思春期のイライラ!ホルモンバランスの乱れにどう対応する?




 最近、我が子の反応がそっけない!そんなとき私達はどう対処すればよいのでしょう?素直で可愛い我が子にはいくら愛情を注いでも足りないくらい、初めての子育てでそんな気持ちに溢れたでしょう。
 しかし、中学や高校に入学した途端、我が子の態度が急変!口をきいてくれなかったり、暴言を吐いてきたリ、お願いを聞いてくれないなど…家事や仕事で忙しくついついこっちもイライラしてしまい、親子関係に不安を覚える人も少なくないでしょう。
 
 子供の思春期は、体が大人へ急激に成長する時期です。その為、子供の体内ではホルモンバランスの乱れ、それが心の不安定につながってしまうのです。子供自身も得体の知れない漠然とした不安で、今までならば気にもしなかったほんの些細なことが、まるで一大事のように感じてしまいます。
 そしてなによりそんな時期だからこそ子供たちは誰かに認められたい!誰かに理解してほしい!と感じるのです。
 
 なので親は、目に見えなくとも子供は急激な成長によって精神的にも肉体的にも疲れていることを理解するのが望ましいです。子供の反抗的な態度に対して深く介入しようとするのではなく、いつでも話したいことがあれば聞くよ、といった子供が自発的に不安を話せるような環境を作る言葉をかけてあげることが良いでしょう。

思春期の子供はどんな言葉にイライラしがち?

思春期の子供に言ってしまう言葉 

 思春期の子供は特に親の言葉に対してイライラしてしまいます。例えば【勉強しなさい」「部屋をかたずけなさい」「お兄ちゃんらしく・お姉ちゃんらしくしなさい」「頑張りなさい」など。これらの言葉は、子供達からすると自分のことを信用してくれていない一方的な言葉として受け取ってしまいます。ついつい言ってしまいませんか?言っている親自身は、子供のことを深く思っていても、子供本人には届きづらいのです。

思春期の学校生活は大変


 中学・高校に入ると多くの時間を学校で過ごします。大勢の同年代の人に囲まれた状態を長い時間すごすので、友達中心に物事を考えがちになってしまいます。特に、思春期では自分を認めてもらいたい気持ちが強くなるため、学校の友達に認めてもらうために、流行に乗ったり、わざと制服を着崩してみたりと多種多様な行動を学校でしてしまいます。
 

イライラしてしまう子供の心境…

 思春期の子供は家に帰った頃、目に見えなくとも多くの悩みや疲れを抱えています。そんな時に親から一方的なことを言われても身体的にも精神的にも辛い子供は、自分の頑張ってきたことを親は全く知らないからそんなことが言えると悲観的にとらえ、当然反発するしかなくなります。余計に親の言う事よりも周りにいる友達の言っている事に耳を傾けるようなってしまいます。

思春期の子供が親に言われて嬉しい言葉

イライラしていても心は子供

 思春期でイライラしていて、親についつい悪態をついてしまう子供でも心の片隅では親に見てほしい、認めてもらいたいと思うものです。誰でも子供の時には親に褒められて嬉しいと思ったり、励まされて頑張れたという経験を持っているのではないでしょうか。思春期で態度が悪くても心はまだ子供なのです。
 

思春期の子供を認める言葉

 子供が言われて嬉しい言葉は大きく分けて二つの系統があります。
 一つ目は子供を認める言葉。例えば「すごいね!」「学校、部活頑張っているね!」などです。子供は言われても無反応かもしれませんが、内心ではとっても嬉しい言葉です。思春期で周りの目を気にして生活する子供のにとって、行動や結果、自分をほめる言葉は自分のことを認めてくれている確かな証拠となり、自信にもつながります。
 

思春期の子供に感謝する言葉

 二つ目は子供に感謝する言葉です。例えば「~してくれてありがとう!」「助かるよ!」などです。子供が部屋を散らかしていたり、悪態をついてきたリ、思春期になると悪いところばかりに目が行きがちになり、感謝する言葉が出てこないかもしれませんが、子供の良い所は絶対にあります。自分の短所ばかり言われ続けて嫌な気持ちにならない子供はいません。子供を見る時にポジティブに考えてみてはいかがでしょうか?

思春期のイライラする子供にかける言葉のまとめ

 誰しもが子供から大人へ成長する大事な思春期を経験します。精神的にも身体的にも不安定でどんな言葉をかけても反応がないか反発するか、稀に素直に聞いてくれるかもしれません。友達中心に物事を考えやすい思春期でも親の言葉は大きな影響を与えます。思い返せば子供の時に親から言われた言葉は印象的なものが多いと思います。ほんの些細な言葉でも子供にとっては一生刻まれることになるかもしれないのです。

 子供は親の苦労や悩みをよく知りません、また同様に親は子供の苦労や悩みをよく知ることが難しいです。親の立場、子供の立場でそれぞれが一生懸命に思春期という複雑な時期に対面しています。子供がどれだけ親の立場を理解しないで一方的に親に反抗しても、親はそれに乗っかることなく、あくまでお互いのことを知っていこうとする気持ちで言葉をかけていくと良いでしょう。

 ただどんなに親に反発しても子供はただの一人の人間で、褒められると嬉しいですし、悪いところを言われたりすると自信を無くしたり傷ついたりもします。急に態度を変えてきてもそこに居るのは今まで可愛がってきた子供本人です。 決して今の子供の姿に失望せず、受け止めてあげることが親の役目です。