、という気持ちが、会社行きたくない、という気持ちに繋がっていったのだと思います。
少しコミュニケーションが取れ始めると、そこから少しずつ気持ちが楽に
この状態のままでは心も体も疲れてしまう
会社に行きたくない毎日でしたが、最初は責任感からとりあえず出社しなければ、という思いでギリギリのところで出社していました。
でも、この状態のままでは心も体も疲れてしまうと思い、どこかで「手を抜く」ことをしなければと思いました。
仕事に影響が出てはいけないと思ったので、最初に手を抜いたのは家事全般。食事はコンビニやスーパーに頼り、掃除の頻度も減りました。
「こうしなくてはいけない」という理想を捨てる
「こうしなくてはいけない」という理想を捨てて、自分の楽な方法を優先させました。そして、次に職場で「できる自分」を演じるのをやめること。
劣等感を感じながらも、なんとかみんなについていこうと必死でしたが、「私にはできません」というのを表に出すようにしました。
もちろん、誰かに仕事を押しつける意味ではなく、ちょっとおバカな自分を演じつつ、それまでと同じように仕事は頑張りました。
自ずと先輩たちが目を向けてくれるようになり
でも、「できないやつ」「使えないやつ」って思われたらどうしよう?というプレッシャーから少し解放されたような気がしました。
また、自ずと先輩たちが目を向けてくれるようになり、本当に困っているときは、声をかけてもらえるようにもなりました。
少しコミュニケーションが取れ始めると、そこから少しずつ気持ちが楽になっていきました。
会社に行きたくない時のまとめ
会社に行きたくないと感じてしまっている時には、とにかく一度「理想を捨てる」ことが大事ではないかと思います。
なんかうまくまわっていないなと感じる時、おそらく現実と理想が乖離している状態なのだと思います。
もちろん、こうありたいという理想を持ち続けて追求していくことも大事だとは思いますが、どんなに頑張っても頑張っても理想に追いつけないとき、自分がしんどいときには、思い切って一度理想を捨てて、現実の自分と向き合うことの方が大事だと私は思います。
できない自分を認めたり、諦めたり、自分が納得できる理由を探したりしながら、とにかく自分が楽になれる方法をとることが1番なのではないかと思います。
私がしたように「おバカな自分を演じる」こともその方法の一つだと思いますし、時には一旦その場から逃げ出すことがあってもいいと思います。そのようにして、どこかに一瞬でもふと余裕が生まれてこれば、そこからまた改めて理想を掲げて上がっていくことはいつでも可能だと思います。
会社に行きたくないという気持ちに追い詰められた状況では、きっと何事もうまくいかないと思うので、どんなかたちでも一度「手を抜く」ことが大事なのではないかと思います。