弁護士に通報してパワハラ上司を訴える法律対処法と労働問題




会社の研究開発を担当していた頃の話です。組織的には自分は係長クラスの管理職。

その上に課長や次長クラスの管理職がいて、そのさらに上に役員クラスの上司がいました。その上司がパワハラの原因でした。

今思い返しても、これ以上のパワハラは経験したことがなく、独裁者とでもいうべき人でした。

暴力を振るうことはありませんでしたが、とにかく暴言がひどかったです。

死ねと言わんばかりのことをたくさん言っていました。

当時、その役員の部屋は5階にあったのですが、「窓に立て。俺が背中を押してやる」とか、「腹を切れ」などと毎日のように怒鳴り声が聞こえてきました。

物の善悪や社会のルール、会社の利益よりも、まずは自分のことが優先。自分の評価やどのように報道されるかが念頭にあるので、周りの部下はある意味、「自分のために働いている。それを幸せと思え」と言っているようなものでした。

さらに、自分の思うように動かない社員がいると、どんな場合でも決済をしない、仕事を遅らせるなどの子供じみた好意を取るなど本当に「百害あって、一利無し」のような人物でした。

幸い、自分には害は無かったものの、自分の上司は気に入らなかったようなので、いつも怒鳴られていました。

また、うつ病になる人もたくさんいました。

自分が拒むとあからさまに仕事を外される

自分の手柄でないと気に入らない

前述の上司ではないですが、別な上司からパワハラを受けたことはあります。

理由としては、自分の仕事が社会からも脚光を浴びて、評価されたことによる妬みのようなものです。

自分としては、自分だけの力ではなく、周りの人の協力もあっての成果と思っていたのですが、その上司は上司自分の手柄でないと気に入らないようで、なんとか自分だけの成果にしたいようでした。

また、それを利用して、いろんな新しい仕事をしたいようでしたが、それには自分の協力がないとできません。

非常に迷惑な上司

自分が拒むとあからさまに仕事を外したり、いろんな妨害をしたりと、非常に迷惑な上司でした。

また、出世欲も強いようで、いろんな手を使って、出世を目指していたようです。そんなことならば、自分はいつでも担当を外れて良かったので、異動願いも出しました。

定期異動で転勤

別な上司から慰留されましたが、そこまでして残る理由もないので、次の定期異動で転勤となりました。

そのあと、自分がやっていた仕事をその上司が引き継ぎましたが、あんのじょう、上手くいかず、それ以来、その仕事は中止することになりました。

会社として、良かったかどうかはわかりませんが、自分としては精神衛生上、良かったと今でも思っています。

社内窓口では揉み消される可能性もあるので、弁護士の方に相談しました

自分が異動願いを出した途端に元上司が引き抜いてくれた

まずは異動・転勤したことです。自分の場合、その前から、いろんな人から異動の誘いを受けていたので、あとは自分が了承すれば、良いだけでした。

その時も、自分が異動願いを出した途端に元上司が引き抜いてくれたので、問題なく異動することができました。

会社の法律相談窓口に連絡

一応、それで自分のパワハラは解決しましたが、前述の役員や上司の行動は会社にとっても害だと思い、会社の法律相談窓口に連絡しました。

自分の会社の場合、社内と社外(弁護士)の2通りがあらましたが、社内窓口では揉み消される可能性もあるので、弁護士の方に相談しました。

その結果、社内の調査委員会が立ち上がり、いろんなことが調査され、明るみになりました。

当然、自分がいた職場では公然の事実となっていましたが、それが公となることで、いろんな言い訳工作が始まったと聞きました。

当該上司たちは左遷され、出世の道は閉ざされる

その時、自分は既に転勤していたので詳細は不明でしてが、社員に対して口止めをはかったようでしたが、意味でのことがあり、従わない社員が多数。

最終的には「パワハラは無かった」という結論にはなりましたが、当該上司たちは左遷され、出世の道は閉ざされてしまいました。

その後、元いた職場はパワハラはなくなり、居心地の良い職場になったとのことです。

パワハラ体験談のまとめ

非常に難しいと思います。パワハラ上司に従うことが簡単かもしれませんが、それは時として、自分が犯罪者になることもあり得るからです。

自分もその当時、そのパワハラ上司に従わざる得ない状況で訴訟の一歩手前、訴えられる寸前まで行ったこともありますし、既に時効ですが、おそらくコンプライアンスは大きく逸脱していたと思います。

普通であれば、断る状況ですが、断れない状況に追い込まれる、断れない状況を作らされるとサラリーマンであると避けられないと思います。

自分のいる会社では出世するには2通りの人がいます。

人格者で出世して行く人と、他人を踏み台・蹴落として出世する人。経営層は何を判断して出世させるかはわかりません。

ただ、人を踏み台・蹴落として出世した上司の下についた場合は、諦めるか、会社を辞めるか、上司が考え方を変えるキッカケがあるかくらいだと思います。

自分の場合、幸運にも転勤することパワハラを逃れることができましたが、残った人たちをほっとく訳にはいかず、弁護士に通報という手段をえらびました。

本来であれば、そのようなことをせずとも、ばわはらがなくなるようなチェック機能が会社には必要だと思います。

そういう機関がどの会社にもあることを願いたいと思います。