この頃、涙もろくなったのは年齢のせい!?




皆さんは、最近泣いてしまったことといったらどんな事ですか?

気づいたら涙が頬を伝っていたなんてこと、ありましたか?

私は最近、えぇ、本当に最近ですが、何かと涙がポロポロ、ダラダラ(?)出るようになりました。

例えば、テレビ番組を見ては感動して泣き、映画を見ては感情移入して泣き、人の温かさに触れた時なんかは滝のようにおいおいと泣いています。

一番最近では、時代が令和になり、あの祝賀パレードで雅子様がそっと涙をぬぐってらっしゃるお姿に感動し、それはもう嗚咽といってもいいくらいに止めどなく泣きました(笑)

こうして涙が流れる機会が増えたのは単純に年齢のせいかなぁと思っていました。

だからといって、ものすごく年をとってるつもりもない私は、「いや、待てよ」と自分を顧みて、これは感動して泣いてるのではなく、年齢のせいでもなく、まさか、まさかの病気じゃないよね?などと疑ったりもしました。

目の病気? 

脳の病気?

神経の病気?

心の病?

考えればキリがありません。

そこで、いろいろ調べてみることにしました。知らずに悶々としてるのは気持ち悪いですもんね。

さぁ、そこの泣いてばかりのあなた。
私と一緒に、涙について調べてみましょう。

涙って大切

涙って何でできてるの?

皆さんは、この涙って何でできているか、ご存知ですか?
「え?しょっぱいから塩分があるんじゃないの?」と思ってる方もいらっしゃるかもしれません。

涙の元は血液なんです。
その血液の赤血球が取り除かれ、約9割が水分でできています。

涙は感動しなくても悲しくなくても、何もしなくても常に目の表面を流れていて乾燥しないように守ってくれています。

涙の役割

約9割が水分だという涙ですが、きちんと受け持ってる役目があるんです。

その内の1つは目を乾燥から守ってくれるということ。

2つ目はホコリやゴミ、玉ねぎを切った時のような刺激から角膜や粘膜を守ってくれることです。

3つ目は人の感情が動いた時、つまりは感動したり怒ったり、そういったことから涙が出るということです。

脳と涙

涙の役割の3つ目、感情で出る涙は脳の前頭葉の“前頭前野” という部分が活性化する事で起こります。
このことから、前頭前野を「共感脳」と呼ぶこともあります。

また共感だけが涙になるのではなく、コミュニケーション力、意思決定力、感情表現なども前頭前野がつかさどっています。

泣く、笑うなどご自分の感情をコントロールできる人は、この前頭前野が鍛えられているということなのです。

泣いてストレス発散

ここって時に

この頃、涙もろくなってしまって歳とったってことなのかしら?と、考えてしまいがちですが、涙もろいというのはマイナスな事ばかりではないんですよ。

涙が流れるまでに脳には予兆があり、泣いてしまいそう!という時に何だか「キュッ‼︎」と締め付けられるような感じが起きませんか?

これは交感神経が緊張して、その限度を超えると涙が出て、その瞬間に副交感神経に切り替わり、ふぅーっと気持ちが和らぐのです。

ですので、涙が出そうと思った時は我慢せず、思いっきり泣きましょう。

脳をリフレッシュ

こうして思いっきり泣くと気持ちが楽になり、脳も興奮状態が鎮まってリフレッシュされます。

泣くのを我慢するとストレスが溜まっていく一方で、体や心に悪い信号を送ってしまいます。

泣こうって決めて泣く

ここまでで泣くのは悪いことばかりじゃないんだということがわかりました。

しかし、だからといってそう頻繁に泣けるものでもありません。

そこで泣くというよりはストレス発散のつもりで、泣ける映画や本など、集中できるものを用意して、日頃から意識してみましょう。

ご自分の好きな映画や本なら何度でも泣けるでしょうし、また見る度に泣くところが変わり、共感するところの変化も見れるかもしれません。

週1くらいで涙活しよう

今はいろいろな活動を表す言葉として「〇〇活」があるのは知っています。
例えば、婚活、就活、終活など、よく聞きますね。

ですが「涙活」(るいかつ)という言葉、私は知りませんでした。

皆さんは知っていましたか?

これ、調べてみると、涙活とはいうものの大袈裟なことをするのではなく、要は泣く状況を作るというものらしいです。

大体、週に1回程度、誰かと集まって映画や思い出のビデオなどを見て感動したりして共に泣く。
あるいはご家族で行った旅行、子供さんの卒業式など、思い出話をしながら泣く。

このように泣くための環境作りをして、思いっきり泣いてサッパリする。

この活動を涙活と言うそうです。

ただし、意識して泣くこと、感情が動いて自然に泣くことと、むやみに泣くのとは少し事情が違うようです。

先ほど申し上げました脳の前頭前野の働きが低下していると、涙の大安売りということになりかねません。
こちらも日ごろから意識して、文章を大きな声で読む、文章を書くなどしながら鍛えることが必要です。

今回、調べてわかったことは人の肌と同じく、涙も加齢とともに減少し、それは自然なことだということ。

ただ泣こうというのではなく、自分の体、心の状態を涙を通して知る。
それも大事な涙活の一つだということがわかりました。

皆さん、今日も元気に泣いてますか?