高校生、もしくは大学生になって様々な理由でアルバイトを始める人は多いかと思います。
はじめてアルバイトをして新たな人間関係を築き、労働の楽しさと苦労を経験するでしょう。ですが、一生最初のアルバイト先で働く人はほとんどいません。アルバイトを始めれば、進路関係、人間関係、あるいは労働条件などを理由にいつか辞めなければなりません。
しかし、いざ辞めると決めたのに中々言い出せない…。そんな経験はありませんか。私も、辞めようと決めたのに言い出すのに何週間もかかったことがあります。言わなければとわかっていても、行動に移せずに時間だけが過ぎてだんだんと心が焦る。最悪その焦りが仕事に支障をきたしてストレスになってしまう。そういう負の連鎖に苦しんだ人はきっと一定数いるはずです。
バイトを辞めようと思っているけど言い出せない人に向けて、なぜ自分は言い出せないのか、そして後腐れなくバイトを辞める際に大事なことについて記します。
辞めると言い出せない理由
怒られるかもしれない
これはいわゆるブラックバイトで働いている人に多いかと思います。業務中色々なことを理由に怒られ、それが恐怖となっているせいか、辞めると言ったら怒られると予想できてしまっているのでしょう。
もしくは、辞めようと言ったら更に理不尽な目に遭うかもしれない。そう考えてしまって言うのが怖いと感じているのだと思います。この理由に該当している人は、自分を情けなく感じているかもしれませんが、それは今日の体験から発生している防衛本能によるものであり、おかしいことではありません。
怖くて言い出せないと悩んでいる人は、どうか自分を責めずに、むしろ恐怖を与えてくるところから逃げようと考えている自分の判断は正しいのだと思うようにしてください。
引き留められるかもしれない
おそらく、これに該当する人が一番多いのではないでしょうか。辞めると言ったら、もう少し頑張ってみないかと言われてしまうかもしれない。情で訴えられたら、断り切れないかもしれない。辞めたいと今思っても、もう少し頑張ってみれば違う考えになるかもしれない。そしてそのままずるずる続けてしまうかもしれない。そのように考えてしまい、辞めると言い出せない状況になっているのだと思います。
その場合、まず自分がなぜ辞めたいのかを明確にするといいと思います。理由がはっきりとすれば、きっと相手に流されるなんてことはないでしょう。
残った人が困ってしまうかもしれない
これはバイトリーダーなど責任のある仕事をしていた人が該当するケースが多いです。
自分が辞めた後、仲のいい友達や後輩が仕事で苦労するのではないか。そんな不安が頭から離れず、結局言い出せずに悩んでいるのだと思います。バイト先で仲が良ければ良いほどそのような不安を抱える人は多いです。
確かに、仲のいい人のことを心配するのは大事ですが、自分がそれで無理をする羽目になったら、かえって心配させてしまいます。その場合は引き継ぎ作業をしっかりするなど、自分が辞めた後に誰も困らないようにするのが大切です。
後腐れなく辞めるためには!
退職連絡は基本対面
バイトを辞めるというのは程度の差はあれ、非常に言いづらいかと思います。ついLINEやメールで済ませてしまいたいと考えてしまうのも無理はありません。しかし、メールやLINEで一方的に「辞めます」という連絡だけすると、相手に失礼だと思われてしまいます。それが原因で後々思いもよらない形で自分が損をする羽目になることもあるのです。どんなに気まずいと思ってもしっかりと対面し、誠意をもって伝えましょう。しかし、どうしても対面で退職を伝えるのが難しい場合は、電話で退職相談という形をとるといいでしょう。
アポを取る
バイトを辞めることは、自分はもちろんのこと、店長にとっても運営面ではとても大事なことです。バイトを辞める際は一度時間をもらえないかとアポを取ることをお勧めします。
口頭でも大丈夫とは思いますが、心配な方は、前日にメールやLINEなど文字として残るものでアポの交渉をするといいでしょう。
また、話し合うタイミングは仕事終わりなど忙しくない時間帯がベストです。お互い落ち着いた状態で話し合える環境を作れるように交渉しましょう。
辞めることを伝えるのは店長に話してから
バイトを辞めることについて苦悩し、誰かに話したいと思うかもしれません。仲のいいバイト仲間には本当の気持ちを打ち明けたい。そう考える人は少なくありません。
しかし、バイト仲間がどんなに仲のいい人でも、バイトを辞めることを伝えるのは店長に話してからにするべきです。なぜなら、店長より前に辞めることを伝えて、それが気付かない間にいろんな人に広まる可能性があるからです。もし店長が知れば「なぜ自分に相談してくれなかったのか」と不信感を抱かれますし、バイト先での空気が悪くなってしまう恐れがあります。
店長に話すより前に誰かに相談したい場合は、バイト先とは関係ない人だけにとどめておきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。バイトを辞めると伝えるまでは誰もが葛藤するでしょう。しかし、辞めたいと思っているのにだらだらと続けてしまっても、良い仕事はできません。バイトを辞めると決めた以上は、しっかりとその意思を通すことが大切です。
余談ですが、民法上バイトを辞めると伝えるのは二週間前までであれば問題ありません。しかし、緊急でなければ大体一か月ぐらい前に伝えることをお勧めします。その方が店長にとってもシフト面で調整しやすいため、スムーズに辞められると思います。引き継ぎがある人なら一か月もあれば作業完了できるでしょう。
人の縁というものはどこで繋がるかわかりません。後々面倒な目に遭わないためにも、双方合意の上で円満に退職できるのが一番です。
最後になりますが、この記事が少しでもバイトの退職に悩んでいた人の助けになれれば幸いです。