職場で上司から怒鳴る、キレる、叩くなどパワハラを受けた時の対処法とは?




二十歳の頃、初めてのアルバイトで居酒屋で働くことになりました。

母体は飲食店を複数経営している小さな会社で、その居酒屋にも一度食べに行ったことがあり、美味しかったし店の印象も良かったので働こうと思いました。

しかし、まさか後々鬱になるほど後悔するとは。

発端は当時の料理長が退職したことだったと思います。

後任も決まらぬまま、辞めてしまったので、当時のアルバイトリーダーのような存在の男の子がキッチンを全般任されていました。

その子も同じ二十歳の男の子なので、今思えば荷が重くストレスが溜まっていたのでしょう。

だんだんその男の子と、ホールのリーダーで私の直属の上司の仲が悪くなりました。

ホールとキッチンの連携が取れてないと店全体がギクシャクしてきます。

そしてその二人の怒りの矛先が私に向いてきます。

その頃には何人かいたホールのバイトは私一人になっていました。その時上司に言われた言葉は今でも覚えています。

『お前はまだ人間として未熟なんだから、まず人間になれ。お前の仕事が遅いから閉店時間までに仕事が終われない。

閉店時間過ぎたらタイムカードを切れ。

仕事もしてないくせにタダで賄いは食べるのか。』など。

『◯◯テーブルの料理急ぎでお願いします!』と言うと、『お前が偉そうに言うな!』と叩かれたこともありました。

一応女子ですが。また、閉店後に説教という名目で朝まで飲みに付き合わされたり、会社全体が集まる飲み会ではチークダンスを教養されたりしました。

仕事着できないと言われるわりには酒や食材の発注を頼まれたりして、これは閉店後の作業なのでタダ働きをしました。

休み希望を出せば、休むために働いているのか?と言われるし、仕事ができないから、迷惑をかけてしまうので辞めますと言っても、無責任だと言われ辞めさせてもらえませんでした。

お客さんの前でバイトに怒鳴ったり、社員同士で喧嘩

社員は最大3ヶ月まともに休みがない

そもそもその会社の基本給自体が低かったこと、社員は最大3ヶ月まともに休みがなかったこと、人員が足りていなかったこと、新人指導のマニュアルがなかったこと、社長が従業員の管理ができていなかったこと、社員だけで回らない仕事がどんどんバイトに押し付けられていたこと、人を新しく雇っても連絡なしに来なくなったりする人が多かったこと、など、細かなことが色々重なってみんなストレスか溜まっていたのだと思います。

社員同士で喧嘩

今思えば、お客さんの前でバイトに怒鳴ったり、社員同士で喧嘩をしたりしていたので、おかしな店だったなぁと思います。

私も当時二十歳ですし、初めてのアルバイトで社会経験も常識もない状態だったので、確かに仕事は出来なかったとは思います。

それに加えて他のアルバイトも急に来なくなったり、就職などでどんどん辞めていくし、怒りの矛先が私にしかなかったんだろうなぁと思います。

パワハラという言葉もまだ浸透してない時代

当時私も初めての社会経験だったので、仕事っていうのはこんなにも辛いものなのか、と泣き寝入りするだけで、言い返したり訴えたりなんてしなかったですし、パワハラという言葉もまだ浸透してない時代で、お前のことを思って言っている、なんてよく言われたものです。

時代がパワハラを黙認していたと思います。

辞めさせてくれと毎日懇願

パワハラを許さない時代

今だったら相談ダイアルなんかがあると思いますし、時代もパワハラを許さない時代ですから上司の上司に訴えたりできるでしょうが、その当時はもう、逃げるしかありませんでした。

でも無断で行かなくなったりはしませんでした。家も知られていたので、無断で辞めたりするときっと押し掛けてきていたでしょうし。

話の通じない上司の飲みに付き合い

話の通じない上司の飲みに付き合いながらひたすら辞めさせてくれ辞めさせてくれと毎日懇願しました。

最後の方になると何人か新しいバイトも入ったし、あちらも折れたのか、『俺も給料が安くてやっていけないから近々辞めようと思っているから、俺が辞めるときまではいろ』と言われました。

その上司が辞めるときまではなんとか耐えました。

ちなみに、他の新しいバイトが辞めてしまわないように、大事に育てましたし、上司やキッチンの社員も辞められたら困ると思ったのか、私以降の子達は甘やかしていました。

上司が辞める時にシレッと辞めました

辞める直前の方は、仕事を押し付けられないように閉店時間までにはある程度店を片付けられるようになっていたし、発注も頼まれないように、賄いも食べずスタこら家に帰るようにしていました。

賄いを食べているときに上司から説教をされることが多かったので、もうそんな時間を作らないようにしました。

逃げるが勝ちです。そして約束通りその上司が辞める時にシレッと辞めました。その時だけは上司ナイスと思いました。

パワハラ体験談のまとめ

アルバイトはアルバイトができる範囲の仕事しか、最初からしないことです。

下手にこいつ仕事ができるな、と思われるとどんどん仕事が舞い込んできます。やったらやったぶんだけ返ってくるならいいですが、サービス残業を強要されたりしたらすぐに辞めましょう。

そんな会社は遅かれ早かれつぶれます。実際に私が働いていた店は私が辞めた後に、食中毒を起こして閉店したらしいです。

本当に因果応報だなと思いました。
パワハラを受けたら、抱え込まずに相談ダイアルや、もっと力をもっている上司などに相談することも大事ですが、まずはそんなヤバい会社には入らないことです。

まず、今働いている従業員が50、60代が中心だと、昭和の凝り固まった考え方の会社である可能性が高いです。

10年以上前ですが、私がいた所も今思えば社員は40代以上が多かったです。若い人たちが少ない会社は危ないかな、と思います。

今でしたらお店の口コミなどである程度調べることはできるのではないかと思います。

あと、有休を使わせてくれなかったり、福利厚生がちゃんとしていない会社も危険です。

親や旦那の扶養に入っているにもかかわらず、どんどんシフトを入れてくるのも大変危険です。