音符って良い覚え方あるの?幼児と一緒にできる音遊び




幼稚園や保育園に通わせるついでに習い事もさせたいと思っている親御さん、多いと思います。多種多様な習い事をやってもらいたいけど、けがやお金、時間などをいろいろ考えるとピアノを習わせようかなーと考える人も多いでしょう。ピアノは電子ピアノなどを買って自宅でできますし、他の楽器よりも維持費を安くすませることもできます。もちろん先生を雇ったり、音楽教室に行って習うこともできますし、教本を買って自宅でやらせることもできます。

 意外と簡単そうに出来るピアノで一番最初につまずくのは音符のはず!音符がよめないと楽譜がよめず、新しい曲にチャレンジしようとしてもできません。かといって音符をまだ幼い子供に教えようとしてもなかなか伝わらない、分かってもらえない、そもそも自分もよく分からないなんてことがあるでしょう。もともと体を使うピアノで楽しんでほしいはずが、いつの間にか座学ばかりになってしまい、幼児も親御さんも大変で辛い思いをすることもあります。

 しかし、実は音符は体を使って覚える方法があります。その名もリトミック。リトミックとは音遊びを手足を使って行う方式で、幼児と親御さん、一緒にできます。音遊びを通して感覚的にも論理的にも音符や音楽を理解できるのでおすすめです。

音符って難しい・・・

音楽に関連する習い事や部活、仕事に関わらない限り私達が音符を勉強したり、見たりする機会は小学校や中学校、高校ぐらいしかありません。音符の概念は知っていても、ほとんど忘れてしまった人も多いと思います。音符は音の長さを表していますが、実際にはもう少し複雑です。何種類もの音符が存在します。
 

音符とテンポ

 速い曲、遅い曲など世の中には沢山の速さの異なる曲が存在します。いわゆるテンポです。テンポは数字で表すことができ、一分間の中に何個音符が入るかでテンポが表現されます。例えば、ある音符が一分間のなかに60個入るとすると、一秒間がその音符の一つの長さになります。よく分からないと思いますが、要するに音符の長さはテンポが基準になるということです。

音符と小節と拍子

 また音符には小節と拍子が関係してきます。小節とは一曲を構成する最小単位のまとまりを表します。イメージとしては、一枚の絵を切り分けたものの一つが小節です。また、拍子とはその小節の中に何個、何の音符が入るのかを表します。テンポの小節バージョンです。

音符を言葉で伝えるのは難しい

 厳密に言うとテンポと拍子と小節、この要素が絡み合って初めて音楽の中で音符の長さが生まれます。非常に複雑ですね。なので、実際に体を使って音遊びをした方がわかりやすいのです。

音符の前に音遊び、遊びの中に音符がある

音符を体で感じるリトミックのポイント

 リトミックといっても明確な決まりはありまん。音楽に合わせて歌ったり体で表現すればリトミックになるのです。しかしリトミックをやるときに気を付けるポイントがあります。

感じた音符を体で表す

 一つ目は音楽に合わせて自由に体を動かすことです。音楽を聞いて自分が感じた通りに体を動かすことは、いっけん音符の学習とは無関係のように感じるかもしれませんが、音楽を集中して聞くことや、そこから体で表現することは感覚的な音符学習に繋がります。一般的には誰かがピアノを即興で弾いてそれに合わせて体を動かす方式がとられますが、民謡や童謡など幼児でも歌いやすいような曲をかけて体を動かすことも良いでしょう。目的としては、いかに変化する音楽を聞いてそれを体で表せるかなので、一曲だけではなく様々な曲で音遊びをすると良いと思います。

周りにある音符を声に出してみる

 二つ目は、なんでも声に出してみることです。例えば、車の音や、電車の音、木が風で揺られる音など私達の周りには多様な音があります。それらを注意深く聞いて声に出してみるのも良いでしょう。なんとなく聞いていた身近なリズムや音などを改めて聞いて声にだせば、様々なリズムに出会えますし、体でリズムを覚える事ができます。また、親御さんが何かリズムを叩いて、子供が手や口でそのリズムを模倣するのも効果的です。

音符の覚え方まとめ
 

音符は目に見えないので実感がわきづらく、直感的にはわかりづらいです。だからこそリトミックなどで実際に体で音楽を感じることが非常に効果的になります。一メートルと言われるよりも、実際に一メートルのものを見た方が長さを理解できるのと同様です。
 子供が音符をよめないからといって焦る必要はありません。音符は何回も見たり演奏すれば自然と覚えていくからです。なので、子供が音符を分からないから親御さんが一生懸命に教える必要は無いでありません。それより音符や音楽を学ぶ上で大切なのは楽しむことです。「好きこそものの上手なれ」のとおり、好きであることが何よりも大事なのです。
 音遊びはあくまで遊びで、簡単にできますし、特にルールも無いので子供と一緒にどう遊ぼうかと相談しながら遊ぶのも良いでしょう。子供と一緒に過ごす時間を作りながら音符や音楽を親御さんと子供一緒に学べるのが音遊び、もといリトミックの良いところです。
 リトミックは音楽を楽しみながら、音楽を体感的に理解していくための方法です。何よりもまず楽しむことが大切なのです。街中や、電車の中で歌ったり、体を大きく動かすことを制限されているからこそ、リトミックで身近な音や音楽を聞き自由に自分を解放して表現することが大切です。