仕事に行きたくない朝、涙が出る時の原因と対処法




私が初めて仕事に行きたくない、と強く思ったのは保育士になって1年目の秋です。

私は身体が元々丈夫なこともあり、学生時代から基本的に皆勤賞で、前職の接客業で欠勤することもほぼありませんでした。

そのため、「休む」という選択肢が頭の中になかったので、「仕事に行きたくない」という自分の感情に気付くのが鈍かったと思います。

そのため、感情より先に身体に「仕事に行きたくない」という反応が出てきました。

通勤の為のバスに乗り、保育園が近くなってくると、バスの中にも関わらず、突然涙が出てきます。

自分の中ではまだ感情に気づいていないので驚いてしまい、訳がわからないのですが、とにかく涙が止まりませんでした。

それでも一通り涙が出ると一度落ち着き、保育園に出勤するのですが、保育園にいると再び涙が出てきます。

それに気がついた園長先生が休憩中に面談の時間をとってくれました。

園長先生に「最近うまくいってないことはある?」と聞かれ、原因となることを話すと、「そのことも心配だけど、今はあなたの方が心配だよ」と声をかけられました。

その時にはじめて、私はそのことが原因で自分が「仕事に行きたくない」んだ、と気が付きました。

自分の鈍さに呆れてしまいますが、それから具体的に自分の気持ちと向き合うことが出来たと思います。

当時の私には手に負えないと感じるほどの大人への拒絶っぷり

保育園で実習を経験していない

原因は私が保育士になるまでの経緯と、保育園で関わった子との日々のやり取りでした。

私は元々保育の専門学校を卒業しておらず、通信教育で保育士資格を取得しました。

専門学校を出ている人と何が違うかというと、保育園で実習を経験していないという点です。

オムツの取り替え方・片付け方もわからないレベル

勤め始めた頃は、恥ずかしながらオムツの取り替え方・片付け方もわからないレベルで現場に飛び込みました。

同僚の保育士に時間を見つけては質問し、手探りながらも勤めていた最中、私が勤めていた保育園の中で退職があり、1歳児クラスに異動になりました。

この1歳児クラスに途中入園してきた子とのやり取りがきっかけでした。

この途中入園してきた子は、親に自分の気持ちを受け止めてもらう経験がとても少ない、情緒が不安定な子でした。

毎日がいっばいいっぱいで、気持ちが追い詰められてしまった

経験年数を積んだ今でこそ、思い出すと手がかかるほど可愛い、と感じる子なのですが、当時の私には手に負えないと感じるほどの大人への拒絶っぷりでした。

保育士は子どもとの信頼関係を築くことが基本なのですが、話しかけても拒絶。常にイライラしているので、周りの子達をひっかき、かみつきます。

その行為を「ダメだよ」と伝えると、否定された気持ちになった子は更にイライラする、といった悪循環に陥っていました。

解決策を見つけられないほど、毎日がいっばいいっぱいで、気持ちが追い詰められてしまったのだと思います。

自分の気持ちを吐き出すことで精神的に少し楽な気持ちになった

園長先生が自分の身体のSOSに気がついてくれた

私が解決に至るまでのステップは、
1.自分の気持ちを吐き出す 
2.受け止める(肯定する) 
3.原因を見つける 
4.原因を解決する方法をスモールステップで行う
以上の流れだったように思います。

私は幸い、園長先生が自分の身体のSOSに気がついて声をかけてくれ、自分の気持ちを吐き出すことで精神的に少し楽な気持ちになったことを覚えています。

それからも同じクラスの同僚に、話せるは時に少しずつ相談しました。

気持ちを吐き出すことで、仕事に行きたくない原因が見えてくる

気持ちを吐き出すことで、仕事に行きたくない原因が見えてくると同時に「今後どうしていけばいいのか」アドバイスを貰えたり、同僚も同じ経験をしたことがあると共感してもらえることに心が救われました。

そして、私が原因を解決する方法は「保育士のスキルを少しずつで良いから上げる」ということでした。

きっかけとなった子とのやり取りにいっばいいっぱいで、日々の保育を楽しめていなかった当時、「大人が楽しそうでなくては、子どもはついてこない」、と言われました。

ずっと泣いていては問題が解決しません

泣いていて辛かった当時は「こんな心境で笑えない」と思うこともありましたが、ずっと泣いていては問題が解決しませんし、それでまた辛い思いを続けることの方が辛い、そう思えるようになってから、例えば「絵本の読み方を工夫する」「子どもたちがやりたくなるような手遊びをする」といった行動を起こし始めました。

結果、きっかけとなった子との信頼関係は100パーセント回復したとは言い難いですが、その子の笑顔を見ることが出来るようになったのは充分な成果だったと思います。

仕事に行きたくない時のまとめ

今回の経験を通して、私は人それぞれ仕事に行きたくないと感じる度合いがあると感じます。

自分の気持ちを表に出すのが得意な人は、こまめに気持ちを吐き出すことで、仕事に行きたくないきっかけとなるストレスをうまく発散しているように思います。

自分の気持ちを抑え込んでしまったり、我慢しがちな人は自分の気持ちに気付く手段をあらかじめ持っておくといいと思います。

例えば、人に言いづらければノートやスマホのメモに書く、といった手段でも有効です。

この気持ちを吐き出すという時点で気持ちが切り替わるのであれば、仕事に行きたくない度合いはまだ軽度ではないかと思うのです。

例えば眠たい、休み明けで気持ちがのらない、そういった気持ちから行きたくなくなる場合です。

しかし、毎日気持ちを吐き出していても楽にならない、そんな時は具体的に解決しなければならない問題が潜んでいると考えます。

根本的な問題を解決しないままでは、仕事に行きたくない状態が続いてしまいます。

この場合は仕事に行きたくない度合いが重度になってきている段階なので、なるべく早いうちに問題に対処することをオススメします。

対処する方法はスモールステップで良いのです。少しずつで良いので、改善に向かえば気持ちも変わってくるのではないでしょうか。

私のように自分の気持ちに気付くのが遅く、問題に対処するまでの気持ちを立て直す時間が長くなってしまうと、その分自分が辛いです。

反面教師にしていただければ幸いです。

例えば、人に言いづらければノートやスマホのメモに書く、といった手段でも有効です。

この気持ちを吐き出すという時点で気持ちが切り替わるのであれば、仕事に行きたくない度合いはまだ軽度ではないかと思うのです。

例えば眠たい、休み明けで気持ちがのらない、そういった気持ちから行きたくなくなる場合です。

しかし、毎日気持ちを吐き出していても楽にならない、そんな時は具体的に解決しなければならない問題が潜んでいると考えます。

根本的な問題を解決しないままでは、仕事に行きたくない状態が続いてしまいます。

この場合は仕事に行きたくない度合いが重度になってきている段階なので、なるべく早いうちに問題に対処することをオススメします。

対処する方法はスモールステップで良いのです。少しずつで良いので、改善に向かえば気持ちも変わってくるのではないでしょうか。

私のように自分の気持ちに気付くのが遅く、問題に対処するまでの気持ちを立て直す時間が長くなってしまうと、その分自分が辛いです。反面教師にしていただければ幸いです。