会社に行きたくない朝、仕事をサボる自分に涙が出たときの理由と対処法




工場勤務をしていた20代の頃、朝起きると気分が沈みきっているのが分かりました。

会社に行きたくない、一人になりたい、自由に過ごしたい。

そんな気持ちを押し殺して出勤準備を終わらせ、自家用車で出勤しました。あそこを右折すれば会社。分かっているのにウインカーを出すことが出来ず、そのまま直進。

会社を通り過ぎ、会社からどんどん離れていきました。

15分ほど気の向くまま車を走らせコンビニの駐車場に停車。

「だめだ。無理するのが嫌だ。会社に行くのが嫌だ」この気持ちに歯止めがかからず、「体調がすぐれないのでお休みさせてください」携帯からやっとの思いで会社に連絡しました。

会社に行かなくていいのに、気分が晴れる事はなく「明日はどうしよう、明後日はどうしよう」そんな先々ばかりの事を考え不安でいっぱいになったのを覚えています。

家に帰ると涙がこぼれ、とめどなくこぼれ、「自分はなにやっているんだろう」と情けなくなり、布団のなかでおもいきり「もうやだ。もうやだ。」と何回も叫んでいました。

叫んでは泣き、泣いては叫んで、いつの間にかうたた寝をしましたが、
目が覚めるとなんとも言えない恐怖感、不安感、罪悪感に襲われ、ただただ時間だけが過ぎていきました。

部下の意見を聞こうともしない、最悪な課長

あの頃、課長が変わりました。

その課長は自分の意見を押し付け、自分の思う通りに何でも仕事をすすめようとし、部下の意見を聞こうともしない、最悪な課長でした。

変わる前の課長は、部下の話を良く聞いてくれて、みんなの意見をうまくまとめてくれる賢い課長だったので、部下からの信頼は厚く、部長クラスの方々にもうけがよく、本当に仕事を楽しくさせてくれていました。

それに慣れてしまっていたのか課長がかわってからというもの、課の空気は一変し同僚達もどんよりしてくるのを感じました。

理屈が分からない事を何度聞いても「これでやればいいんだ」と、分からない返事ばかりで納得できず、しまには「あまり意見ばかりしてくると査定に響くよ」とパワハラまがいの言葉で返事される始末でした。

楽しかった職場、同僚達。それを壊していく課長。これに自分の心がついていかなくなりました。

何をしても上から意見され否定され、やる気なんて起きなくなり、出来ない事は突かれる。

こんな課長に関わりたくないし顔も見たくない。20代の自分は「こんな出来そこないのおやじに使われるなら仕事を辞めようか」そう思うようになっていました。

あのおやじに罰があたれ。毎日毎日念じるかのように過ごしていました。

前課長に相談することに決めました

仕事を休んで一週間。家から出る事はありませんでした。

同僚が何度も家を訪ねてくれてたくさん話を聞いてくれました。家に居る時はそれで心が休まりました。

一週間後出社すると課長に「無断欠勤は査定が下がるから。分かっているよな」体調を心配する言葉はありませんでした。

この瞬間、もう我慢できないと、前課長に相談することに決めました。

前課長は他の同僚からも、ひどい課長のありさまの情報が入っていたらしく「そんなにひどい状況なんだね。もう少し我慢できるかな。うえと掛け合ってみるから」と言ってくれました。

その前課長の言葉に「分かってくれる人がいる」と思うだけで安心し、涙があふれました。

自分は運よく、恵まれた同僚、前上司がいたおかげで、たくさん話を聞いてもらい、たくさん同調してもらい、それが心の支えになりました。

同僚達も自分と同じ気持ちでいたのも、同じ方向を見ている人がたくさんいると思え、心強くなれました。

それから3か月後、課長は役職取り上げ、平社員にもどり他の部署に移動になりました。

課長の顔を毎日見なくなっただけでも心は晴れ渡り、仕事が楽しくなっていきました。

こんなに早い対応をしてくれた前課長に感謝です。あの一件以来、出社拒否はしていません。

仕事に行きたくない時のまとめ

仕事に行きたくない理由は人それぞれです。

その理由が何なのか理由が分かっているならまず、一回立ち止まって心を休ませる事が先決だと思います。

趣味に没頭してリラックスする。

趣味が無いという人は何でもいい、自分の好きな事を好きなだけ行えばいいと思います。

心はなかなか休まりません。

趣味に没頭してもそれはただの気分転換に過ぎず、心を休めている事にはならないかもしれませんが、でも少しでも心が休まっている、リラックス出来ていると感じたならば、仕事に行きたくない理由に少しずつ立ち向かえるのではないでしょうか。

今の時代は自分で選んでいく時代。

自分に合わない仕事と思うなら選び直せばいいと思うし、人が合わないと思うならそこから逃げて、自分と合う人がいる場所に行けばいいと思います。

この仕事を何のためにやっているのか。自分の為、家族の為、生活の為、ひとそれぞれ理由があります。

だからこそ仕事に行きたくない時は、立ち止まる勇気。これが必要だと感じるのです。

仕事に行きたくない理由は、必ず自分にとってマイナスにはたらく何かがある。それが自分をコントロールしようとしている。それに気づかないふりをしても心は正直です。

自分の心の声に立ち向かって下さい。