妊娠がうれしくない!?この気持ちはやっぱりおかしいの!?




「妊娠した!」って聞くと、どんなイメージがありますか?

はじめて家族が増えることに感動する?

きょうだいが増えて賑やかで嬉しい?

「よかった!」「嬉しい!」「おめでたい!」

だいたいがこんなイメージじゃないですか?

それでも知ってますか?

妊娠したことを、手放しで喜べない。嬉しいと思わないという女性もいることを…。

(ここでは学生の妊娠や、望まない妊娠をした場合は省きますね)

「そんなのおかしい!」「母性本能がないんじゃないの!」

そんなことを思う人もいるでしょうね…。

そして、私も妊娠がわかった当時、自分自身に対して同じように思っていました。

だって、自分が妊娠したことは、正直嬉しいことと当時は受け取れなかったんですから…。

もう「妊活」ということばも広まっていたし、妊娠を望んでいるかたにとってはなんて失礼な考えだろう。

自分をかなり責めたこともあります。

なんで自分は妊娠を素直に喜べないのか。

こんな考えはおかしい?

やっぱり私以外こんな考えの人はいない?

ネットを読みあさってみると、意外に同じ考えのかたがいたんです。

なんで妊娠が嬉しいと思わないの?

こんな考えの自分はおかしいの?

正直、いいえ!ぜんっぜんおかしくなんてない!!

今回は、妊娠が嬉しいと思えない女性たちのネットでのまとめ。

そして、私はなぜ妊娠したのに嬉しいと手放しで喜べなかったかについて、お話したいと思います。

妊娠したのに嬉しいと思えずに悩んでいるあなた。

まずは自分を責めるのはやめて、ちょっと読んでみてください。

みんな意外と妊娠が嬉しくないと思っていることも…

産むときの痛さが怖いから

やっぱりみんな心配になっているのは、陣痛や帝王切開の出産の痛みです。

これは出産を経験したかたも、初産のかたもほぼ関係ないと考えてもいいと思います。

出産を経験した女性に、「今まで生きてきたなかで一番痛かったことは?」

と尋ねたら、ほとんどが「出産」と答えるそうなんですって!

そして、男性が女性の出産の痛みを経験したなら、死んでしまうんですって!

とくに初産のかたは、この「未知なる究極の痛み」が想像できないから余計に怖いですよね…。

私は出産経験がありますが、「あの痛みをまた…」と思い返すことができるからこそ、ふたり目以降の出産のほうが怖いくらいです…。

会社に迷惑をかけたくない

働いているなら、絶対にこれは思ってしまいますよね…。

本当はおめでたいことなのに、妊娠したことを上司に報告しづらい…。

しかも時期が繁忙期と重なっていたり、人員が足りてなかったりすれば、なおさら言い出しにくいです。

妊娠中はなにがあるかわからないからこそ、そのときは誰かに迷惑をかけてしまう。

日本人のこの考え、もうちょっとどうにかなったらいいですよねぇ。

私が妊娠したとき、身体を動かす職場だったのですぐに報告しないといけませんでした。

上司にだけ報告しましたが、その報告も「申し訳ありません」と謝りながらの報告でした。

振り返ると、あそこまで申し訳なく思わなくてもよかったな…とちょっと思います。

夫があまり協力的でない

普段から家事をしっかりしてくれたり、身の回りのことをなんでも自分でできる夫なら安心です。

つわりでしんどいとき。

もしも切迫流産や切迫早産になって、安静指示や入院になったとき。

そして、いざ出産してから新生児との生活が始まったとき…。

レトルトでも自分のご飯も準備できない。

自分でお米を炊くこともできない。

洗濯機の回し方も知らない。

自分の肌着をしまっている場所も知らない。

そんな夫ならちょっと先の生活が心配ですよねぇ。

私も実は妊娠が嬉しくないと思いました…

母親になる自信がない

妊娠検査薬で陽性が出たとき。

まずはじめに思ったことは、「やった!」ではなく、

「え?本当に…?」

とにかく先に不安どっと来たことを覚えています。

私が母親になれるのか?

え?大丈夫?

私、赤ちゃん産んで育てられるの?

陣痛とか出産痛いのすっごい怖い!

私は幼い頃から母に出産が痛いという話を聞いて、ずーっとそれから心配していたんです。

お母さんになりたいけど産むのが怖い…。

それで妊娠発覚から素直に喜べませんでした。

結婚式を控えていた

うまく式場と予定が合わず、私たちの結婚式は、入籍してから1年半もあとのことでした。

やっぱり結婚式と新婚旅行は経験してみたい。

でも、私と夫の年齢を考えて、妊活も始めたい。

お互い、入籍した時はこんな意見だったんです。

これはタイミングや縁、運に任せようとお互いに話し合っていました。

今考えると、妊娠は本当にラッキーでした。

でも当時はそう思えず…。

自分が母親になれるのかという不安とともに、「あー、せめて結婚式したかったなぁ」という気持ちが溢れてきたんです。

まだまだこのとき、自分のことしか考えることができませんでした。

すでにつわりなど症状がつらかった

月経が1週間遅れたころに検査薬を試したんですが…。

すでにつわりの症状はありました。

まだ当時は妊娠と思っていなかったんで、「なんで最近こんなに調子悪いのかなぁ」くらいに思っていたんです。

胃はずーっと痛くて思うように食べられない。

びっくりするほど頻尿。

(ただ冷えているだけだと思ってたんです)

そして極め付けは、ずーっと頭痛と気持ち悪いのが続いている…。

胃腸炎になっちゃったんだと思ってたんです。

妊娠がわかってこれがつわりだとわかると、もう数日つわりを経験しただけで出産まで気が遠くなるような話だと感じたんです。

妊娠が嬉しくないという気持ちも、じつは素直な気持ち

家族が増えるということは、本当に喜ばしいことだと感じます。

でも、いざ自分のことになってみると、嬉しさよりも先に、

「不安」「責任」という気持ちがガンっとのしかかってくるようでした。

自分が経験するまで、妊娠することは当たり前に嬉しくて、幸せいっぱいなことで溢れているんだと思ってたんです。

でも、実際はそんな気持ちばっかりじゃないんですよね…。

嬉しい感情ももちろんありつつ、それ以外の感情のほうが大きくて、嬉しさをかき乱してしまうような感覚でした。

なんで妊娠したのに嬉しくないの?

そう思う女性の本音は…

・陣痛や出産の痛みが怖いから

・会社や職場の人に迷惑をかけたくないから

・夫が普段から家事に協力的じゃないから

私も今だからこそ話せる理由。

それは、

・自分が母親になることが想像できず、とにかく不安だった

・結婚式がしたかった

・すでにはじまっていたつわりの症状がもうつらかった

じゃあ、出産するまでずーっと妊娠したことが嬉しくなかったのか。

それはちがいます!!

妊娠検査薬を試してから数日して、産婦人科に行きました。

2回目の検診でようやく心拍が確認できたとき。

「このピコピコしてるのが赤ちゃんの心臓ですよー」

そう先生に言われたときにいちばんに思ったことは、

「やった!」でした。

自分でもびっくりしたんでよく覚えています。

妊娠中から出産まで、いろいろ大変なことももちろんありましたが、それまでずーっと

「妊娠いやだなぁ、嬉しくない…」

って気持ちばっかりじゃなかったですよー。

妊娠がわかって不安や責任を感じるのは、自然なことだと思います。

嬉しさよりも不安が勝ってしまうのも、もちろん自然なことでしょう。

だから、せっかくの妊娠なのに喜べない…。と感じているかたも、ひとりで抱えないで!

助産師さんや先生にも相談することをおすすめします!